瓦用のくぎってどんなもの? 屋根の用語・Q&A 

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!
    神清(かみせい)のDr.神谷です。

    昔の瓦屋根は全部の瓦を留め付けていませんでした。
    現在は、耐震・耐風性能が求められているので、
    くぎ等で全数留め付けしています。
    どんなくぎを使用しているのか、簡単にご紹介します!

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瓦用のくぎってどんなもの?

今年の台風被害で、瓦の耐風性能を聞かれることがあります。

昔の瓦屋根は、瓦をくぎ等で全部は留め付けていませんでした。

瓦が飛散する原因の1つとなっています。

現在は、瓦は全数留め付けを行っていますので、耐風性能は向上して、日本のどこでも使用できるようになっています。

瓦用のくぎとは?

上の写真は、瓦用のくぎの一例です。

材質はステンレス製となっています。

雨によって、錆びるのを防ぐために、明確にステンレス製と定めています。

他の屋根材は、ステンレス製ではない場合も多いです。

瓦は耐久性重視なので、くぎ等も耐久性の高い仕様としています。

上の写真はeスクリング釘という商品で、長さは65mm、くぎの太さは2.4mmとなっています。

耐風性能を上げるために、くぎの形状が工夫されています。

瓦桟木や野地板などの木部に引っ掛かるように、スクリュー形状やリング形状となっています。

上の写真は「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」の中で、紹介されている瓦用のくぎの図です。

桟瓦(一番多く屋根で使われている屋根の真ん中の瓦)を留める場合のくぎの種類、太さ、長さを示しています。

F形瓦(平板瓦)の場合は、各社のマニュアルで約65mmと定められています。

日本瓦の場合は、地域や屋根のデザインによって、45~65mmと幅を持たせています。

日本瓦で65mmですと、野地板が12mmの場合、野地板を突き抜けてしまいます。

軒先などで、軒裏を見せるデザインの屋根では、55mmなどの短いくぎとすることもあります。

また、くぎの太さ(くぎの頭のすぐ下の太さ)は直径2.3mm以上と規定されています。

くぎが太い方が強度アップにつながるために、以上となっています。

くぎの太さの規格としては、BWG(バーミンガム・ワイヤー・ゲージ=欧州の規格)と呼ばれる尺度で、表しています。

番手#14 径2.1mm

番手#13 径2.4mm

番手#12 径2.7mm

となっています。

そのため、瓦用くぎの番手としては、#13もしくは#12がよく使用されています。

現在は、瓦を飛散させないために、くぎの材質・長さ・太さ・形状をしっかりと定めています。

安心して、耐久性・コストパフォーマンスの高い瓦屋根を選んでいただくことができます!

 

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