ドイツの屋根って、どんなの?
図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根の質問にわかりやすくお答えしています。
「ドイツの家は長寿命って聞くけど、屋根はどんな感じなの?」と工務店さんから質問をいただきました。
Q:ドイツの屋根って、どんなの? ~Q026~
A:ドイツの屋根は高耐久仕様となっている。屋根裏利用ができる勾配(傾斜がある)天井が多くなっている。傾斜天井の上には、厚みのある別貼りの防湿シートが施工されている。その上に断熱材、通気垂木、無垢板の野地板、透湿ルーフィング、流し桟、瓦桟木、瓦となっている。ドイツの屋根は高防水、結露防止、高気密、高断熱を意識した屋根となっている。
ドイツの屋根は高耐久仕様である。
ドイツの住宅の寿命は70~80年と言われています。
その住宅に合わせて、屋根も長寿命となっています。
特に、日本とは、①野地板が無垢板 ②透湿ルーフィング ③流し桟木の高さ ④瓦桟木の高さ ①~④において、大きな違いがあります。
①野地板は透湿抵抗の高い合板を使用することはNGとなっています。
また、(断熱材上+野地上)通気の2重通気工法が特徴です。
太い流し桟木と瓦桟木によって、透湿ルーフィングに瓦を留める釘・ねじの孔を開けないホールレス工法となっています。
ホールレス工法のため、長期にわたる高防水が実現できています。
野地上通気層は20㎜以上というルールまであるそうです。
その他の構法として、野地無し構法も多く施工されています。
徹底的に屋根が水分で劣化するリスクを軽減するための構法となっています。
これらの考え方は他のヨーロッパの国でも同じ考え方となっています。
日本の合板ありきの考え方とは、大きく違う発想ですね。
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