40~50年前の瓦屋根に現在の瓦でも補修可能です!
台風15号で、瓦屋根に被害を受けた方が、
「40~50年前の瓦は、現在生産されていないから、屋根を葺き替えるしかない。」
と説明を受けて、困っているとのことでした。
これは、間違った情報です!
日本瓦は屋根材の中では、もっとも互換性の高い屋根材です。
量にもよりますが、破損した瓦の補修は、現在の瓦でも可能です!
以前、差し替えした現場の写真でご説明します。
40~50年前の瓦(塩焼き瓦)の破損を補修しました!
赤色の瓦は塩焼き瓦で、40~50年前によく使用された瓦です。
瓦が破損したために、差し替えを行いました。
40~50年前の瓦は現在の瓦より、少し小さいです。
逆に、現在の瓦で差し替えるには、現在の瓦を少しカットすることで互換性が生まれます。
瓦の右下の部分を7mm程度カットします。
瓦用サンダーを使用して、瓦をカットします。
瓦の横幅も大きいので、10mm程度、右側をカットします。
寸法調整した瓦を差し込むことで、40~50年前の瓦と現在の瓦を一緒に葺くことができます。
瓦の色は、全く同じものはありませんが、補修であれば、色が変わっていても雨漏りを防ぐことができます。
日本瓦は地域性もあり、現在の瓦とは、寸法が若干違う古い瓦がたくさんあります。
しかし、瓦職人が補修すれば、互換性を持たせることができます。
数枚、数十枚のために、1棟全部葺き替えるのは、大変、もったいないとも言えます。
屋根面が何面かあるなら、1面だけ葺き替えをして、その面の瓦を別の面の補修瓦とすることも可能です。
予算の関係で、お困りの方は、部分補修もご検討ください。
70年前の瓦屋根に、現在の瓦で部分補修しました!
こちらは、70年前の瓦屋根です。
棟部(屋根の頂部)からの雨漏りが直らないので、部分補修しました。
瓦が接着剤などで、ゴテゴテで使用できないものもありましたので、
部分的に現在の瓦で差し替えしながら、補修しました!
70年前の瓦と現在の瓦で、しっかりと屋根が葺かれています。
もちろん、現在の瓦が少し大きかったので、寸法調整して差し替えました。
ポイントまとめ
・昔の瓦と現在の瓦は細工すれば、互換性が生まれます。
・数十枚のことで、屋根全体を葺き替えるのは、もったいないとも言えます。
・瓦屋さんなら、部分補修も可能なので、ご相談ください。
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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