各種屋根材の比較実験を行いました!
弊社(愛知県半田市)にある「3連棟」と名付けた屋根・小屋裏の実験棟で様々な実験を行いました。
3連棟の造りは、室内は共通な仕切りの無い1つの空間となっています。
エアコン、測定機器、換気扇、除湿器、加湿器、温度センサー、湿度センサー、計測ロガー、パソコンなどが設置されています。
天井から屋根の部分を壁(断熱材)で3つに区切り、同時に天井から上の空間を比較できるようになっています。
屋根の部分にも各種センサーを入れて、温熱環境、野地合板の含水率などを常時計測していました。
外部環境も外気温、全天日射量、風向、風速、降雨を測定しています。
昔、行った主な実験を簡単にご紹介します!
2.通気構法(粘土瓦)vs直張り構法(化粧スレート)vs標準工法(粘土瓦)
赤丸が瓦の通気構法、黒丸がスレート屋根、青丸が瓦の標準工法の3つの屋根を比較しました。
通気構法の遮熱効果やスレート屋根の夏の暑さ、冬の寒さ、瓦のメリットが測定してわかりました。
3.①波板通気工法vs②直張り構法vs③粘土瓦標準工法
ちょっと変わった実験で、ルーフィングの代わりに波板を瓦の下に置いて、波板をルーフィングとした場合のメリットデメリットを調べました。
7.金属屋根(直張り構法vs通気構法)
ガルバリウム鋼板・立平葺きの通気効果を確認しました。
立平葺き・スレート屋根とも夏は、屋根材の表面温度が80℃にもなりました。
目玉焼きが焼ける程の暑さになっています。
8.軽量セメント屋根材
軽量セメント屋根材を使用しながら、小屋裏換気の性能を評価しました。
軒天換気、棟換気の効果などを検証しました。
無理やり、大型扇風機で風を送っている写真です。
14.モニエル屋根材の比較実験
モニエル屋根材とスレート屋根の比較実験です。
昨年の台風で被害が大きかったモニエル屋根材も実験していました。
20.太陽光パネル設置による通気効果
太陽光パネルを設置した時の日陰と日向部分の温度差による結露現象を確認しまいた。
いろいろな方にご協力いただきました!
数社の建材メーカーさんや数名の大学の先生には、大変お世話になりました。
これらの実験のおかげで、少しずつ、屋根業界の認識も変わってきているのではないかと思っています。
また、弊社としては、一般のお客様には、正しい情報を伝えることができています。
夏の遮熱効果、屋根の結露対策、屋根の雨漏りに関しては、多くの知見を得ることができました。
今後も勉強していきたいと思います。
実験結果にご興味がある方はお気軽にご連絡ください。
わかる範囲でご説明させていただきます。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
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私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。