中古住宅売買に伴う住宅調査(あんしんくん)の屋根調査は有効です!
こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
中古住宅の売買に伴う住宅調査(あんしんくん)の屋根調査を行いました。
優れた調査システム!
この住宅調査は屋根に登って調査するシステムとなっています。
また、床下はシロアリ屋さんが中に入って調査を行います。
この調査システムはとても優れていると思います。
どこが優れているか?屋根について、具体的に説明いたします。
他の団体による調査方法
他の団体の調査方法では、屋根は地上から目視検査となっています。
つまり、この写真から屋根を調査することになります。
得られる情報は
①日本瓦
②釉薬シルバー色
③棟部はのし積(年代からおそらく耐震性の劣る旧工法)
④瓦の著しい劣化はない
⑤樋はしっかり付いている
この程度だと思います。
調査結果としては、屋根は問題なしとなります。
(私は他の団体のインスペクターでもありますので)
あんしんくんによる調査方法
あんしんくんでは屋根の専門業者が屋根に登ることになっています。
屋根上に登るだけで、情報量がかなり増えます。
①瓦上にTVアンテナがついている
②軒先・ケラバ・棟に金属棒が廻してある
③棟違い部がある
④ケラバ瓦に錆び汁痕がついている
しかし、屋根の専門家が見るとさらに細かい所もチェックできます。
屋根の専門家に調査
①壁止まり部分にはシーリングが大量に塗布してある。
この部分は雨漏りしやすい部位であるため、このようにシーリングしてあるということは雨漏りして補修した可能性があると推測できる。
小屋裏・室内を検査する検査員へ注意を促すことができる。
②壁際部分の土居のし瓦の色が異なっている。
この部分を補修したと思われる。
③棟違い部分の納まりが劣化している。
施工方法が通常ではないので、雨漏りによる補修をしたことが推測できる。
この状態では、大雨では瓦下に雨水浸入する。
雨漏りのリスクが高く、修繕が必要な状態である。
④下屋の壁際の納まりが通常ではない。
この部分を補修したと思われる。
⑤下屋の壁際部分がシーリング・漆喰がしっかり塗布してある。
この部分は雨漏りの補修のために、何度も手が入ったことを示している。
室内を調査する検査員に、特に注意が必要であると助言できる。
このように専門家が調査することで、多くの情報を得ることができます。
この物件では、⑤の室内側には雨漏り痕がありました。
また、③の小屋裏部分を観察しましたが、雨漏り痕は確認できませんでした。
しかし、この部分は雨漏りするリスクはかなり高いため、修繕をお奨めしました。
購入後のリスクが低下する
あんしんくんの調査システムはこのように購入後の雨漏りリスクを軽減することができます。
それに加え、費用は他の団体と変わりません。
中古住宅の売買時には、名前の通り、あんしんを実現できます。
屋根について、ご紹介しましたが、床下においても同様です。
シロアリ専門業者が床下に入って調査するために、細かい所まで確認できます。
他の団体のように、点検口からの目視だけでは、ほんの限られたエリアしか見えていませんので、リスクがあります。
保険でカバーすると言っても、既存住宅瑕疵保険は1年間なので、シロアリに気付いたころには、保険切れの可能性も十分考えれます。
中古住宅売買時には、住宅調査をお奨めいたします。
さらに言えば、あんしんくんをお奨めいたします。 \(^o^)/
神清からのお願い
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私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。