目次
雨樋の修理はどこに依頼できる? 対応可能な業者
雨樋修理に対応できる主な業者について紹介します。
- 家を建てた施工業者
- ハウスメーカー
- 工務店
- リフォーム会社
- 専門業者
- ホームセンター
- 塗装業者
基本的に建築関係の業者ならどこでも対応可能となっています。
雨樋の修理は専門業者に依頼すると費用を抑えられる
雨樋の修理費用を抑えたい場合は、専門業者に依頼することをオススメします。
大手ハウスメーカー、ホームセンターや工務店に依頼した場合、その営業経費が高額なため、どうしても中間マージンを多く取り、修理費用が高くなる傾向になります。
屋根や雨樋修理の専門業者は営業経費が比較的に安価となっていますので、金額的にはリーズナブルです。
雨樋の修理費用はいくら? 内容別の相場
雨樋の修理費用について内容別の相場を紹介します。
修理・作業内容 | 費用目安 | 備考・ポイント |
---|---|---|
DIYで掃除 | 0円 | 無料だが、高所作業のため危険を伴う |
掃除(業者依頼) | 2~3万円 | 安全確保・手間削減にはプロへの依頼がおすすめ |
雨樋の塗装 | 5~10万円 | 材料の劣化防止、サビの発生防止に効果的 |
部分修理(足場なし) | 5~10万円 | 軽微な破損箇所や短い範囲での修理 |
部分修理(足場あり) | 15~20万円 | 2階部分など高所作業が必要なケース |
全体交換(足場あり) | 25~60万円 | 雨樋全体が劣化している場合。屋根工事と併用で効率的。 |
雨樋の修理は基本的には足場が必要となります。
雨樋の掃除や部分修理なら足場なしでも可能な場合もあります。
雨樋の掃除は無理せず、専門業者に依頼することがオススメです。
落ち葉の雨樋詰まりを掃除している様子を動画で紹介していますのでご参考にしてください。
雨樋の修理費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏り防止!雨樋の修理費用は?詰まりや劣化によるリスクも解説!
雨樋の修理費用が高くなりがちなケースは?
雨樋の修理費用が高くなりがちなケースを紹介します。
中間マージンを多く取る大手ハウスメーカーやホームセンターは、修理費用が高くなる傾向があります。
大手の会社では万が一のリスクも問題視されるため、足場をしっかり組むことが必須です。
わずかな雨樋の補修でも足場費用が高額となります。
また、雨樋の詰まりや劣化を放置すると、掃除や部分修理では正常な雨樋の機能を回復できないことがあります。
放置してしまったばかりに、全体交換が必要となると修理費用が高額になります。
雨樋修理の見積もりでチェックしたい3つのポイント
雨樋修理の見積もりで注目すべき3つのポイントについて紹介します。
- 手書きではない:手書きの見積もりは避けた方が安心
- 曖昧な表記ではない:「一式」表記は曖昧でトラブルのもととなるため注意
- 内容の説明がある:工事内容や施工工程が明記されているかチェック
見積書が手書きな業者は避けた方が安心です。
悪徳な訪問業者は手書きな場合が多く、普通の業者との見分けが難しいので安全を取って手書きの見積業者はNGとしましょう。
例えば、全体交換なのに数量で見積されず、すべて一式となっている場合は、相見積もりの比較が難しく、トラブルのもとになるため注意してください。
ただし、少量の場合は、一式表記となることも知っておきましょう。
工事内容や工事範囲について、明記されていなければ、必ず確認をしておきましょう。
雨樋修理業者を選ぶときの注意点とリスク
雨樋修理業者を選ぶときの注意点とリスクを紹介します。
雨樋修理業者を選ぶときのリスクは以下となります。
- 修理後に再発するケースがある
- 仕上がりに納得がいかないケースがある
- 工事中の対応でストレスを感じるケースがある
そのため、雨樋修理業者を選ぶときは以下の点に注意しましょう。
- 再発や不具合が発生したときの対応を確認しておく
- 施工の品質についてわからないなりに質問してみる
- 相見積もりして、見比べてから依頼する
相見積もりは最低金額の業者を選ぶためではなく、業者の比較をするために重要と言えます。
飛び込み営業による雨樋修理のトラブルに注意
飛び込み営業による雨樋修理のトラブルには注意が必要です。
主な飛び込み営業による雨樋修理のトラブルを紹介します。
- 「火災保険が使える」と言われて、工事したのに保険金が支払われなかった。
- 「火災保険が使える」と言われて、契約したが保険金が出ないため、キャンセルしたら、高額なキャンセル料を請求された。
- 「今だけ点検無料」などと言われて、雨樋点検するために業者が屋根に上がったら、「屋根が壊れている。大変なことになる」と言われ、屋根修理の契約をさせられた。
雨樋の変形は経年劣化がほとんどなので、火災保険の適用はまれです。
業者のうまい話しにだまされないようにしてください。
突然訪問してくる業者には、屋根に上がらせない、契約しない、冷静な対応をすることが基本で、相手にしなければ、トラブルに巻き込まれることもないのです。
屋根修理の悪徳業者について詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨樋が水漏れしたりオーバーフローしたらどうなる?
雨樋が水漏れしたりオーバーフローしたらどうなるかについて紹介します。
雨樋から水漏れしたり、豪雨時にオーバーフローしたりするといくつかのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
原因・現象 | 主なリスクや影響 |
---|---|
雨樋からのオーバーフロー | 屋根・外壁に大量の雨水⇒雨漏りの発生 |
隣家への水しぶき、雨音の発生 | ご近所トラブル(外壁汚れ・騒音問題) |
排水不良による湿気の滞留 | カビやコケの発生 |
雨水が縦樋から排水されず敷地に浸水 | 基礎が湿気を帯び不安定に/シロアリ被害のリスク |
もっとも避けたいのは、屋根・外壁に雨がかかることによる雨漏りの発生です。
雨樋からのオーバーフローは屋根・外壁の排水能力を超える雨が一か所に集中するので雨漏りにつながります。
以外と多いのは、隣家からの雨音に対する苦情です。
自宅では気にならない雨音でもご近所の方が寝ている場所に近い所で発生しているとトラブルに発展することがあります。
また、オーバーフローして基礎を濡らすとシロアリ被害のリスクになることも避けたいですね。
雨樋のオーバーフローについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りの原因?雨樋がオーバーフローする原因とリスクについて解説!
雨樋が水漏れ・オーバーフローを起こす原因は?
雨樋が水漏れ・オーバーフローを起こす原因について紹介します。
- 雨樋の歪みや変形
- 落ち葉の詰まり
- 屋根材の変更やカバー工法などで軒の出幅が変わった場合
雨樋の歪み・変形
雨樋の歪みや変形は雨樋自体の経年での熱収縮によるものと考えられます。
また、雨樋自体に歪みや変形がなくても、支持金具が曲がっていたり、建物への固定が弱かったりすると、雨樋が正しい位置ではなくなります。
雨樋は縦樋へ雨水が流れるように水勾配をつけて設置しているのですが、歪みや変形で水勾配が狂ってしまいます。
水がスムーズに流れないことで、大雨では雨樋からオーバーフローが発生してしまいます。
雨樋が傾いている状態では、簡単にオーバーフローしてしまうため、雨樋や支持金具の交換などの修理が必要となります。
落ち葉の詰まり
敷地内や近隣に多くの木がある場合は、落ち葉の詰まりが原因で雨樋から雨水がオーバーフローしてしまいます。
軒樋(屋根に対して水平に設置されている雨樋)が詰まっていなくても、縦樋(屋根に対して垂直に設置されている雨樋)の落ちし口が詰まっていることが多いです。
雨樋の落ち葉による詰まりを防止する落ち葉よけネットで、ある程度落ち葉の詰まりを予防できます。
しかし、針葉樹や細い枝などはネットを通過してしまうので、落ち葉よけシートであれば侵入を防ぐことができ、オーバーフローを予防することができます。
屋根材の変更やカバー工法などで軒の出幅が変わった場合
屋根材を変更した場合やカバー工法を行った場合は、軒の出幅が変わるため、雨樋からオーバーフローする原因となってしまうことがあります。
屋根材に大きな変更がない場合は、そのまま雨樋の使用が可能ですが、場合によっては雨樋の取り付け直しが必要となります。
スレート屋根のカバー工法では、金属屋根の軒先の仕様によっては、雨水が雨樋に入らず、飛び出してしまいます。
屋根材の変更費用に、雨樋の変更費用が加算されるので、あらかじめの検討が必要です。
雨樋修理の参考-雨樋の寿命は?
多くの雨樋は素材が塩化ビニール(塩ビ)となっており、寿命は約20年程度です。
約10年を過ぎると劣化や不具合が見られることもあるため、定期的な点検が必要です。
塩化ビニールの雨樋は紫外線に弱く、また、熱収縮も大きいため、どうしても経年劣化は免れません。
経年劣化して弾力性が低下すると、強風や積雪で割れてしまうことがあります。
寿命が近づいている場合、雨樋が破損していないか、ときどき点検しておきましょう。
【まとめ】雨樋は定期的な点検と掃除が重要!
雨樋は定期的な点検と掃除を行うことで、健全な状態を保つことができます。
雨樋の詰まりなどを放置しておくと雨樋の変形や雨樋からのオーバーフローを招きます。
雨樋からのオーバーフローは雨漏り・ご近所トラブル・シロアリ被害のリスクを高めるために、早めに修理が必要です。
雨樋修理を成功させるには、業者選びがカギとなります。
迷ったら相見積もりをして、自分に合う信頼できそうな業者を選びましょう。
神清からのお願い
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雨樋詰まり防止には「落ち葉よけシート」


