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瓦屋根のお宅に「屋根の無料点検」を装った押し売りが増えてます。
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(カミセイ)のDr.神谷です。
瓦屋根にお住まいの皆様。
最近、下のような訪問業者が来た覚えはありませんか?
・「屋根のしっくいがはがれているから無料点検をしますよ~」
・「近くで屋根工事をしているので、ついでに無料点検します」
・「瓦屋根がわれているから雨漏りしますよ~」
以前、この「屋根の無料訪問点検の闇の部分」については記事を書かせていただいたこともありますが、、、
とにかく、彼らはなんとかしてあなたのご自宅の屋根に登ろうとします。
もちろん、健全な業者もいるとは思いますが、その見極め方がとても難しい。
さらに、一般の方は屋根に登ることができないので、上の状態がわかりません。
要するに圧倒的にお客様が不利な立場にあるわけです。
そんな困った状況を解決するために、神清はドローンによる屋根点検をはじめました!
ドローン屋根点検って大丈夫?
ドローンって落ちないの?という質問がよくあります。
そういうニュースがよくテレビで流されていますし、確かに落ちる可能性が「0」と言うわけではありません。
ただ、神清のドローン操縦者は必ず講習を受け、
地域のイベントでドローンを使った撮影なども行なっています。
さらに、万が一に備えて、弊社は「落ちた時の保険」に加盟していますので、なるべくお客様に安心してもらえるよう努力させていただいております!
ドローン点検のメリットは「安全にお客様と一緒に屋根の様子を見れること。」
ドローンで屋根の写真を撮影する時に、画面上でお客様にも屋根の様子を確認してもらうことが可能です。
詳しくはこの動画↓
作業者が屋根に登ることはありません。
撮影自体は30分もかからずに行えます。
撮影した画像もお施主さまに、その場で確認していただけます!
さらに画像データは会社に持ち帰って、屋根の専門家がしっかりと診断します。
その上で画像による詳細な診断結果は、後日、郵送・メール等でお送りします!
ドローン屋根点検:真上からとった場合
先日、撮影した瓦屋根の画像をもとに、点検で確認できたことをご紹介します。
屋根の真上からの写真です。
現地ですぐわかることリスト
この写真から屋根屋がすぐにわかることは以下の情報になります。
・屋根の形状・・・切妻屋根/棟違いがある
・瓦の種類・・・日本瓦/釉薬瓦(ゆうやくかわら)/青銅色(せいどうしょく・緑色)
・矢印の部分が増築している・・・(瓦の色が少し違う)
・この屋根の場合、特別異常な部分は見当たらない。
データを持ち帰ってさらに詳細に診断してわかること
この画像データを持ち帰って、詳細に診断をしてわかることは以下のようなことになります。
同じ写真ですが、5つのポイントを拡大してみます。
①棟違い(むねちがい)部
棟違い部を拡大してみると⇒部分の裏鬼(うらおに)のしっくいがはがれている。
⇒すぐに雨漏りすることはありませんが、補修が必要な状態です。
裏鬼については、こちらの記事より。
②棟部の工法
棟部を拡大してみると、古い屋根、増築部分の両方とも、棟部は耐震性の低い旧工法(大回し工法/おおまわし)となっている。
銅線(瓦をしばっている細い線)は切れていない。(築40年)
⇒通常の台風、地震では問題ありませんが、巨大地震では棟部が倒壊します。棟を耐震補強するメンテナンス計画が必要となります。
旧工法については、こちらの記事より
③瓦の割れ
画像全体を確認してみると、⇒部分の冠瓦(かんむりかわら)が1枚割れている。
⇒すぐに雨漏りすることはありませんが、早期に交換が必要です!
④B級品の瓦
全体を見てみると、上側屋根面の桟瓦(さんかわら)はところどころ、釉薬がない赤色がでている部分がある。
⇒昔のB級品の瓦を玄関の反対側に使用していたことがわかります。これは見た目だけの問題で、メンテナンスしなくても劣化していくことはありません。
⑤軒瓦の留め付け
全体を見てみると、軒瓦の留め付けはすべて銅線で留め付けてある。
⇒この部分はこのままでも大丈夫です。
ドローン屋根点検:しっくいの点検
次に、横から撮影した写真です。
横からの写真です。
現地ですぐわかること
この写真から屋根屋がすぐにわかることは以下のような情報になります。
・棟の仕様・・・のし積(4段)+冠瓦(紐付き)
・棟部の下部・・・しっくい仕上げ
・特別、異常な部分はありません。
詳細に診断してわかること
この画像データを持ち帰って、詳細に診断をしてわかることは以下になります。。
⑥古い屋根に軽微なしっくいのはがれ
古い屋根部分の一部に、しっくいのはがれがあり。
⇒すぐに雨漏りする心配はありません。他のメンテナンスと併せて、しっくいの塗り直し、もしくは棟の葺き直し等の検討が必要となります。
⑦新しい屋根部分はしっくいの劣化なし
新しい屋根部分はしっくいのはがれなし。
⇒メンテナンスの必要はありません。
ドローン屋根点検:雨樋の点検
その他、確認できたこととして「雨樋」の状態がわかります。
写真の部分、雨樋の一部が破損していました。
樋の種類や劣化具合が確認できます。
ドローン屋根点検ではわからないこと!
逆に、ドローン屋根点検してもわからないことがいくつかあります。
①瓦屋根の下方の劣化はわからない。
⇒瓦屋根の下にあるルーフィング(防水紙)、葺き土、野地板等の劣化状況はわかりません。
②雨漏りの原因を特定できない。
⇒屋根材を見るだけでは、雨漏りの原因を特定できない場合がほとんどです。
③結露などの原因を特定できない。
⇒屋根材を見るだけでは、結露の原因を特定できない場合がほとんどです。
これら屋根に具体的な不具合が発生している場合は、瓦屋根業者が直接、小屋裏・屋根等を調査する精密な診断が必要となります。
まとめ:怪しい屋根業者が来る前に、自宅の屋根の状態を把握しておきましょう!
ドローン屋根点検の写真データから、かなり多くの情報を得ることができました。
結局、屋根を撮影したとしても、屋根屋の専門家がそのデータをしっかりと診断することが重要だと言えます。
知らない訪問販売リフォーム業者から何か言われた時には、屋根屋のドローン屋根点検でその話が本当かどうか調べることをお勧めいたします。
瓦屋根の場合は、しっくいを糸口にする悪徳リフォーム業者がたくさんいるので、だまされないようにしてくださいね!
知らない業者を屋根に登らせないようにしましょう!
また、定期的な屋根点検をすることで、屋根の状態が把握できるため、雨漏りや天災、劣化などの屋根の不具合を予防することにもつながります。
是非、興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。
神清は【STOP!!屋根リフォーム詐欺(サギ)】活動中です!
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