工事の概要
急勾配な屋根:10寸勾配(45°)
屋根材:石綿スレート屋根材⇒スレート屋根材(コロニアルグラッサ)
価格:約12,000円/㎡(足場、下地補強抜き)
工期:14日間
築年数:約25年 115㎡(35坪弱)
急勾配の屋根はメンテナンスが大変!高耐久仕様に葺き替えを!
築25年経過した石綿スレート屋根材のメンテナンスを行った現場です。
お施主様からは「屋根から雨漏りしているみたいで、再塗装ではなくしっかりメンテナンスしたい」とのことでした。
石綿スレートの再塗装した塗料は部分的にはがれていました。
急勾配のスレート屋根が雨漏りすることは少ないので、以前行った再塗装によって、雨漏りが発生したと考えられます。
また、雨漏りして野地合板に染みがある状態で、カバー工法は野地劣化を改善できないので、葺き替えがお勧めとなります。
急勾配屋根(6寸~)はメンテナンスするにも、通常の屋根より余分に屋根足場が必要となります。
職人はその屋根足場を使いながら作業を行うため、作業性も悪く割高となります。
結果、急勾配屋根のメンテナンスは次回のメンテナンス周期が長くなるような材料・工法・仕様を選ばれることをお勧めします!
工事の手順
工事前の状態
工事前の屋根の状態です。妻側から見ると屋根が急なのがよくわかります。
1.屋根足場をかける
屋根面にも足場を組みます。この足場がないと屋根の上に立つこともできません。
屋根面は以前塗装した塗料が所々はがれているのがわかります。
2.古い屋根材をめくる
滑落しないように足場をうまく使いながら古いスレート屋根材をはがします。
はがしたスレート屋根材も慎重にバケットに入れていきます。
3.クレーン車を使い、屋根から降ろす
急勾配の屋根の上では、人がものを持って歩くことは困難です。
クレーン車などをうまく利用して、ものが人の近くに移動するように工夫します。
4.新しいルーフィングを貼る
野地合板の下地を補強し、新しいルーフィング(防水材)を施工します。
ルーフィングは高級品となる改質アスファルトルーフィングを使用します。
5.コロニアルグラッサを施工する
コロニアルグラッサを施工して、屋根の完成です。
壁を施工しているような感覚ですね。
屋根材製造メーカーの試験データでは、コロニアルグラッサは耐久性が高いとのこと、壁際の納まりをほとんど変更しなくていいことで採用しました。
工事後の状態
屋根足場を撤去して、完了した工事後がこちらです!
壁がきれいだったので、ぱっと見、新築のようで、住宅の価値が上がった感じがします!
これで、しばらくメンテナンスいらずの急勾配屋根の完成です!
神清からのお願い
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