「火災保険で無料修理」業者が「不当キャンセル料」契約取りやめ

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 火災保険で無料修理を検討している人
  • 火災保険で無料修理を契約してしまった人

この記事で伝えたいこと

昨日、「火災保険で無料修理」の業者が高額違約金差し止め訴訟で、業者側がその請求を認諾したとニュースになりました。

「火災保険で無料修理」をうたって、屋根・外壁・樋のリフォームを0円で行うというweb業者が横行しています。

しかし、甘い話はありません。ニュースの内容を簡単にご紹介します。

お問い合わせはこちら

「火災保険で無料修理」の業者のしくみ

「火災保険で無料修理」とは、「屋根修理」・「外壁修理」・「樋修理」・「雨漏り修理」などのキーワードで検索すると上位でよく目にします。

多くの施工実績を掲げて、「みんなが利用しているから火災保険を掛けているなら、使わないと損」みたいな雰囲気を出しています。

最初、そんな甘い話はないと思いながら見ていくと、「無料相談」、「現地調査無料」、「工事キャンセル無料」などと記載しているので、ついつい連絡してみたくなる作りになっていて、集客・勧誘しています。

しかし、当然、火災保険は自然災害による損害を補償するものであり、経年劣化などには支払われず、トラブルとなるケースが発生しています。

 

今回のニュースの概要

東京の住宅リフォーム会社が「火災保険の達人」という名称のウェブサイトで、「火災保険適用で屋根・外壁・樋を実質負担0円で修理する」と勧誘していた。

ただし、契約後に修理をキャンセルすると、違約金などとして、保険金の35%を徴収する契約条項を定めていた。

この割合が消費者契約法に違反して不当に高いとして、こうした契約を結ばないようにと、NPO法人が提訴していた。

今回はリフォーム会社がその訴えを認諾することで訴訟が終結した。

 

「火災保険で無料修理」で注意しなければならないこと

火災保険は火事や自然災害に備えて、長年掛けているものです。

それをウェブサイト・リフォーム会社にだまされて、例えば、雨樋の変形(経年劣化)を自然災害と偽って火災保険を申請し、リフォーム会社の見積もり金額よりは少ないが保険金が支払われたとします。

お客様は工事せず、保険金の35%を手数料でリフォーム会社へ支払ったとします。

保険金の65%はお客様の手元に残ったので、リフォーム会社・お客様ともにウィン・ウィンになるという詐欺行為の話だと思われがちです。

リフォーム会社は予定通り手数料が入り、「さようなら」なのでウィンです。

しかし、お客様はそうではないのです。

火災保険の記録としては、その雨樋は支払い済みとなるため、次回、自然災害で本当に被害が発生しても保険金が出ない可能性が高いです。

また、保険会社は横のつながりがあるため、別の保険会社へ掛け直ししたとしても、同様に支払い済みはわかってしまうのです。

本当に被害が発生して、修理しなければならないときに保険を使えず、自費での修理となる可能性が高く、お客様は大損害となってしまいます。

「火災保険で無料修理」でお小遣いをもらえるとだまされることだけはくれぐれも絶対に避けてください。

 

まとめ:「火災保険で無料修理」の甘い罠にはだまされないようにしましょう

「火災保険の達人」のリフォーム会社がキャンセル料を高額で結ばないようにするとして、訴訟を認諾しました。

「火災保険で無料修理」はお客様にとっては、長い目で見るとメリットはありませんので、だまされないようにしましょう。

 

屋根・雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら
LINEでお問い合わせ

 

この投稿は役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 0 人中 0 人がこの 投稿 は役に立ったと言っています。

神清からのお願い

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。

私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。

この記事に関連するサービスメニュー

関連工事メニュー

instagram
屋根の見守りラジオ

関連記事

この記事を読んだ人にオススメの記事