いちご狩りで気になった雨樋(あまどい)なしの屋根!
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(カミセイ)のDr.神谷です。
いちご狩りの公園で、不思議なデザインの屋根を見つけました!
白色の矢印が化粧スレート、軒先部分のみ・黒色矢印の金属屋根が設置されていました。
なぜ?2種類の屋根材で施工されているの?・・・頭の中は???です。
推測したのは、以下の3つでした。
・化粧スレートの褪色・変色が著しいので、軒先部のみカバー工法した。
・化粧スレート内に入っているアスベストの飛散防止として、軒先部のみカバー工法した。
・化粧スレートの軒先部が強風で飛散して、軒先部のみ金属屋根に葺き替えた。
しかし、どれも軒先部のみ行う意味があまりないので、正しくないなぁ~と思いながら、モヤモヤしていました。
公園内を散策していると、このモヤモヤを解決してくれる建物がありました。
内樋(うちとい)のデザイン
この建物の屋根が見えたときに、スッキリしました!
この屋根は全面が金属屋根・横葺きとなっていました。
矢印の部分に凹みがあり、内樋となっていたのです。
内樋から直接縦樋(たてとい)に雨水が入るようになっていました。
屋根としては、内樋の部分で縁切りされたようになるので、先程の2種類の屋根材で施工された屋根もある程度納得です。
雨樋(あまどい)の無い屋根をデザインしている!
公園内の他の屋根を見ると屋根材や屋根の形・大きさは異なっていましたが、共通点を見出しました。
どれも軒先に雨樋がありません!
ウッドシングルの木の建物も樋がありません。
こちらは大きな建物の屋根で金属屋根・横葺きですが、樋がありません。
屋根形状は複雑になっていました。
よく見ると黒色矢印は縦樋になっていました。
この屋根は軒先の雨樋を無くすために、わざと山・谷が連続する屋根形状となっていました。
雨は軒先に流れないように、谷部への勾配(こうばい)を急にして、白⇒の谷部へ雨が集まる屋根形状となっています。
谷部に集められた雨は直接、黄色の縦樋に入る仕組みで、軒先の雨樋は不要です。
通常、屋根の谷部は雨漏りしやすいので、谷部を避ける傾向があるのですが、雨樋を無くすためには、谷部もいとわないという設計思想を感じました。
雨樋は降り始めと降り終わりが一番、活躍するものだ!
と聞いたことがあります。
雨が本降りの時は、樋があってもなくても傘がないと人は濡れてしまうが、降り始めと降り終わりは樋があれば、傘がなくても人は濡れないそうです。
商業施設では、雨樋があった方が良いかもですね!
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