雨漏りの跡を消したい!塗装の手順や注意点を徹底解説します!

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

雨漏りの跡を消したいため塗装の方法や手順を知りたい

雨漏りの跡を消したいが塗装する方法が適切か知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は「雨漏りの跡を消したいが、塗装すべきかわからない」「雨漏りの跡を塗装によって消したいが、方法や手順がわからない」という方に向けて書かれています。

雨漏りの跡を消すための方法はいくつかありますが、塗装で消してしまう方法はコストも安く、高度な技術も必要がないため、大変おススメの方法です。

本記事を読めば、塗装によって雨漏りの跡を消す手順や方法がわかります。塗装する際の注意点や自分で塗装しない方が良い場合等も解説しています。この記事を参考にして、ぜひ自分で雨漏りの跡を塗装することで消してみてくださいね。

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雨漏りの跡を消す方法とは

部屋の中の天井や壁についた雨漏りの跡を消す方法は3つあります。

  1. 漂白剤を使う
  2. クロスを張り替える
  3. 塗装する

この3つの方法を詳しく解説していきます。

漂白剤を使う

雨漏りの跡を消す1つ目の方法は、市販の漂白剤を10%~50%に薄めたものをスプレーで吹きかける方法です。

壁紙の模様が漂白しても目立たない柄で、雨漏りの跡が小さい場合に適しています。

ただし、壁紙の色や雨漏りの跡が大きい場合は、かえって漂白剤を使用したところが目立つこともあるため、注意しましょう。

クロスを張り替える

雨漏りの跡がある場所でクロスの張り替えが可能な場合は、クロスを張り替えてしまう方法があります。

雨漏りの跡や染みついていた臭い等も、すべて取り去ることができるというメリットがあります。

クロスの張り替えは、まず古いクロスを剥がし、新しいクロスに糊をつけて貼るという作業です。

工程は複雑ではありませんが、クロスをキレイに張るには、DIYでは、ちょっとハードルが高いです。

塗装する

雨漏りの跡がある天井や壁がクロスではない場合や、クロスの張り替えが技術的に難しく自信がないという方は、塗装で消す方法がおススメです。

塗装はクロスが張られている場所に加えて、下地部分であっても塗装することが可能です。

クロスの張り替えと比較して、素人でも比較的チャレンジしやすいという特徴があります。

作業工程が複雑ではないため、時間もかからず低コストである点も嬉しいメリットです。

次の章からは、雨漏りの跡を塗装する方法を詳しく解説していきます。

 

雨漏りの跡を塗装するときに必要なもの

雨漏りの跡を塗装する際に準備しておきたいものは以下の7つです。

  1. 塗料
  2. マスカー
  3. 養生テープ・マスキングテープ
  4. ローラー
  5. はけ
  6. バケット
  7. ネット

1つ1つ解説していきます。

塗料

まず用意すべきものは、塗料です。

塗料の種類は多いですが、有害物質の少ない水性塗料を選びましょう。

また水性塗料は、作業もしやすいため、塗装をしたことがない人にもオススメです。

缶ラベルに塗装可能な面積の記載があります。2回塗りするため、塗装予定部分の面積2回分の塗料を用意するようにしましょう。

マスカー

塗装するときは、他の場所に塗料がつかないように養生する必要があります。

養生するときに役に立つアイテムが、マスカーです。

マスカーは、養生テープとマスキングシートが一体化しているため、大変便利ですよ。

養生テープ・マスキングテープ

細かい場所を養生するときには、マスカーではなく養生テープやマスキングテープを使用します。

大きな場所を養生するときは、マスカーを使用し、細かいな部分を塗装するときは養生テープやマスキングテープを好みの大きさにして使いましょう。

ローラー

広い範囲を塗装する場合は、ローラーがあると便利です。

大きいものは塗りやすいですが、重くなるため、サイズは好みで選びましょう。

はけ

広い場所はローラーを使い、細かな場所はハケを使うという使い分けが良いでしょう。

どれにでも使用できる万能刷毛がオススメですよ。

バケット

塗料を入れる容器であるバケットも必要です。

上の画像のように、ローラーとセットのものや、余分な塗料を切るためのネットがついたバケットもあります。

ネット

ローラーに塗料が沢山ついたときは、ネットがあるとうまく塗料を切ることができるため、あると便利です。

 

雨漏りの跡を塗装するときの手順とは

本章では、塗装するときの手順について解説します。

工程は大きく分けると4つの工程に分かれます。

1.下地処理

2.マスキングを行う

3.塗料を塗る

4.マスキングを剥がす

次の章からは、1つ1つの工程を詳しく解説していきます。

 

【塗装するときの手順】①下地処置

塗装した場所をキレイ仕上げるためには、最初が肝心です。

塗装したい場所の壁に剥がれや小さな穴がある場合は補修しておきましょう。

剥がれた壁紙や小さい穴は、粘土のようなパテ(接合剤)を塗り込むことで、段差を無くしておくことが大事です。

その次に、下地となる壁を、中性洗剤を用いて汚れを落としましょう。

特に油汚れやヤニは水性塗料をはじくため、注意が必要です。

 

【塗装するときの手順】②マスキングを行う

塗装は、塗った部分と塗っていない部分の境目をきれいに仕上げることが肝心です。

塗料を塗る前にはマスキングをしっかり行い、塗装しない部分に塗料がつかないようにしておきましょう。

上の画像にあるような天井と壁の境目にある廻り縁(まわりぶち)や、壁と床の境目にある幅木(はばき)は、きれいに仕上げるためのポイントの場所です。

塗料が溜まりやすいので、ヘラを使ってすき間をなくしたり、二重にマスキングしたりする等、入念な準備をしてください。

塗装の仕上がりは、マスキングがしっかりできているかで大きく左右されると言っても過言ではありません。

早く塗りたい気持ちを抑えて、下準備をきれいに行いましょう。

 

【塗装するときの手順】③壁に塗料を塗る

塗装はすべての面を2回塗るとキレイに仕上がります。

1回目で厚く塗ってしまわないように心掛けましょう。

塗料は保存の仕方によってはムラができているため、よく混ぜてから使用しましょう。

ローラーを使用するときは、均一に塗料をつけることがポイントです。

2回目を塗るときは1回目が完全に乾燥してから塗ってください。

2回目は塗りムラや気泡が入らないようにできるだけ薄く塗りましょう。

 

【塗装するときの手順】④マスキングを剥がす

最後の仕上げです。

マスキングを剥がすときに一番気をつけることは、一緒に塗料がとれてしまわないようにすることです。

そのためには、マスキングを剥がすときは、塗装した部分が割れてしまわないように、完全に乾く前に剥がしてください。

もしも、かなり乾いてしまった場合は、マスキングと塗料が接している部分にカッターで切れ目を入れて、マスキングを慎重に剥がしましょう。

 

雨漏りの跡を塗装する際の注意点

雨漏りの跡を塗装する際の注意点は3つあります。

  1. 十分に換気を行い作業する
  2. 汚れることを覚悟しておく
  3. ペンキの保管と処分に気をつける

十分に換気を行い作業する

塗料の種類によっては、強い臭いのあるものがあります。

部屋にこもって、臭いが充満し気分が悪くなることがあります。

窓を開けたり、換気扇をまわしたり、必ず換気をしながら作業するようにしましょう。

汚れることを覚悟しておく

塗装作業は、どうしても服が塗料で汚れてしまうため、汚れてもよい服装で作業するようにしましょう。

マスクやゴーグルで顔に塗料がつくことを防ぐことも大切です。

油性の塗料は、乾くと落ちにくいため、汚れたらすぐにぬるま湯か石鹸を使用して、早い段階で落とすようにしましょう。

ペンキの保管と処分に気をつける

塗料を保管するときは、缶の縁やフタのまわりをキレイに拭き取り、フタをしっかり閉めて保管しましょう。

塗料は水と一緒に流して捨てることができないため、新聞紙等を使用して塗料を固めてから捨てる必要があります。

ペンキ用固形剤を使用するのも良いですね。

 

雨漏りの跡を自分で塗装しない方が良い場合は?

雨漏りの跡が表面だけではなく、下地材の深い部分まで影響が出ている場合は、塗装を自分でするのではなく、業者に依頼した方がいいでしょう。

表面的な雨漏りの跡の場合は問題はないですが、下地の木材が劣化や腐朽していたり、カビが繁殖したりしている場合は、木材の交換が必要な場合も多々あります。

もっとも大事なことは、雨漏りを完全に止めてから、室内側の雨漏りの跡を塗装してください。

雨漏りが現在も継続している可能性がある場合は、塗装を行ってしまうと雨漏り調査がむずかしくなります。

雨漏りしていないか、雨漏りが再び起こる可能性がないかを、先ずは業者に点検してもらってください。

室内の表面をキレイにしても壁内の腐りが進行すると、建物の強度に影響してしまいます。

シロアリやカビ臭のリスクも高くなりますので、先ずは、雨漏り修理をしっかり行いましょう。

 

まとめ:雨漏りの跡を自分で塗装して消してみよう

今回は雨漏りの跡を消すときの塗装の手順と方法について解説しました。塗装を行うときの工程は4つありました。

  1. 下地処理
  2. マスキングを行う
  3. 塗料を塗る
  4. マスキングを剥がす

塗装は、作業工程が複雑ではないため、時間もかからず低コストです。

ぜひこの記事を参考にして、自分で雨漏りの跡を塗装してみてください。

ただし、雨漏りが現在も継続している可能性がある場合や、建物の深い部分まで影響が出ている場合は一度専門業者に見てもらった方が良いでしょう。

雨漏りの跡を消す作業は、いずれの方法であっても大変です。

普段から雨漏りが起こらないように、定期的な点検やメンテナンスを行うようにしましょう。

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