築18年の住宅の生活温度を測定しました!
みなさま。こんにちは~。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
実際に住まわれている住宅の温熱環境測定を行いました。
その1として、築18年の木造住宅の測定結果をご紹介いたします。
仕様としては、以下の通りです。
・2階建て・新省エネ基準の住宅
・屋根材:化粧スレート、外壁:窯業系サイディング、
・小屋裏換気:妻換気タイプ
小屋裏・天井断熱材はグラスウール50mmが設置されていました。
測定結果
夏季
上のグラフは、夏季の温度測定結果です。
外気温35℃の時
①小屋裏温度は45℃、
②2階居室温度は43℃ (1日の最高温度43℃、最低温度28℃)
かなり暑い室内部屋になっています。
また、小屋裏もかなり高温となっていますので、夜になっても天井から熱気が降りてくる状態です。
冬季
上のグラフは、冬季の温度測定結果です。
外気温4℃の時
①小屋裏温度は0℃ (外気温度と比較して、4℃低下しています。)
これは、放射冷却により化粧スレートが温度低下し、それに連れ、野地合板、小屋裏の温度が低下しています。
野地合板は0℃以下になっています。
このような状態で小屋裏が高湿の場合(天井面での防湿層の欠損)、野地合板裏面で結露が発生します。
また、温度の動きから、日中は1階居室で暖房を間欠的に使用していることがわかります。
まとめ:築20年近い住宅は、夏暑いですね!
築20年近い住宅は、断熱仕様基準が低いレベルとなっています。
現在の高断熱・高気密の住宅に比べますと温度の変化が大きく、省エネではないことがわかります。
冬の燃料費などを考えなければ、暖房をどんどん使用して、快適性を高めることはできます。(省エネ・エコ・ローコストではない)
一方、夏の日中、40℃を超える室内では、冷房・エアコンを使用しても、居室内において、上下で温度差ができ、不適な状態です。
夏の快適性の向上に関しては、遮熱・断熱などの改修が必要となります。
神清からのお願い
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