目次
- 瓦一枚交換費用はどのくらい?そもそも交換できるのか
- 瓦一枚交換費用の内訳:材料費や諸経費
- 瓦一枚交換費用が複数枚交換の場合でも変わらない理由
- 瓦一枚交換費用を安く抑えるなら【コーキング】?
- 瓦一枚から交換できる部分補修とは?
- 瓦一枚交換費用を安く抑えるポイント:その1【定期的な点検とメンテナンス】
- 瓦一枚交換費用を安く抑えるポイント:その2【優良業者を選ぶ】
- 瓦一枚交換費用を安く抑えるポイント:その3【相見積もりを取る】
- 瓦一枚交換費用を抑えられる【瓦屋根のメンテナンス時期】を知ろう
- 瓦一枚交換費用を抑えるために屋根の点検は自分でできる?
- 瓦一枚交換費用を抑えるためにDIYはおすすめできない!
- 【まとめ】瓦一枚交換費用を正しく理解して適切な修理を!
瓦一枚交換費用はどのくらい?そもそも交換できるのか
「瓦屋根で瓦が割れていた場合、交換できるのか?」とご質問をいただくことがあります。
部分的に瓦を交換することができると修理費用が少なくて済みそうですからね。
瓦は一枚から交換できる
瓦は一枚から交換することができます。
瓦は部分的に交換することを前提としたメンテナンス性の優れた屋根材です。
瓦を交換することを「差し替え」と呼ぶ専門用語も存在しています。
台風後などで瓦が割れていたら一枚から交換できるので、近くの瓦工事店さんに相談することをオススメします。
瓦工事店でないと、割れた瓦をコーキングで塗り固めて補修する可能性があります。
コーキングでは確実に雨漏りを防げない場合もあるので、瓦を交換することをオススメします。
瓦一枚の交換費用の目安は?
瓦一枚の値段は運賃まで入れると数千円となります。
高級な日本瓦の特殊品ですと数万円の場合もあります。(鬼瓦や役瓦などのレアな種類の瓦の場合)
また、廃盤品となった瓦では代替品が割高となります。
材料代に加えて、交換する工事費用もかかりますので、目安を紹介します。
- 足場を使わない場合、1~5万円
- 足場代がかかる場合、20万円程度
こうしてみると足場代が一番かかりますね。
瓦一枚っていくらなの?ホームセンターで買える?
瓦一枚からは販売していませんが、弊社ではオンラインショップで補修用瓦を販売しています。
例えば、補修用瓦 三州陶器瓦 J形桟瓦 4枚1セット 税込み2,900円(送料別)
宅急便でお送りしており、地域によって送料が異なりますが、合計5,000円程度です。
一方で、ホームセンターでは瓦の取り扱いはほとんどありません。
瓦はサイズ・形状・色の種類が多数あることと、瓦交換には施工経験が必要であるため、ホームセンターでの需要がないようです。
瓦の設置には高度な技術が必要なため、プロに依頼する方が安全です。
瓦を購入されたい方は弊社のオンラインショップで購入できます。
⇒カミセイショップ PRO こちらからどうぞ!
瓦一枚交換費用の内訳:材料費や諸経費
瓦を一枚だけ交換する際、費用の主な内訳は以下のようになります。
- 瓦本体の料金
- 瓦の設置料金
- 瓦の解体や廃棄の料金
- 諸経費
- 足場仮設費用
瓦本体費用:約5,000~円、瓦の設置費用:約1~5万円、瓦撤去及び処分費用:約5,000~円、諸経費:約5,000~円、足場仮設費用:約10~万円となります。
足場仮設費用だけ桁が変わりますね。
瓦一枚交換費用が複数枚交換の場合でも変わらない理由
瓦の交換費用の大部分は、材料費ではないことを紹介しました。
- 作業員の人件費
- 諸経費(現場への交通費)
- 足場費用
より一般的な表現で表すと上記の諸費用が主です。
そのため、瓦の交換枚数が一枚ではなく、複数枚になっても上記諸費用はほとんど変わらないのです。
数十~数百枚になってくると材料費(送料含む)、処分費、人件費等が変わってくるため、見積が必須となります。
瓦一枚交換費用を安く抑えるなら【コーキング】?
瓦一枚交換費用を安く抑えるためにコーキングを塗布して修理することはオススメしません。
瓦は靭性(粘り強さ)が低く、割れが発生する場合、表面だけのひび割れではなく、裏面まで完全に通じた割れとなります。
これは繊維状のものが混入されている靭性の高いスレート・セメント製の屋根材とは大きくことなります。
そのため、表面のコーキングだけでは、瓦の形状を維持できない可能性が高く、コーキングの隙間などから裏面で雨水浸入しやすいです。
瓦一枚だけの交換なら状況によっては足場なしで対応できるケースもあるため、コーキングではなく、交換できる瓦屋さんと相談されることを推奨しています。
屋根修理に関するコーキングの考え方について詳しくはこちらの記事で解説しています。
相談内容:雨漏りして、見てもらったら割れた瓦をコーキングすると言われたけど大丈夫?
また、コーキングDIYの事例はこちらの動画で紹介しています。
【DIY屋根修理】雨漏りへのコーキング応急処置のやり方!注意点も解説!
コーキングのNG事例として、瓦屋根からの雨漏りもコーキングでは止まらないことが多いです。
瓦屋根からの雨漏りはコーキングでは止まらない
瓦屋根からの雨漏りはコーキングでの瓦補修では雨漏りを防げないです。
瓦屋根は瓦同士の重なりによって、雨漏りを防いでいます。
瓦同士の隙間から雨水が浸入しても、再び排水される構造となっています。
瓦同士の隙間は全ての重なりで発生しているので、いくらコーキングをしても完全に隙間を埋めることはできません。
一方で、瓦では排水するために必要・適切な隙間があり、瓦同士の隙間をむやみに塞いでしまうとかえって、雨漏りが悪化してしまうのでご注意ください。
瓦一枚から交換できる部分補修とは?
瓦屋根の部分補修について紹介します。
瓦屋根は割れた瓦の交換だけではなく、雨漏りした場合も不具合の箇所を部分的にめくって、その下の屋根下地などを補修することができます。
部分的に補修できるので、葺き替えを行うことなく、数十年にわたり瓦屋根を維持することができます。
部分補修がすすめられる瓦屋根の状態
瓦屋根の部分補修をおすすめするのは、以下のような状態です。
- 屋根から雨漏りしている
- 屋根瓦の一部が破損している
- 屋根瓦の一部がズレている
- 瓦屋根の棟部分のみ、耐風・耐震補強する
- しっくいがほとんどはがれてしまっている
瓦屋根を部分補修するメリット
瓦屋根を部分補修するメリットは以下のものがあります。
- 部分的に補修できるので、費用を抑えられる
- 足場費用を抑えられる
- 瓦屋根で自然災害を受けやすい棟部分のみを補強できる
- 古い屋根で同じ瓦がなくても、現在の瓦を細工することで補修できる可能性がある
ただし、部分補修での注意点として以下となります。
- 屋根全体の古い仕様は変えられない
- しっかりした瓦工事業者に依頼しないと直らないことがある
部分補修を提案しない業者は瓦の専門家ではない可能性もあるので、無理に依頼すると不具合が直らない可能性もあります。
瓦一枚交換費用を安く抑えるポイント:その1【定期的な点検とメンテナンス】
瓦一枚交換費用を安く抑えるポイントとしては、定期的な点検とメンテナンスがあります。
定期的な点検やメンテナンスを行うと瓦の異常を早く発見できるため、修理範囲を狭くすることができます。
不具合を早期発見することで、屋根下地のダメージを防ぐことにつながり、瓦屋根を長持ちさせることができ、長期間に見ると安価となり、コストパフォーマンスが高くなります。
瓦一枚交換費用を安く抑えるポイント:その2【優良業者を選ぶ】
瓦一枚交換費用を安く抑えるポイントとしては、信頼できる優良業者を選ぶことがあります。
悪徳な業者は不要不急の交換や大規模改修を提案したり、間違った見立てをして屋根にダメージを与えたりします。
信頼できる優良業者を選ぶことは、長期間における屋根のトータルコストを安価にすることにつながります。
信頼できる優良業者の特徴は以下の5つです。
- 丁寧に説明してくれる
- しっかりとした見積書を出してくれる
- 修理費用は相場内
- 近所へ配慮を欠かさない
- アフターフォローが充実
オーバースペックな修理を避け、相場内で適切な工事を行ってくれる優良な修理業者に依頼することが重要です。
優良業者の特徴について詳しくはこちらの記事で解説しています。
どんな屋根修理業者に頼めば良いの?優良業者の5つの特徴を解説!
瓦一枚交換費用を安く抑えるポイント:その3【相見積もりを取る】
瓦一枚交換費用を安く抑えるポイントとしては、相見積もりを取ることがあります。
「相見積もり」とは、複数の業者から同じ内容の見積もりを依頼し、金額や条件を比較することです。
ただし、リフォームの場合、同じ内容の見積もりを依頼した場合でも諸条件が異なる場合が多いです。
そのため、「相見積もり」を行うことは、不具合の原因の見立て、オススメの補修内容、それに対する保障・サービス内容を比較することに役立ちます。
リフォームにおける相見積もりの注意点としては、最安値の業者を探すというよりは、確実に瓦屋根のトラブルを解消してくれそうな業者を探すことに注力されることをオススメします。
最安値の業者に依頼して、瓦屋根の修理をしたとしても実際の瓦屋根のトラブルが解消されなければ、再度、修理が必要となるからです。
例えば、雨漏りを直すために瓦一枚の交換を依頼したとすると、見積もりには瓦一枚交換と書かれる場合が多いです。
この場合、業者が瓦一枚交換を行っていると雨漏りが直っていなくても見積もり通りの工事は行っていることになります。
そのため、雨漏りを直すには再度、有償な補修が必要となる可能性が高いですのでご注意ください。
瓦一枚交換費用を抑えられる【瓦屋根のメンテナンス時期】を知ろう
瓦一枚交換費用を抑えられる【瓦屋根のメンテナンス時期】を知ることが重要です。
メンテナンスを適切に行えば、屋根の寿命も長くなり、瓦の交換費用を抑えられます。
瓦屋根のメンテナンスに必要な点検とメンテナンスの目安を紹介します。
経過年数 | 点検 | メンテナンス |
---|---|---|
5年後 | 地上から目視点検 | ー |
10年後 | 小屋裏から雨漏りの有無を目視点検 | ー |
15年後 | 地上から目視点検 | ー |
20年後 | 屋根に上がって目視点検 | 棟部・けらば部でビス浮きがあれば締め直しします。 |
25年後 | 地上から目視点検 | ー |
30年後 | 屋根に上がって目視点検 | 板金に劣化があれば交換 |
40年後 | 屋根に上がって目視点検 | 板金に劣化があれば交換 |
50年後 | 屋根に上がって目視点検 | 板金に劣化があれば交換 |
60年後 | 屋根に上がって葺き替えの必要性を点検 | 必要に応じて屋根の葺き替え |
瓦一枚交換費用を抑えるために屋根の点検は自分でできる?
瓦一枚交換費用を抑えるために瓦屋根の点検を自分で行えるのか紹介します。
瓦屋根は高さがあるだけではなく傾斜がついています。
また、瓦の表面は滑りやすく、滑落すると命にかかわるため、自分で屋根に上がり点検するのはやめておきましょう。
自分で点検するなら、以下の方法がオススメです。
- 2階の窓やベランダから、見える範囲で屋根の異常の有無をチェックする
- ベランダがあるなら、自撮り棒などを使って屋根の写真を撮って確認してみる
少しでも気になることがあれば、瓦屋根工事業者に点検を依頼ようにしてください。
瓦一枚交換費用を抑えるためにDIYはおすすめできない!
瓦一枚交換費用を抑えるためにDIYすることは推奨できません。
- 高所作業の危険性
- 施工期間の長期化
- 仕上がりがムラになる
- DIYの方法を間違う
- 他の箇所を破損する可能性
- 修理箇所の特定の難しさ
上記の理由で、DIYでの屋根修理はやめておきましょう。
DIYは命がけでするものではありませんし、交換方法を誤るとかえって被害が拡大する可能性があります。
屋根の修理は専門家への依頼がオススメです。
屋根のDIYについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根修理のDIYはやめておこう!オススメできない7つの理由を解説
【まとめ】瓦一枚交換費用を正しく理解して適切な修理を!
瓦は一枚から交換することができ、その交換費用の目安を紹介しました。
瓦屋根のトータルの修理費用を安価にするためには、定期な点検とメンテナンスを実施することが重要です。
瓦屋根の修理は、費用だけでなく安全性や耐久性も重要です。
少しでも不安があれば、専門業者に相談しましょう。
瓦の交換や屋根修理についてお困りの際は、ぜひ神清にご相談ください!
豊富な実績と高い技術力で、あなたの大切な屋根を守るお手伝いをいたします。
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