工事の概要
屋根材:約400年前の瓦屋根
屋根下地を改修するので、まずは瓦屋根をめくりました!
工期:6日間
築年数:約400年
約400年前の瓦屋根をめくりました!
約400年前の瓦屋根を屋根の形状も変更する大改修を行っています。
その第一ステップとして、瓦屋根をめくりました。
約400年を経過した瓦屋根の構造がどうなっているのか?
楽しみのあるめくりです!
台風シーズンでもあるので、養生もしっかり行いました。
大きな屋根なので、クレーン車を使って、効率良く行いました。
戦争や地震、台風を耐え抜いた瓦屋根をご覧ください。
工事の手順
工事前の状態
歴史を感じるお寺さんの本堂です。
屋根を注目してみると、
棟の段数が15段と大変立派な屋根です。
瓦の色が微妙に違い、割れた瓦も交じっていても、屋根として機能しているという瓦屋根ならではの丈夫さです。
1.足場を設置します。
安全対策として、足場を設置します。
2.瓦をめくります。
クレーン車の袋を上手く操りながら、合理的に瓦をめくります。
袋にたまると、瓦廃棄ダンプへクレーン車がゆっくりと運んでくれます。
これを人力でおこなうと考えるととても大変です。
クレーンさまさまです。
3.葺き土をはがします。
約400年前の葺き土です。何百年経過しても、土は全く変化していないです。
瓦の裏面形状にあった柄が土についています。
葺き土はフレコン袋に入れて降ろします。
葺き土の下には、杉皮がびっしりとひいてあります。
杉皮は今でいうと防水シートの役目をしています。
4.杉皮をとりのぞきます。
杉皮をとりのぞくと下には、小幅板がでてきます。
お寺さんなので、屋根の角度は急勾配(きゅうこうばい)となっていますが、
小幅板がはしごの役割をするので、何とか作業ができます。
サイズの違う小幅板が並んでいました。
たる木も角材ではなく、丸材が使われていました。
この後は、屋根下地を大工さんが直します。
5.雨漏りしないように、ブルーシートで養生します。
大工さんの工事まで、雨漏りしないようにしっかりと養生します。
工事後
ブルーシートでしっかり養生して終了です。
ブルーシートも2重に重ねて、風対策も行いました。
台風で飛散したら、大問題なので、しっかり行いました。
約400年前の瓦屋根をめくって感じたこと。
・瓦
・土
・杉皮
・小幅板
・たる木
とどの層も劣化していませんでした。
水の浸入を防ぎ、乾燥させることができる瓦屋根は耐久性があり、その下の建物をしっかりと守っていると改めて感じました!
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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