スレートのカバー工法屋根の葺き替え カバー工法を勧めない理由を解説!

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

スレート屋根のカバー工法を検討している人。

スレート屋根の補修を検討している人。

スレート屋根に住んでいる人。

この記事で伝えたいこと

スレートはメンテナンスが必要な屋根材です。

メンテナンス方法は、塗装、カバー工法、葺き替えの3種類があります。

リフォーム業者さんがよく提案されているのは、カバー工法だと思います。

この記事では、スレートのカバー工法をメンテナンスした現場をご紹介します。

スレートのカバー工法の問題点がいくつかありました。

お客様にとっては、20年ちょっとで、3個目の屋根材という、泣くに泣けない話です。

スレート屋根のメンテナンスのご参考にしていただければと思います。

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スレートのカバー工法屋根の葺き替え カバー工法を勧めない理由を解説!

スレートはメンテナンスが必要な屋根材です。

主なメンテナンス方法は、「塗装」、「カバー工法」、「葺き替え」の3種類があります。

リフォーム業者さんがよく提案されているのは、カバー工法だと思います。

この記事では、スレートのカバー工法をメンテナンスした現場をご紹介します。

スレートのカバー工法の問題点がいくつかありました。

 

お客様にとっては、屋根に雨漏りなどの不具合があったわけではありません。

「壁の塗装に併せて、屋根も塗装する」ぐらいな考えが、20年余りで、3個目の屋根にかわるとは、泣くに泣けない話です。

屋根を塗装しようと、塗装屋さんが上がってみると、屋根材にひび割れがあり、塗装できない状態だったので、弊社に相談がありました。

屋根点検してみると、屋根材が劣化していて、確かに屋根材にのるとひび割れがどんどん増え、塗装はできない状態でした。

葺き替えを提案するために、軒先の状態を確認したら、屋根材の下に、スレート屋根がもう1つあることを発見しました。

スレート屋根のカバー工法の屋根だったのです。

 

弊社は、スレート屋根のメンテナンスで、カバー工法はあまりおススメしていません。

その理由を説明しながら、葺き替えの様子をご紹介します。

 

 

スレートのカバー工法の屋根とは?

屋根点検時の写真がこちらです。

カバー工法で使用されることもあった「かわらU」という軽量セメント屋根材(現在は廃盤品)です。

劣化がひどく、塗装できない状態でした。

念のため、軒先を確認したところ、

カバー工法の屋根材の下に、スレート屋根を確認できました。

この時点で、屋根は2重になっています。

塗装することもできず、この上にさらに屋根材を重ねることもできません。

カバー工法の屋根で不具合が発生すると、葺き替えしかできないのです。

それも、2重の屋根をめくる必要があり、大変な工事となります。

 

スレートのカバー工法屋根の葺き替え工事

カバー工法の屋根材をめくる

一重目のカバー工法の屋根材をめくります。

カバー工法屋根材の下には、桟木と防水シートがありました。

ひび割れ部から雨水浸入していました。

桟木は腐っていて、ボロボロになっていました。

白色腐朽菌も発生していました。

これでは、桟木のくぎの保持力はなく、屋根材が飛散してもおかしくない状態でした。

カバー工法のリスク①:雨水浸入するが、排水しにくい状態である。

カバー工法の屋根下地をめくる

カバー工法の屋根下地となる、桟木、防水シートを撤去します。

この防水シートは粘着性が付加されていないタイプでした。

そのため、防水シートをはがすのは、簡単でしたが、粘着防水シートだったらゾッとします。

防水シートをめくってみると、防水シートの下にも雨水が浸入していて、スレートが濡れていました。

さらに、桟木に発生していた白色腐朽菌もスレート屋根にびっしりと付着していました。

浸入した雨水は乾燥しない状態です。

カバー工法のリスク②:カバー工法の防水シートの下へ雨水浸入すると乾燥しにくい。

カバー工法のくぎ・ビスで、アスベスト含有スレートに割れが多く発生しています。飛散しやすい状態となってしまいます。

カバー工法のリスク③:アスベスト含有スレート屋根に割れが多く発生する。

 

スレート屋根をめくる

二重目のスレート屋根材を撤去します。

驚いたのですが、スレート屋根の下にも雨水が浸入していました。

このスレート屋根は、スレートの下の防水シートが2重葺きとなっていました。(通常は1重葺きです。)

スレート下の2重葺き防水シートの上側をはがしてみると、2重葺きの下側の防水シートまで濡れていました。

白色腐朽菌も下側の防水シート表面にも付着しています。

野地板は、運よく健全な状態でした。

このスレート屋根の防水シートが1重葺きだったら、野地板も腐朽していたと想定できるから運よくです。

雨水浸入を整理する。

この屋根の雨水浸入を整理します。

カバー工法の屋根材

カバー工法の屋根材の防水シート

スレート屋根

スレート屋根の防水シート(1重目)

スレート屋根の防水シート(2重目)

ここまで、カバー工法の屋根で、雨水が浸入していました。

さらに、雨水と一緒に腐朽菌までも。

カバー工法のリスク④:スレート屋根の下にも雨水浸入する。

カバー工法のリスク⑤:野地板が腐朽する可能性がある。

 

屋根を葺き替える。

運よく、野地板が腐朽していなかったことを確認したので、準備していた野地板の交換は行いませんでした。

新規の防水シートを張ります。

屋根の傾斜、建物の仕様を考慮して、ガルバリウム鋼板立平葺きで葺き替えしました。

葺き替えのビフォー・アフター

葺き替え前

葺き替え後

 

スレートのカバー工法屋根をめくって、気付いたリスク

スレートのカバー工法屋根をめくって、気付いたリスクをまとめます。

カバー工法のリスク①:雨水浸入するが、排水しにくい状態である。

カバー工法のリスク②:カバー工法の防水シートの下へ雨水浸入すると乾燥しにくい。

カバー工法のリスク③:アスベスト含有スレート屋根に割れが多く発生する。

カバー工法のリスク④:スレート屋根の下にも雨水浸入する。(乾燥しない)

カバー工法のリスク⑤:野地板が腐朽する可能性がある。

 

スレート屋根のメンテナンスは葺き替えが安心です。

スレート屋根はメンテナンスが必要な屋根です。

塗装、カバー工法、葺き替えは、築年数・屋根の状態なども考慮して、お選びください。

カバー工法を検討される方は、その後のメンテナンスも考慮しておくべきです。

アスベスト含有スレートの処分費は、年々上昇しています。

葺き替えすれば、将来への負の遺産はなくなり、雨漏りに対しても安心です。

 

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