日本瓦屋根の耐風診断・耐風改修 J形防災瓦で葺き替え

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の屋根・雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー/日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 古い瓦屋根にお住まいの人。
  • 台風による被害を心配している人。
  • 瓦屋根のメンテナンスが気になっている人。
  • 瓦屋根から雨漏りしている人。

この記事で伝えたいこと

最近の異常気象による自然災害は心配ですね。

巨大台風が大阪、千葉に上陸して、古い屋根では大きな被害が発生しています。

築50年以上の日本瓦屋根には被害も多く発生しました。避難生活やブルーシート生活を防ぐために、今からメンテナンスをして備えることも選択肢の一つだと思います。

古い瓦屋根を和風建築に合うようにJ形防災瓦で葺き替えた事例をご紹介します。

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工事の概要

屋根材:日本瓦屋根(J形瓦)

旧工法(土葺き・留め付けなし)⇒ ガイドライン工法(耐風・耐震工法)で葺き替え

価格:1㎡当たり=約20,000円(足場、下地補強抜き)

工期:14日間

築年数:90年

 

古い瓦屋根 20年以上前は旧工法なので、耐風改修として、葺き替え!

台風による被害と雨漏りが心配で、古い日本瓦屋根の耐風診断の依頼がありました。

90年間、瓦屋根のメンテナンスはときどき行っていて、葺き替えは検討したが行わなかったそうです。

耐風診断した結果、平部は旧工法(土葺き工法)で、棟部も旧工法(大回し工法)となっていて、耐風性能・耐風性能が乏しい屋根でした。

居住計画をお聞きしたところ、今後も住み続け、家を引き継いでいくとのことでした。

また、雨漏りもどきどきするとのことでしたので、全面の葺き替えをオススメしました。

建物全体は、日本家屋で庭・塀・外観・室内とも和風のデザインで調和されていました。

そのため、屋根全面を新しい日本瓦(J形防災瓦)での葺き替えをご提案し、行いました。

古い瓦屋根の葺き替えをご紹介します。

 

耐風診断を実施

見るからに歴史のある日本瓦の屋根でした。

平部には、接着剤で瓦同士を連結させるラバーロック工法が行われていました。

棟部は、銅線を確認することができ、旧工法となっていました。

瓦のズレ具合や築年数、メンテナンス状況からして、引掛け葺きではないと判断しました。

この工法では、巨大台風により被害が発生する可能性が高いです。

そこで、屋根全面の耐風改修を行いました。

 

耐風改修の手順

1.既存の瓦をめくる

瓦の下は葺き土があり、土葺き工法となっています。瓦が建物に留め付けられていない状態で、瓦同士をラバーロック工法(接着剤で連結)しても耐風性能はほとんど向上しません。

2.瓦の下地をめくる

瓦をめくると、葺き土がでてきます。

葺き土・杉皮などの下地をめくります。

巨大クレーン車を入れて、効率的にめくりました。

90年前なので、葺き土が大量に入っていました。

 

3.新しい屋根下地を設置

下地のバラ板に隙間があったので、野地合板を設置しました。

その上に防水シート(改質アスファルトルーフィング)を張りました。

水抜き加工ありの瓦桟木を設置しました。

J形防災瓦を全数くぎ留めして、ガイドライン工法(耐風・耐震工法)で改修しました。

 

耐風改修のビフォー・アフター

工事前

工事後

工事前

工事後

旧工法の瓦屋根を全面葺き替えすることで、耐風・耐震仕様の屋根に生まれかわります。

和風建築は建物を守るために、J形防災瓦で葺き替えされることをオススメします。

古い日本瓦屋根が気になる人は、まずは、耐風診断からどうぞ。

 

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