目次
雨漏りがコンセント付近で起こると漏電する
漏電とは電線や配線などが老朽化し、外部に電気が流れ出ている状態のことです。
電気は決められた回路を通って流れています。
通常であれば、電気配線や器具は電気を通さないように絶縁されているため、周辺へ電気が漏れることはないのです。
雨漏りなどで配線や照明器具が濡れると電気は決められた回路から漏れて出てしまうことがあり、漏電となります。
家電などのプラグが刺さったコンセントは、漏電がよく起こる場所といえます。
雨漏りがコンセント付近で起こったり、雨水が壁を伝ってしまったりすると、長期的にコンセントが濡れた状態になり漏電してしまうことがあります。
コンセント付近の雨漏りによるリスク
コンセント付近の雨漏りは、3つのリスクが心配されます。
- 家電の故障
- 感電
- 火災
次の章からそれぞれ解説していきますね。
【コンセント付近の雨漏りによるリスク】①家電の故障
漏電の影響を最も受けるのは家電で、漏電が起こると簡単に高価な家電も壊れてしまうことがあります。
コンセントとプラグで漏電が起こっていると、規定量以上の電流が流れて家電の負担が大きくなったり、ホコリが湿気を吸収することで発火するトラッキング現象がおこり、家電本体が破損したりすることがあります。
【コンセント付近の雨漏りによるリスク】②感電
電化製品の中には高い電圧で動いているものがあり、漏電した電気に触れてしまい、体の中に電気が流れる感電が起こってしまうリスクがあります。
感電はピリピリする程度の場合はそこまで人体に影響はありませんが、電気の熱による皮膚の熱傷や心臓へのショックで心肺停止状態になるリスクがあります。
【コンセント付近の雨漏りによるリスク】③火災
漏電により電流が多く流れると熱が発生し、熱が発生した場所の近くにホコリや木材など燃えやすいものがあると、火災になるリスクがあります。
プラグを差し込んだままのコンセント付近や大きな家電の裏などは、ホコリが貯まりやすくなっています。
貯まったホコリは湿気を含み、漏れた電気で発熱し出火するトラッキングと呼ばれる発火現象が起こるリスクがあります。
大きなテレビの後ろなどはコンセント付近にホコリが貯まっているので、リスクが高い状態です。
コンセント付近の漏電リスクは雨漏りだけではない
コンセント付近の漏電リスクは、雨漏りだけではありません。
その他にも漏電が起こるリスクがあることを紹介しておきます。
- 水漏れ
- 電化製品の劣化
- コードやプラグの破損
- 小動物の被害
- たこ足配線
それぞれについて簡単に紹介します。
①水漏れ
コンセントや電化製品が水で濡れてしまうと、雨漏りと同様に電気が水を通って流れてしまいます。
正常な回路から水を介して外部に漏れだしてしまうことがあります。
②電化製品の劣化
電化製品が劣化してくると、絶縁処理された部分も劣化することがあります。
その部分からの漏電リスクが高くなります。
③コードやプラグの破損
電気コードの長年の使用は破損を招きます。
コードを強く引き抜いたり、たばねたり、曲げたりすると、コードやプラグの破損につながります。
破損して導線がむき出しになった部分から、漏電してしまうリスクがあります。
④小動物の被害
建物内に侵入してきたネズミなどの小動物が、電気配線をかじって傷つけることがあります。
その配線部分が漏電の原因となることもあります。
⑤タコ足配線
電源タップは大変便利ですが、接続する電化製品が増えると発熱しやすくなります。
また、配線を無理に取り回すと断線が発生しやすくなり、漏電のリスクが高くなります。
漏電していないのかチェックしてみよう
漏電していないのかをチェックできる項目を紹介します。
- 電気料金が異常に高くなった
- 雨が降った日だけ分電盤が落ちる
- 電化製品使用時にピリピリした感覚がある
- コンセントに黒いススがついている
分電盤の漏電ブレーカーが落ちたときは、どこかで漏電していることを示しています。
漏電ブレーカーで漏電している場所を把握しよう
家庭用分電盤の中には漏電ブレーカーがあります。
漏電している際には漏電ブレーカーが落ちて家全体の電気が遮断されます。
家のどこかで漏電していることがわかります。
漏電したまま電気を使い続けると、感電や火災が起きる原因になります。
安全ブレーカーは分電盤の中で部屋ごとにわかれているブレーカーの部分です。
復旧時には、以下の手順で漏電している場所を見つけましょう。
- 安全ブレーカーをすべて「切」にする。
- 大元のブレーカーと漏電ブレーカーを「入」にする。
- 安全ブレーカーを1つずつ順番に「入」にする。
1つずつ上げていくとどこかで漏電ブレーカーが落ちるはずなので、そのタイミングで「入」にした場所が漏電していると特定できます。
漏電している場所だけ、「切」にしておけば、他の部屋の電気は復旧できます。
普段から漏電しないように気をつけよう
漏電しないように日頃から気をつけるべきことを紹介します。
- コンセントとプラグ部分にホコリを貯めない
- 家電製品はアース線を取り付ける
- 湿気の多いところで電化製品を使用しない
- 電気コードを折ったり曲げたりしない
- 雨漏りしていないか定期点検を行う
- 小屋裏・壁内などを換気して、結露しないようにする
雨漏りや結露が心配な方は、専門家に相談してみましょう。
【まとめ】雨漏りを修理して漏電の再発防止を!
漏電とは電線や配線などが老朽化し、外部に電気が流れ出ている状態のことです。
雨漏りなどで配線や照明器具が濡れると電気は決められた回路から漏れて出てしまうことがあり、漏電となります。
雨漏りがコンセント付近で起こったり、雨水が壁を伝ってしまったりすると、長期的にコンセントが濡れた状態になり漏電してしまうことがあります。
コンセント付近の雨漏りは、3つのリスクが心配されます。
- 家電の故障
- 感電
- 火災
漏電しないように日頃から気をつけるべきことを紹介します。
- コンセントとプラグ部分にホコリを貯めない
- 家電製品はアース線を取り付ける
- 湿気の多いところで電化製品を使用しない
- 電気コードを折ったり曲げたりしない
- 雨漏りしていないか定期点検を行う
- 小屋裏・壁内などを換気して、結露しないようにする
雨漏りや結露が心配の方は、お気軽にお問い合わせください。
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