リフォームで屋根を変えるには?4つの方法の費用・工期も解説

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆!

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 老朽化した屋根をリフォームしたいので、どの方法が適切か知りたい。
  • 葺き替えやカバー工法のメリット・デメリットを知りたい。

この記事で伝えたいこと

この記事は、「屋根を変える方法を知りたい」「屋根を変えるのにかかる費用や日数を知りたい」という方に向けて書かれています。

屋根のリフォームは、建物の寿命を延ばすために欠かせない重要なメンテナンスです。しかし、「どのような方法で屋根を変えることができるの?」「費用や日数はどのくらいかかるの?」と悩む方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、屋根リフォームを検討するべきタイミングから、方法ごとの特徴や費用・工期まで、わかりやすく解説します。自宅の屋根に最適なリフォーム方法を見つけるヒントにされてくださいね。

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リフォームで屋根を変えるタイミングはいつ?

リフォームで屋根を考えるタイミングについて紹介します。

屋根のリフォームを検討するべきタイミングは以下のような状態の屋根です。

  • 屋根に破損が見られる
  • 屋根材の耐用年数が間もなく終了する
  • 補修が必要な箇所が屋根全体に点在している
  • 複数の箇所で雨漏りが発生している

 

屋根を変える工事は大規模なリフォームとなります。

屋根材の耐用年数は一つの目安となり、瓦が60年、それ以外の屋根材は30年とお考えください。

屋根材の破損は部分修理も検討できますが、屋根自体に破損が見られると屋根のリフォームが必要となります。

屋根全体に不具合や雨漏りが発生している場合も屋根のリフォームが必要です。

 

リフォームで屋根を変える方法は?

リフォームで屋根を変える方法には4種類があります。

  • 塗り替え:表面塗装が劣化して色落ちした屋根材に塗料を塗る工事
  • 葺き替え:既存の屋根材をめくり、新しい屋根材に交換する工事
  • 葺き直し:既存の瓦を順番にめくりながら、その瓦を再度留め付ける工事
  • カバー工法:既存の屋根材の上に新しい屋根材をおおう工事

 

屋根を変えるまでの大きなリフォームではなく、小規模な屋根のリフォーム事例としては、雪止の追加工事、棟換気の設置、雨樋・天窓の改修、太陽光発電・温水器の設置などがあります。

次の章から大規模な屋根のリフォームについて詳しく解説していきます。

 

リフォームで屋根を変える方法その1:塗り替え

リフォームで屋根を変える方法として、塗り替えについて紹介します。

塗り替えとは、表面塗装が劣化して色落ちした屋根材に対して、塗料を塗る工事のことです。

塗り替えの効果としては、美観の改善、屋根材自体の保護、撥水性の向上、遮熱性の付加などがあります。

※陸屋根などの屋上防水は屋根材ではなく、防水材が設置されているので別となります。

 

雨漏りに関しては、屋根材の下にある防水シートで雨漏りを防いでいるので、塗り替えをしても雨漏りは直りませんのでご注意ください。(屋根の葺き替えが必要)

 

リフォームで屋根を変える方法その2:葺き替え

リフォームで屋根を変える方法として、葺き替えについて紹介します。

葺き替え工事とは、既存の屋根材・防水シートを撤去し、新しい屋根材・防水シートに交換する工事のことです。

屋根下地に不具合がある場合は、併せて、屋根下地(垂木・野地板など)を補修します。

屋根から雨漏りしている場合は、屋根材下の防水シート・屋根下地に不具合が発生している可能性が高いので葺き替えが必要となります。

屋根下地~屋根材までを新しく健全な状態にリセットすることができるので、その後も長期間使用する建物の屋根リフォームにはオススメです。

 

屋根の葺き替え工事について詳しくはこちらの記事で解説しています。

神清の「屋根葺き替え」とは?

 

リフォームで屋根を変える方法その3:葺き直し

リフォームで屋根を変える方法として、葺き直しについて紹介します。

葺き直しとは、瓦屋根だけで行われるリフォームです。

既存の瓦を一旦、撤去して、防水シート・屋根下地を補修して、その瓦を再度留め付ける工事のことです。

瓦を留め付ける際には、現在の仕様で行うことが一般的です。(耐震性・耐風性・防水性を考慮)

 

狭小地で既存の瓦を廃棄するのに費用がかかり過ぎる場合や既存の瓦に希少価値がある場合に行われるリフォームとなります。

 

リフォームで屋根を変える方法その4:カバー工法

リフォームで屋根を変える方法として、カバー工法について紹介します。

カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい防水シートと屋根材をかぶせる工法で工事することです。

既存屋根材を解体する作業が不要なことから、葺き替えに比べて工事費用が安価となります。

スレート屋根・金属屋根・アスファルトシングル屋根などの平滑な屋根で採用される工法で、瓦屋根やセメント瓦屋根などの厚みや凹凸のある屋根では不可となります。

また、雨漏りしている屋根のリフォームでは、カバー工法はオススメしません。

カバー工法では、雨漏りして劣化した屋根下地の点検・補修ができず、「臭い物に蓋をする」的なリフォームとなるからです。

雨漏りの再発リスクも高く、修理するには2重の屋根をはがすことになり絶対に避けたいリフォームです。

 

カバー工法について詳しくはこちらの記事で解説しています。

神清の「屋根カバー工法とは?」

 

築20年以上の屋根を変えるリフォーム方法は?

築20年以上の屋根を変えるリフォーム方法には、葺き替えやカバー工法がオススメです。

瓦以外の屋根材は耐用年数が30年となっているので、屋根の寿命切れが近づいている状態です。

塗り替えしても10年経たないうちに、葺き替えやカバー工法を検討しなければならないので、塗り替え費用がもったいないからです。

築20年以上の屋根では、塗り替えではなく、葺き替え・カバー工法を検討しましょう。

 

リフォームで築20年以上の屋根を変えるには葺き替えやカバー工法がオススメな理由

築20年以上の屋根を変える方法として葺き替えやカバー工法がオススメな理由を紹介します。

屋根材の下にある防水シート(ルーフィング)が20年前後で劣化しはじめ、防水性能や耐久性が低下します。

そのまま放置すると雨漏りや野地板の腐朽につながる可能性があり、その場合は既存屋根材を撤去して、野地板を交換する大規模なリフォームとなってしまいます。

そのため、瓦以外の屋根材は耐用年数が30年と定められており、30年で葺き替えやカバー工法を行うなら、築20年以上での屋根の塗り替えはコストパフォーマンスが悪くなるからです。

屋根に不具合がなく、リフォーム費用を抑えたい場合は、カバー工法が適しています。

屋根に雨漏りや結露が発生している場合は、葺き替えを検討しましょう。

 

リフォームで屋根を変えるときの費用と工期:塗装

塗装リフォームで屋根を変えるときの費用と工期を紹介します。

  • 費用:40~80万円
  • 工期:7~10日

 

塗り替えリフォームでの簡単な内訳を紹介します。

既存屋根の高圧洗浄・養生、板金等ケレン費、塗り替え、縁切り作業(スペーサー設置)、足場費用等が主な内訳となります。

内容費用相場(㎡単価)
屋根の高圧洗浄150~300円/㎡
養生・ケレン費300~1,000円/㎡
既存屋根材の塗り替え費2,000~4,000円/㎡
スペーサー設置or縁切り作業500~1,000円/㎡
棟板金・ケラバ板金等の塗り替え費1,000~2,000円/m
足場費用900~1,500円/㎡

 

 

リフォームで屋根を変えるときの費用と工期:葺き替え

リフォームで屋根を葺き替えるときの費用相場と工期について紹介します。

  • 費用:100〜240万円
  • 工期:7〜15日

 

葺き替えリフォームでの簡単な内訳を紹介します。

既存屋根の撤去費・処分費、新規屋根の施工費、下地補修費、防水シート、足場費用等が主な内訳となります。

内容費用(㎡単価)
既存屋根材の撤去費1,500~3,000円/㎡
既存屋根材の処分費1,500~3,000円/㎡
新規屋根材の材料・施工費【日本瓦・平板瓦】 8,000~12,000円/㎡
【スレート/カラーベスト・コロニアル】 5,000~8,000円/㎡
【ガルバリウム鋼板/横葺き・縦葺き】 6,500~9,000円/㎡
下地材料・補修費2,500~3,500円/㎡
防水シート材料・施工費500~1,500円/㎡
足場費用950~1,200円/㎡

既存および新規の屋根材の種類、屋根の形状や勾配などによって金額は大きく異なるので、必ず、現場調査の上、見積を依頼しましょう。

 

リフォームで屋根を変えるときの費用と工期:葺き直し

リフォームで屋根を葺き直しするときの費用相場と工期について紹介します。

  • 費用:70〜150万円
  • 工期:7~10日

 

葺き直しリフォームでの簡単な内訳を紹介します。

既存瓦の撤去費・仮置き費・施工費、下地補修費、防水シート、足場費用等が主な内訳となります。

内容費用相場(㎡単価)
既存屋根材の撤去費1,500~3,000円/㎡
既存屋根材の仮置き費1,500~2,000円/㎡
既存屋根材の施工費【日本瓦・平板瓦】 4,000~6,000円/㎡
下地補修費2,500~3,500円/㎡
防水シート施工費500~1,500円/㎡
足場費用900~1,500円/㎡

既存の屋根材の状態、屋根の形状や勾配などによって金額は大きく異なるので、必ず、現場調査の上、見積を依頼しましょう。

 

リフォームで屋根を変えるときの費用と工期:カバー工法

リフォームで屋根をカバー工法するときの費用相場と工期について紹介します。

  • 費用:80万円~
  • 工期:4〜7日

 

カバー工法リフォームでの簡単な内訳を紹介します。

作業項目1㎡あたり費用目安1棟あたり費用目安
カバー工法での屋根材設置6,000~12,000円(屋根材の種類により異なる)60~120万円
粘着層付防水シート設置1,500~2,000円(防水シートの種類により異なる)15~20万円
屋根下地設置(野地合板増し張り)2,500~3,000円25~30万円
雪止・軒・けらば・棟などの板金設置(必要に応じて)2,000~5,000円20~50万円
諸経費・廃材処分費等1,000~2,000円(全体の8~10%)10~20万円

既存屋根材とカバーする屋根材の種類によって作業項目が変わり費用も変わりますので、必ず、現場調査の上、見積を依頼しましょう。

 

【まとめ】リフォームで屋根を変える方法には塗り替え・葺き替え・葺き直し・カバー工法などがあります

屋根を変える工事は大規模なリフォーム(塗り替え・葺き替え・葺き直し・カバー工法)となります。

大規模リフォームを検討する屋根の状態としては、屋根材の耐用年数が一つの目安となり、瓦が60年、それ以外の屋根材は30年とお考えください。

築20年以上を経過した屋根については、葺き替え・カバー工法がオススメとなります。

屋根リフォームを考えている方は、是非、お気軽にご相談ください。

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