目次
- 人気ランキングに入っている屋根材を選ぶ3つのポイントとは?
- ポイント1:耐久性から選ぶ人気ランキングの屋根材
- ポイント2:メンテナンス性から選ぶ人気ランキングの屋根材
- ポイント3:経済性から選ぶ人気ランキングの屋根材
- 耐久性を重視するなら【粘土瓦】が人気ランキング1位の屋根材
- メンテナンス性を重視するなら【アスファルトシングル】が人気ランキング1位の屋根材
- 経済性を重視するなら【粘土瓦】が人気ランキング1位の屋根材
- 人気ランキング第1位外だけれど注目されている屋根材
- 人気ランキング第1位外だけれど注目されている屋根材-ガルバリウム鋼板屋根
- 人気ランキング外だけれど注目されている屋根材-スレート屋根
- 人気ランキング第1位外だけれど注目されている屋根材-ジンカリウム鋼板屋根
- 人気ランキング第1位外だけれど注目されている屋根材-軽量セメント屋根
- 屋根材選びに重要なポイント一覧
- 【まとめ】屋根材人気ランキングを参考に、後悔しない最適な選択を!
人気ランキングに入っている屋根材を選ぶ3つのポイントとは?
人気ランキングに入っている屋根材の中から屋根材を選ぶポイントについて紹介します。
屋根材選びにおいて重視すべきポイントは、主に以下の3つです。
- 耐久性:どれだけ長く使えるか
- メンテナンス性:お手入れのしやすさやコスト
- 経済性:施工費や長期的なコストのバランス
次の章から詳しく解説していきます。
屋根材を選ぶポイントについてはこちらの記事で解説しています。
屋根材の特徴や価格が丸わかり!あなたの最適を選ぶポイント6つ紹介
ポイント1:耐久性から選ぶ人気ランキングの屋根材
人気ランキングに入っている屋根材の中から、さらに選ぶポイントとして【耐久性】が重要です。
なぜ?屋根材に耐久性が必要なのか、その理由を紹介します。
- 屋根材は建物の中で最も過酷な環境にさらされている
- 屋根材は日射、放射冷却、紫外線、風雨、1日の温度差などに耐えなければならない
- 屋根材は建物が建つ地域の気候に適した耐久性が求められる
- 屋根材によって大規模改修までの寿命が異なっている
屋根材の1日温度差は夏55℃(25~80℃)、冬45℃(-5~40℃)と1年中、大きな温度差に耐えており、外壁・基礎よりも過酷です。(気温差では夏・冬15℃程度)
さらに、風雨や雪、霜にもさらされながら、雨漏りしないように建物を守っています。
一方で、建物は長期ローンや環境問題から長寿命化しており、屋根材と建物では寿命に差が生じていきているので、屋根材の耐久性が重要となっています。
ポイント2:メンテナンス性から選ぶ人気ランキングの屋根材
人気ランキングに入っている屋根材の中から、さらに選ぶポイントとして【メンテナンス性】があります。
なぜ?屋根材にメンテナンス性が必要なのか、その理由を紹介します。
- 屋根材は時間の経過とともに劣化するため、必ずメンテナンスが必要となる
- 屋根材によって長期的なメンテナンス計画が異なるなるので考慮する
- 屋根材によってメンテナンス方法が異なり、その費用や頻度を把握しておく
- 屋根材によってトータルのメンテナンスコストが大きく異なる
建物は新築したら完了ではなく、そこから維持管理・メンテナンスが必要となってきます。
屋根材は厳しい環境にさらされているので経年劣化し、必ずメンテナンスが必要となります。
屋根材の種類によって耐久性が異なるため、メンテナンス計画もそれぞれとなります。
あらかじめ、屋根材のメンテナンス計画とその費用・頻度などを把握し、予定しておくことが建物を維持管理する上で重要です。
ポイント3:経済性から選ぶ人気ランキングの屋根材
人気ランキングに入っている屋根材の中から、さらに選ぶポイントとして【経済性】があります。
屋根材の経済性とは、屋根材のイニシャルコスト+メンテナンスコストのことで、その屋根を新築から住み続ける間のトータルコストのことです。
なぜ?屋根材に経済性が必要なのか、その理由を紹介します。
- 屋根材を選ぶ際に新築時の初期費用(イニシャルコスト)だけで選ぶことが多い
- 屋根材は初期費用よりもメンテナンスコストの方がはるかに高額になる
- 経済性を判断するには「トータルコスト」で考えるべきである
- 屋根材の人気ランキングでは、経済性が大きな評価ポイントとなっている
屋根材を新築時に選ぶとき、建築会社は初期費用を比較してどの屋根材にするか提案される場合が多いようです。
新築時の予算は限られているので、屋根材の初期費用は安価のものにしてしまいがちです。
しかし、よく考えてみると新築は予算内で建てるので、初期費用の高い屋根材を選んでもどこかで調整してしまいます。
一方で、屋根材のメンテナンスコストは10年後、住宅ローンを払っているときに、プラスとして支払わなければならず、生活費に影響があります。
屋根にこだわりがなくあまり費用を掛けたくない人ほど、新築時に屋根材の経済性(トータルコスト)を比較して屋根材を選ぶことが重要です。
耐久性を重視するなら【粘土瓦】が人気ランキング1位の屋根材
耐久性からみた人気ランキング1位の屋根材は粘土瓦です。
お茶碗、コーヒーカップと同じように粘土を1100℃以上の高温で焼いて造られた屋根材です。
- 瓦自体の耐久性は100年以上持つ
- 瓦屋根としては60年以上の耐用年数となっており、他の屋根材の2倍以上である
- 瓦は塗装品ではないので、塗装メンテナンスはしない
- 瓦屋根の留め付けの法律が変わり、台風・地震にも耐える施工となっている
- 瓦屋根は遮音性・断熱性に優れている
瓦屋根としては60年以上の耐用年数となっており、他の屋根材の2倍以上長持ちします。※日本建築学会 建築工事標準仕様書JASS12屋根工事において定めれています。
そのため、長期優良住宅などの長寿命な住宅には人気です。
また、焼成時に釉薬で着色しており、色落ちしにくいため、塗装メンテナンスが不要なところも人気の理由です。
粘土瓦の中では、「F形瓦」が人気となっています。
F形瓦はスッキリしたデザインの屋根となり、和風から洋風のデザインの建物にも使用されています。
防災機能も付与されており、耐震性能・耐風性能の高い屋根です。
施工性も優れており、粘土瓦の中ではもっとも安価となります。
他の屋根材と比較すると中ぐらいの価格であり、最近、再び人気が上昇しています。
メンテナンス性を重視するなら【アスファルトシングル】が人気ランキング1位の屋根材
メンテナンス性からみた人気ランキング1位の屋根材はアスファルトシングルです。
アスファルトシングルとは、ガラス繊維にアスファルトを浸透させたシートに焼き付け着色した石粒を接着した軽量な屋根材です。
- 軽量で踏み割れ、サビが発生しない
- 表面に着色された石粒があり退色が目立たないので、塗装メンテナンスが不要
- 次回大規模改修でカバー工法できるので費用を抑えられる
- 防水材であるアスファルトの屋根材であり、防水性は高い
アスファルトシングルの耐久性は15~30年と言われています。
現在では、高強度のアスファルトシングルを選ぶことで、屋根として30年持たすことができます。
柔軟性があり踏み割れがしにくく、金属ではないのでサビが発生することもありません。
また、塗装品ではなく、石粒に無機顔料を焼き付けて着色しているので退色が目立ちにくいです。
そのため、定期メンテナンスとしての再塗装が不要です。
30年後の大規模改修では、カバー工法することができるので、メンテナンス費用を抑えることができます。
定期メンテナンスが不要で、大規模改修も他の屋根材にくらべて費用を抑えることができるので、省メンテナンスな屋根材です。
ただし、グレードの低いアスファルトシングルは破れやすく、巨大台風で飛散しやすいので、グレードの高い高強度アスファルトシングルを選ぶことをオススメします。
経済性を重視するなら【粘土瓦】が人気ランキング1位の屋根材
経済性からみた人気ランキング1位の屋根材は粘土瓦です。
- 新築時の瓦屋根のイニシャルコストはスレート屋根より高い
- 60年以上大規模改修をする必要がなく、メンテナンスコストが最も安価である
- 35年のトータルコストでもガルバリウム鋼板屋根の1/2、スレート屋根の1/3と安価
- 屋根にお金を掛けたくない人は新築時に瓦屋根がオススメ
新築時の瓦屋根のイニシャルコストはスレート屋根・アスファルトシングル屋根よりも高いので、瓦屋根は経済性が低いように思われがちです。
しかし、メンテナンスコストが圧倒的に安価なので、住宅ローンがやっと終わる新築から35年のトータルコストで考えるとガルバリウム鋼板屋根の1/2、スレート屋根の1/3と瓦屋根がもっとも安価となります。
新築時から長く住み続ける人には、瓦屋根がオススメとなります。
最近では新築時に、屋根のコストを初期費用+メンテナンス費用=トータルコストで考える方が増えており、経済性の高い屋根材は人気上昇中です。
屋根材の人気ランキングについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根材の人気ランキング!オススメはどれ?チェックポイントも解説!
人気ランキング第1位外だけれど注目されている屋根材
人気ランキング第1位外だけれど注目されている屋根材には、以下があります。
- ガルバリウム鋼板屋根
- スレート屋根
- ジンカリウム鋼板屋根
- 軽量セメント屋根
次の章からそれぞれを詳しく紹介してきます。
人気ランキング第1位外だけれど注目されている屋根材-ガルバリウム鋼板屋根
耐久性・メンテナンス性・経済性では人気ランキング第1位ではないけれど、現在増えている屋根材はガルバリウム鋼板屋根です。
ガルバリウム鋼板屋根は形状によって、縦葺き、横葺き、折板屋根、断熱材付横葺きの4種類があります。
- 軽量でトタン屋根よりサビにくく、長持ちする
- 縦葺きは緩い勾配で使用できる屋根材で、箱型住宅で多く採用されている
- 断熱材付き横葺きはカバー工法などのメンテナンス時に採用されている
- 折板屋根は新築の大型物件の建物によく採用されている
ガルバリウム鋼板屋根の耐久性は30~40年です。※日本建築学会 建築工事標準仕様書JASS12屋根工事において定期的な塗装メンテナンスを行うことで40年と定めれています。
アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%から成る、アルミ亜鉛合金めっき鋼板であるガルバリウム鋼板は、昔のカラー鉄板(トタン屋根)に比べて、3倍程度赤さびに強くなっています。
さらに10年~15年で塗装メンテナンスを行うことで、長持ちさせることができます。
縦葺きは0.5寸勾配~施工可能となっているため、片流れ屋根などの箱型住宅の屋根に多く採用されています。
また、断熱材付き横葺きは、スレート屋根のメンテナンス時にカバー工法する屋根材として使用されることが多いです。
新築の大型物件では、昔の波形スレートの代わりとして、折板屋根となっています。
人気ランキング外だけれど注目されている屋根材-スレート屋根
耐久性・メンテナンス性・経済性では人気ランキング第1位ではないけれど、昔から多く使われている屋根材はスレート屋根です。
スレート屋根(化粧スレート)はイニシャルコストが安価な屋根材です。
スレート屋根とは、商品名でカラーベスト・コロニアルと呼ばれることもあるセメントに繊維素材を混ぜて約5mmの薄い板状に加工した軽量な屋根材のことです。
スレート屋根は、施工性に優れていて、イニシャルコストはもっとも安価です。
小割り感のある屋根材で、東京・大阪などの都市部近郊の狭小地の小スペースでも施工できる利点があります。
どんなデザインの建物にも合う意匠性となっていて、50年以上の実績があり、日本で単一商品としてはもっとも広く普及している屋根材となっています。
スレート屋根の耐久性は30年です。
10年毎に塗装メンテナンスすることが一般的となっており、その分、メンテナンスコストがかさみます。
スレート屋根は再塗装やカバー工法・葺き替えなどのメンテナンスを定期的に行うことが必要な屋根材なため、経済性が低い屋根材です。
人気ランキング第1位外だけれど注目されている屋根材-ジンカリウム鋼板屋根
耐久性・メンテナンス性・経済性では人気ランキング第1位ではないけれど、注目されている屋根材はジンカリウム屋根です。
ジンカリウム鋼板屋根とは、外国製で輸入品の石付成形金属屋根のことを指します。
重厚感のあるデザインが特徴的な屋根材で表面に着色された石粒がついているので、塗装品であるガルバリウム鋼板屋根に比べて退色が分かりにくくなっています。
ジンカリウム鋼板屋根の耐久性は30年です。
塗装メンテナンスを定期的に行う必要はありませんが、30年後の大規模改修ではカバー工法ではなく葺き替えが必要となるので、アスファルトシングル屋根よりもメンテナンス性が劣ります。
初期費用が瓦より高いので、新築よりもリフォームに適しています。
スレート屋根のカバー工法では、ガルバリウム鋼板屋根よりも表面の石粒で雨音を抑えることができます。
また、瓦屋根を葺き替えるときに、軽量・雨音対策として使用されることもあります。
人気ランキング第1位外だけれど注目されている屋根材-軽量セメント屋根
耐久性・メンテナンス性・経済性では人気ランキング第1位ではないけれど、注目されている屋根材は軽量セメント屋根です。
軽量セメント屋根は、粘土瓦のように重厚感があり重量は粘土瓦の1/2と軽量で、セメントと樹脂と繊維を複合して作られた塗装品の屋根材です。
軽量セメント屋根の耐久性は30年と言われています。
寒冷地では凍害によるヒビ割れ・はく離などの不具合が発生して、10年程度で塗装メンテナンスが必要となっているケースも報告されています。
商品が販売されて10年を経過した段階の屋根材のため、寒冷地では不具合が発生しないか見定めてから採用されることをオススメします。
軽量瓦と軽量セメント屋根材について詳しくはこちらの記事で解説しています。
軽量瓦」と「軽量屋根材」は別物。メンテナンス費に大きな差あり!
屋根材選びに重要なポイント一覧
屋根材選びに重要なポイントを一覧で紹介します。
重視したいポイント | オススメの屋根材 |
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長く使いたい・経済性 | 瓦屋根 |
メンテナンスを減らしたい | アスファルトシングル屋根 |
初期費用を抑えたい | スレート屋根、アスファルトシングル屋根 |
軽量・緩い屋根で使用したい | ガルバリウム鋼板屋根(縦葺き) |
スレート屋根のカバー工法 | ジンカリウム鋼板屋根、断熱材付きガルバリウム鋼板屋根 |
長寿命で経済性を重視するなら瓦屋根です。
軽量で省メンテナンスであれば、高グレードなアスファルトシングル屋根です。
箱型住宅ならガルバリウム鋼板屋根(縦葺き)となります。
【まとめ】屋根材人気ランキングを参考に、後悔しない最適な選択を!
耐久性・メンテナンス性・経済性をポイントにご自宅に最適な屋根材を選びましょう。
異常気象・住宅の長寿命化に伴って、屋根は「長期間、住んでいる人と家を自然災害から守る大切な部分」と、その重要性が見直されています。
瓦屋根がオススメですが、軽量な屋根材にこだわるなら高グレートのアスファルトシングル屋根もオススメです。
迷ったときは、実際の施工実績が豊富な専門業者に相談することで、住まいに最適な屋根材を見つけられますよ。
神清からのお願い
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