築180年の瓦屋根、雨漏り調査を行いました!
こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
先日、由緒ある地元の専修坊様の雨漏り補修を行いました。
専修坊様は蓮如上人が応仁の乱を避け、三河地方へ訪れた折りに立ち寄られたこともあるお寺さんです。(1400年代)
現在の本堂は1846年頃に建てられたものです。(築180年近くなります。)
屋根から雨漏りしているとのことで調査しました。
本堂の天井中心部で雨漏りしていました。
そこで、5m以上はある天井上に登り、小屋裏を調査しました。
小屋裏には巨大な小屋梁がありました。
直径1mはあるような太い梁でした。
雨漏りしている付近を見上げると野地面に光が見えました。
屋根、野地板に孔が開いていることがわかりました。
スパイダーマンのようによじ登り、野地板の状態を確認しました。
棟の牛梁際から雨漏り痕が見られました。
杮板の隙間から土と雨水が垂れた痕が見られました。
母屋、垂木、野地板、杮板、葺き土の構成になっていました。
屋根の瓦側から確認しても、上丸の間に隙間が確認できました。
自重で少しずつ上瓦が下がる部分があり、隙間ができた感じでした。
上丸の下の土もありませんでした。
このような部分から雨漏りしていました。
一部は平瓦でも隙間が空いていました。
180年前の瓦は現役で頑張っていました。
しかし、少しずつ瓦同士の間に隙間ができたための雨漏りでした。
逆に考えると部分的なメンテナンスをしていけば、180年も立派に維持できる粘土瓦が身近にあることも確認できました。
雨漏りしないように部分補修を行いましたので、その様子もご紹介いたします。
大変立派な本堂・瓦屋根であり、江戸時代によくこのような立派な建物ができたなぁ~と感動しました。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。