工事の概要
屋根材:日本瓦屋根(J形瓦)
旧工法(土葺き・留め付けなし)⇒ ガイドライン工法(耐風・耐震工法)で葺き替え
価格:1㎡当たり=約20,000円(足場、下地補強抜き)
工期:14日間
築年数:90年
古い瓦屋根 20年以上前は旧工法なので、耐風改修として、葺き替え!
台風による被害と雨漏りが心配で、古い日本瓦屋根の耐風診断の依頼がありました。
90年間、瓦屋根のメンテナンスはときどき行っていて、葺き替えは検討したが行わなかったそうです。
耐風診断した結果、平部は旧工法(土葺き工法)で、棟部も旧工法(大回し工法)となっていて、耐風性能・耐風性能が乏しい屋根でした。
居住計画をお聞きしたところ、今後も住み続け、家を引き継いでいくとのことでした。
また、雨漏りもどきどきするとのことでしたので、全面の葺き替えをオススメしました。
建物全体は、日本家屋で庭・塀・外観・室内とも和風のデザインで調和されていました。
そのため、屋根全面を新しい日本瓦(J形防災瓦)での葺き替えをご提案し、行いました。
古い瓦屋根の葺き替えをご紹介します。
耐風診断を実施
見るからに歴史のある日本瓦の屋根でした。
平部には、接着剤で瓦同士を連結させるラバーロック工法が行われていました。
棟部は、銅線を確認することができ、旧工法となっていました。
瓦のズレ具合や築年数、メンテナンス状況からして、引掛け葺きではないと判断しました。
この工法では、巨大台風により被害が発生する可能性が高いです。
そこで、屋根全面の耐風改修を行いました。
耐風改修の手順
1.既存の瓦をめくる
瓦の下は葺き土があり、土葺き工法となっています。瓦が建物に留め付けられていない状態で、瓦同士をラバーロック工法(接着剤で連結)しても耐風性能はほとんど向上しません。
2.瓦の下地をめくる
瓦をめくると、葺き土がでてきます。
葺き土・杉皮などの下地をめくります。
巨大クレーン車を入れて、効率的にめくりました。
90年前なので、葺き土が大量に入っていました。
3.新しい屋根下地を設置
下地のバラ板に隙間があったので、野地合板を設置しました。
その上に防水シート(改質アスファルトルーフィング)を張りました。
水抜き加工ありの瓦桟木を設置しました。
J形防災瓦を全数くぎ留めして、ガイドライン工法(耐風・耐震工法)で改修しました。
耐風改修のビフォー・アフター
工事前
工事後
工事前
工事後
旧工法の瓦屋根を全面葺き替えすることで、耐風・耐震仕様の屋根に生まれかわります。
和風建築は建物を守るために、J形防災瓦で葺き替えされることをオススメします。
古い日本瓦屋根が気になる人は、まずは、耐風診断からどうぞ。
神清からのお願い
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