換気部材の相当開口面積を測定しました。
以前、つくばにある建築研究所で換気部材の相当開口面積を測定しました。
1週間ぐらいかけて、10社程度の換気部材の能力を比較しました。
屋根の棟部(屋根の頂点)に設置する棟換気という部材があります。
棟換気は、空気を換気をするために孔が開いているのですが、そこから雨・雪は入れたくないというものです。
そのため、換気経路をジグザグにして、雨が入り込まないような複雑な形状となっています。
しかし、その分、換気の抵抗となるので、実際にどれぐらいの換気能力があるか、調べる実験を行いました。
上の写真は、小さい屋根の棟部の模型に棟換気を設置した状態です。
換気能力を測定する装置
水色の箱から長い配管を通って、水色の口までが測定装置です。
水色の口が風を送ったり、引いたりしてするファンの口となっています。
風速と差圧を測定するセンサーが長い配管にセットされています。
水色の箱には開口部があり、その開口部に換気部材を設置します。
上の写真は軒天材の有孔ボードです。
6mm程度の孔がたくさん開いていますが、厚みが数ミリあるため、空気が抜けるときに抵抗がかかります。
測定した結果、孔の面積の60%程度に相当する換気能力となっていました。
長い配管から圧力計にチューブがつながっています。
最終的には、圧力差と風量の関係を部材の種類ごとに分けました。
複雑な形状のタイプは傾きが低くなり、パンチングなどは傾きが急になっていました。
懐かしい実験の写真をご紹介しました。
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