瓦屋根 台風修理で気付いたこと! メンテナンス時に点検してくださいね!

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瓦屋根 台風の修理で気付いたこと!

みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

今年は秋に台風が連続して、上陸したため、台風による雨漏りや屋根材の飛散などの被害が多く発生し、修理依頼もたくさんいただきました!

そんな中で、気になった被害事例をご紹介いたします!

 

瓦屋根の飛散被害

瓦屋根の被害について、できる限りわかりやすくご説明いたします!

築20年を過ぎた瓦屋根の飛散被害現場です。

台風の強風で、棟瓦が飛散したり、瓦が割れたり、棟が傾いた被害が発生しました。

この現場写真を見ても、ピーンと来ないですよね!

まずは、材料の名前です!

屋根の一番上の部分を棟部といいます。

その棟部で使われている瓦を冠瓦(かんむりかわら)といいます。

冠瓦を留めている木を垂木(たるき)といいます。

冠瓦と桟瓦の間に、しっくいが塗られています。

これらの部材で、棟部からの雨漏りを防いて、地震にも耐える構造としています!

 

冠瓦の留め付けについて

冠瓦の留め付けで気になったことがあります。

強風で写真のように留め釘が浮いていました。

さらに、強い風を受けた冠瓦の釘は抜けて、冠瓦が飛散してしまったのです。

釘の部分をアップでみるとこんな感じです!

この写真からとても気になる問題点が浮かびました!

 

釘孔からの雨水浸入リスク

大雨などが降ると雨水は冠瓦の釘孔に流れ込みます。

この写真のように釘が浮いていると釘を伝わって、瓦の中へ雨水が浸入します!

浸入した雨水は垂木へ伝わります。

頻度が少なければ、濡れた垂木は天気のいい日に乾燥して問題ありません。

また、この浸入で雨漏りすることはほとんどないと言えます。

この現場の垂木をよく見ると木が黒っぽく変色していました!

垂木の釘孔痕のアップです。

木が縦横に細かくひび割れしていて、釘孔は拡がっているようでした。

雨水が頻繁に入って、この部分の垂木が腐朽したようにも見えます!(褐色腐朽菌)

20年前以上前の冠瓦の釘留め方法は耐久性に問題があるかも?ですね!

この垂木の釘留め部分がこのように腐朽する現象、金属屋根材の心木あり瓦棒葺でもよく見られる現象です。

釘部へ頻繁に雨水浸入すると発生するようです。

 

現在の留め方

冠瓦の現在の留め方は、変更されています!

もちろん、補修は現在の安心な留め方で行います!

写真のように、ゴム製のパッキンがついた釘・ビスを使用しています。

そのため、釘と釘孔の間に隙間はなく、雨水浸入のリスクは軽減されています。

ビスは釘に比べて、強風や震動などで浮くリスクも少ないですので、より安心ですね!

 

まとめ:20年前の瓦屋根・冠瓦の釘留めは劣化リスクがあります!

瓦屋根の台風被害現場を観察して、パッキンなしの釘留めは劣化リスクがあることを再確認しました!

垂木釘部の腐朽は、金属屋根・心木有瓦棒葺きでも観察されている現象です!

パッキンなし釘留めの場合は、メンテナンス時にパッキン付きビス留めで補修することをお勧めいたします!

専門用語もあり、わかりにくい所もあったかと思います。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。(お電話でも大丈夫ですよ!)(担当:神谷あきのり)

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