工事の概要
屋根材:日本瓦屋根 棟部
旧工法(大回し工法)⇒ 7寸丸1本伏せ(耐震工法)で葺き直し
価格:棟1m当たり=約35,000円(足場、下地補強抜き)
工期:2日間
築年数:30年 棟の長さ12m
日本瓦屋根棟部 30年以上前は旧工法なので、耐震工法で葺き直し!
雨漏りしていた現場で、瓦屋根も点検しました。
雨漏りの補修とともに、日本瓦棟部・旧工法について、棟部のみ耐震改修を行いました。
日本瓦屋根で30年以上経過した建物では、瓦屋根以外の部分では、なんかしらの補修が行われていると思います。
しかし、瓦屋根は全くそのままなので、点検もされてなかったそうです。
点検して、問題はないのですが、巨大地震が来ると棟が崩れる可能性が高いことを伝え、この際だからと棟部のみ耐震改修していただきました。
その効果としては、
①耐震性が上がり、巨大地震にも倒壊しない。
②(葺き土+しっくい)ではなく、南蛮しっくい・1種類となるので、メンテナンス不要となる。
③軽量化となる。
しっくいの塗り直しをするメンテナンスのタイミングで、7寸丸への葺き直しをおススメいたします!
工事の手順
工事前の状態
工事前の屋根の状態です。一見、全く問題ありません。
しかし、旧工法(銅線で外側を巻いているだけ)のため、巨大地震では冠瓦とのし瓦が倒壊します。
そこで、棟部の葺き直しを7寸丸1本伏せで耐震改修します。
1.古い棟を取り壊す
銅線を切って、古い瓦を取り外します。中から葺き土が出てきますので、併せて取り除きます。
葺き土の外側にある白いものが「しっくい」です。厚みは10㎜程度で、葺き土が雨で浸食されないようにする役割です。
2.一番上側の桟瓦の下に入っている葺き土も取り除く
一番上の桟瓦の下の葺き土も取り除きます。
3.棟補強金物を取り付ける
耐震改修の肝となる棟補強金物を建物の躯体に留め付けます。
この金物を通して、瓦棟部と建物が一体に留め付けられます。
4.一番上の瓦を留め付ける。たるきを棟補強金物に留める。
一番上の瓦も釘等で野地板に留め付けます。
たるきを棟補強金物に留め付け連結させます。
5.桟瓦の上にたるきまでなんばんしっくいを塗る。
一番上の桟瓦の上に白色のなんばんしっくいを載せます。
雨水の浸入を防ぐポイントでもありますので、量、幅に注意します。
(葺き土+しっくい)の役割をなんばんしっくい1種類で行うため、しっくいのはがれが発生しないので、メンテナンスが不要となります。
6.長寿ロールでたるきの劣化を防ぐ
たるきの上を長寿ロールでカバーします。
たるきの劣化を防ぐことで、棟の長寿命化が実現します!
7.7寸丸をたるきにビス留めする。
最初に建物躯体に留め付けた棟補強金物、たるき、7寸丸が連結する形となります。
棟全体が一体化して巨大地震・巨大台風に耐えることができます。
8.耐震性・耐風性の高い棟へ葺き直し完了!
施工完了後の屋根です。
旧工法の棟から7寸丸1本伏せの棟へ葺き直し完了です!
30年経過した屋根とは思えないほど、しっかりしているのではないでしょうか!
しっくいの塗り直しではなく、耐震・耐風・軽量・高耐久の7寸丸1本伏せでの葺き直しをお勧めいたします!
神清からのお願い
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