「桟瓦/さんがわら」の場所の呼び名は何? 屋根の用語・Q&A 

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

瓦の呼び名を調べている人。

この記事で伝えたいこと

瓦の部分的な名称について、ご質問いただきました。

呼び名をご紹介します。

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「桟瓦/さんがわら」の場所の呼び名は何?

桟瓦のパーツの呼び名

上の写真は、J形防災瓦です。

桟瓦1枚にも、パーツの呼び名がついています。

桟瓦の上下方向では、水下側を「頭/あたま」と呼び、水上側を「尻/しり」と呼びます。

桟瓦の横方向では、中心を「谷/たに」と呼び、左側の山がある方を「桟/さん」、右側を「エリ」と呼びます。

頭のエリ側にえぐれた部分があり、「頭の切込/あたまのきりこみ」です。

頭の切込の中に出っ張り「ツメ」があるものを「防災瓦/ぼうさいかわら」と呼びます。

尻側で、上の瓦が重なってくる部分に「釘穴」があります。

釘穴は貫通していて、釘やネジでを差し込んで、その下の瓦桟木(かわらさんぎ)に留め付けます。

J形瓦の場合、瓦の中心の谷はもっとも低い部分となっており、雨水は谷を流れます。

上下の瓦の重なりは約70mm程度あり、重なりの中に入り込んだ雨水は、「水返し/みずかえし」で浸入を防ぐ構造となっています。

 

桟瓦の寸法

J形桟瓦は江戸時代に発明されたもので、100年以上の歴史があります。

各地域で様々な寸法の瓦が使用されていました。

古いJ形桟瓦は数多くの寸法種類がありますので、部分修理の場合には、寸法の確認が必須です。

瓦が屋根に載っている状態で寸法を測る場合は、上下方向は働き長さをメジャーなどをあてて測ってください。

横方向は働き幅を測ります。

現在の主流である53Aという区分では、働き長さ:235mm、働き幅:265mmとなっています。

上の表は、JIS規格に定められている寸法の種類です。

これ以外にも、「64」、「80」、「100」などの種類もあります。

古い瓦を探すときは、寸法も必ず測っておきましょう。

 

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