洋瓦(ようがわら)ってなに?
図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根への質問にわかりやすくお答えしています。
「家の屋根は洋瓦だったと思うけど、洋瓦ってどういうものなの?」とお施主様から質問をいただきました。
Q:洋瓦(ようがわら)ってなに? ~Q043~
A:洋瓦と言われる瓦は、フランス瓦、S形瓦、スパニッシュ瓦がある。日本建築(和風)が多い時代に、洋風建築に適した瓦として分類された。現在では、和洋折衷となり、瓦においてもF形瓦が多くなったので、あまり、洋瓦とは呼ばれなくなっている。
フランス瓦、S形瓦、スパニッシュ瓦がある。
フランス瓦は大正時代に生産がはじまりましたが、現在は生産されていません。
(フランス瓦の流れをくんだF形(えふがた)瓦が現在は生産されています。)
フランス瓦の葺き方は千鳥(ちどり)葺きとなっていて、瓦半分、ずらして横方向に並べます。
現在のF形瓦に比べて、縦長の形状になっています。
洋風建築にマッチする形状になっています。
S形瓦は大正時代に勾配の強い洋風建築に使用されるために、スパニッシュ瓦の改良型として日本で開発された瓦です。
スパニッシュ瓦の上丸と下丸をくっつけた形状です。
形状がSの字を横にしたようなデザイン(S字形)で、瓦の山形が高く、大きな洋風屋根に合い、よく採用されています。
現在でも生産されている瓦です。
釉薬(ゆうやく)瓦の色種は数が多く、混ぜ葺き屋根にも多く採用されました。
スパニッシュ瓦は、上丸瓦と下丸瓦を交互に組み合わせて葺きます。
大正時代にスペインから輸入されたのがはじまりです。
スパニッシュ瓦は色合いと形状に特徴があります。
現在も輸入瓦で、古びた雰囲気の混ぜ葺用瓦が店舗などで採用されています。
洋瓦と言われると以上の3タイプが主流となっています。
和瓦と山の大きさやピッチを変えたり、葺き上がりで和瓦と異なるイメージを演出しています。
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