「桟瓦/さんがわら」の場所の呼び名は何?
桟瓦のパーツの呼び名
上の写真は、J形防災瓦です。
桟瓦1枚にも、パーツの呼び名がついています。
桟瓦の上下方向では、水下側を「頭/あたま」と呼び、水上側を「尻/しり」と呼びます。
桟瓦の横方向では、中心を「谷/たに」と呼び、左側の山がある方を「桟/さん」、右側を「エリ」と呼びます。
頭のエリ側にえぐれた部分があり、「頭の切込/あたまのきりこみ」です。
頭の切込の中に出っ張り「ツメ」があるものを「防災瓦/ぼうさいかわら」と呼びます。
尻側で、上の瓦が重なってくる部分に「釘穴」があります。
釘穴は貫通していて、釘やネジでを差し込んで、その下の瓦桟木(かわらさんぎ)に留め付けます。
J形瓦の場合、瓦の中心の谷はもっとも低い部分となっており、雨水は谷を流れます。
上下の瓦の重なりは約70mm程度あり、重なりの中に入り込んだ雨水は、「水返し/みずかえし」で浸入を防ぐ構造となっています。
桟瓦の寸法
J形桟瓦は江戸時代に発明されたもので、100年以上の歴史があります。
各地域で様々な寸法の瓦が使用されていました。
古いJ形桟瓦は数多くの寸法種類がありますので、部分修理の場合には、寸法の確認が必須です。
瓦が屋根に載っている状態で寸法を測る場合は、上下方向は働き長さをメジャーなどをあてて測ってください。
横方向は働き幅を測ります。
現在の主流である53Aという区分では、働き長さ:235mm、働き幅:265mmとなっています。
上の表は、JIS規格に定められている寸法の種類です。
これ以外にも、「64」、「80」、「100」などの種類もあります。
古い瓦を探すときは、寸法も必ず測っておきましょう。
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