F形瓦Mタイプの交換方法
「1階の瓦屋根で足場の下にある瓦を割ってしまったので交換してほしい。」と塗装屋さんから依頼がありました。
1枚だけとのことで、すぐに瓦を手配して、交換を行いました。
せっかくですので、Mタイプの交換方法が写真でわかるように撮りながら交換しました。
1階屋根足場下の瓦が割れることはときどきあります。
瓦の形状によって交換方法も少し異なるため、簡単にご紹介します。
交換する瓦を準備する
交換する瓦を準備する必要があります。
庭先に数枚、予備の瓦が置いてある場合も多いので、確認してみましょう。
無ければ、瓦を注文しましょう。
弊社にお問合せいただければ、4枚単位で宅急便での配送も行っていますのでお気軽にお問い合わせください。
瓦の種類や色がわからない場合は、写真などをお送りいただければ探すお手伝いもしております。
交換するときに他の瓦が割れてしまう可能性もあるので、2枚程度余分があると安心です。
交換する道具を準備する
瓦を交換するときに必要な道具を準備します。
・くぎ抜き
・金づち
・コーキング材(コーキングガン)
・ヘラ
・スペーサー
・土のう袋(割れた瓦を入れるもの)
・軍手(手袋)
交換作業をご紹介します
上の写真はF形瓦Mタイプの写真です。
塗装現場で割れた瓦です。
割れた瓦を取り除く
①割れた瓦をもう少し細かく割る
割れた瓦を取り除くために、金づちやくぎ抜きを使ってもう少し細かく割ります。
くぎが効いていない瓦の破片は取り除きます。
このとき、指を切らないように軍手(手袋)をはめて瓦をつかんでください。
瓦の破片は土のう袋などに入れて、屋根から滑り落ちないように注意してください。
②くぎをぬく
くぎが効いている瓦を取り除くために、くぎを抜きます。
Mタイプは山部にくぎが打ってあるので、くぎ抜きを上の瓦に差し込んでひねると瓦の外へ頭が出てくるので、後は簡単に引き抜けます。
割れた瓦をすべて取り除きます。
上の写真で右上に見えるのが、三角形の木片でスペーサーとなります。
差し替えとは関係ありませんが、この物件は樹脂桟木を使用していたのですが、桟木が割れていました。
くぎが入っていた部分ですので、くぎを打った時に割れたのか、その後の経年劣化で割れたのか分かりませんが気になる現象でした。
③新しい瓦を加工する
Mタイプは防災瓦となっていますので、防災のつめを欠けさせます。
金づちで端部をたたいて割ります。
半分以下にはしてくださいね。
④新しい瓦を差し込む
瓦を差し込みやすいように、左の瓦と上の瓦の下にスペーサーを入れて隙間を大きくします。
右下から左上へ斜めに差し込むイメージです。
この時、防災のつめを加工していないと瓦を入れることがむずかしいです。
⑤新しい瓦をコーキングで接着する
上下の瓦とコーキングで接着させて留め付けます。
瓦の重なり部分や表面に見える部分も留め付けます。
接着剤を瓦の隙間に入れ込んだら、スペーサーは取り外して、見える部分にもコーキングで接着します。
瓦の隙間にコーキングが入り込むようにヘラを使って、押しつけながら仕上げます。
上下の瓦はくぎ留めされているので、それに接着させることで強風に耐えることができます。
まとめ:この写真を見て不安を感じる人は、業者に依頼しましょう。
F形瓦Mタイプの交換方法を写真を使ってご紹介しました。
これを見て不安を感じる方は、屋根の上では高所作業かつ傾斜があり、危険ですので、DIYでの交換をあきらめて業者に依頼しましょう。
瓦1枚の交換は25,000~円となっていますので、けがすることを考えたら業者に依頼する方が間違いないです。
2階の屋根はとても危険ですのでDIYはやめておきましょう。
屋根に関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。