「訪問販売業者が瓦屋根のしっくいが劣化しているから早く修理しないと大変だ」ってホントなの?
みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(カミセイ)のDr.神谷です。
お施主さまから問い合わせをいただきました。
「訪問リフォーム業者が突然、
『お宅の屋根のしっくい部分が劣化している。このままだと雨漏りして、大変なことになるので、すぐに直した方がいい』
と言ってきた。
しっくいが劣化するとこのように雨漏りするという動画まで見せて不安をあおってきた。
その業者は信用ならないので、本当にしっくいが劣化しているのか?点検して欲しい。問題があれば、補修して欲しい。」
とご相談いただきました。
後日、訪問して屋根点検を行いました。
⇒少し劣化はありましたが、訪問リフォーム業者の話は全くデタラメでした。
簡単に、ご紹介します!
訪問してみると・・・
まず、訪問リフォーム業者は屋根には上っていないので、この状態で赤丸部分が劣化していると指摘しています。
アフリカのサバンナにいる視力が5.0のような超人ではないとこの距離から劣化しているのかはわからないですね。
よく屋根を見ている瓦屋根工事業者でもこのアングルで、劣化の判断はむずかしいですよ~!!
お施主さまからいろいろとお話を聞かせてもらい、その後、屋根に上がり点検を行いました。
しっくいとは、棟部(屋根の頂部)の赤丸部分に使用されているもので、写真の白い部分です。
よく見るとこんな感じ・・・
この部分のしっくいが黒っぽくなっている。
おそらく、訪問業者はこれを遠目に見て劣化していると言ってきたのでしょう。
確かに、数年後にしっくいがはがれる可能性はあります・・・
しかし、今すぐのリスクは低い状態・・・
これで雨漏りすると不安をあおる業者は、完全に「悪徳」です!!
しっくいから雨漏りするビデオまで制作しているのは、恐ろしい話ですね・・・
現在、このような悪徳業者のやり口を「点検商法」と呼び、(独)国民生活センターでは注意喚起をしています。
高齢者が狙われていて、屋根に上がると見えないことをいいことに、写真や動画を撮影して、とにかく、不安をあおって、契約まで持ち込む商法です。
一般の方は、その写真や動画を見ても、本当に劣化しているのか?判断はつきません。
とにかく、訪問販売業者の点検は断って、屋根に上らせないようにすることが重要です!
屋根の「点検商法」の注意点について詳しくは、こちらをご覧ください!
そもそも、瓦屋根のしっくいとは?
各地で、このような業者がいると思います。
だまされないように、しっくいの役目を簡単に・・・!
瓦屋根の棟部を解体したときの写真です。
黒矢印の部分にしっくいが使用されています。
しっくいは白いで、厚みは約10㎜。
役割は2つ、
①瓦を施工するための葺き土を雨から守る。
②見た目が白くなり、きれい。
しかし、葺き土は10㎝以上のかたまりとなっているので、すぐには浸食されません。
耐風性にも全く関与していません。
つまり、しっくいがはがれもすぐに問題が起きることはないのです・・・
訪問業者が瓦屋根のしっくいについて、不安をあおってきたら、「悪徳」だと思ってもらっていいですよ・・・!
すぐには、問題は発生しません。
もしも、不安でしたら、お気軽にお問い合わせください!
安心できる専門家が屋根点検に伺いますよ~!
神清からのお願い
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