瓦用のビスってどんなもの?
今年の台風被害で、瓦の耐風性能を聞かれることがあります。
昔の瓦屋根は、瓦をくぎ等で全部は留め付けていませんでした。
瓦が飛散する原因の1つとなっています。
現在は、瓦は全数留め付けを行っていますので、耐風性能は向上して、日本のどこでも(台風の多い沖縄でも)使用できるようになっています。
コーススレッドとは?
上の写真は、瓦用のビス(コーススレッド)の一例です。
材質はステンレス製となっています。
雨によって、錆びるのを防ぐために、明確にステンレス製と定めています。
他の屋根材は、ステンレス製ではない場合も多いです。
瓦は耐久性重視なので、ビスも耐久性の高い仕様としています。
コーススレッドを使用するのは、屋根の平部、桟瓦を留め付けるときです。
上の写真は、F形防災瓦をコーススレッドで留め付けています。
沖縄などの強風地域以外は、コーススレッド1本留め付けで、十分な耐力があります。
パッキン付きビスとは?
瓦用ビスとして、パッキン付きビスもあります。
上の写真は、若井産業製のパッキン付きビスです。
パッキン付きビスは、ケラバ瓦や棟瓦など、屋根の周辺部に使用します。
上の写真は、ケラバ瓦に使用されているパッキン付きビスです。
パッキン付きビスは、ビスの頭が瓦の表面に、暴露した状態で使用されるものです。
ビスと瓦の隙間から雨水が入らないように、パッキンがついています。
コーススレッドに比べて、ビス径は太く、長さも長いものが多いです。
パッキン付きビスも材質はステンレス製となっています。
同じ長さであれば、くぎよりもビスの方が、瓦の耐風性能は高くなります。
海岸線や崖地など特別に風が強い立地では、くぎ留めをビス留めにすることは有効となります。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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