屋根塗装における下塗り塗料の3つの役割とは?塗料の種類も紹介

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

屋根塗装における下塗り塗料の役割について知りたい

屋根を塗装で使う下塗り塗料の種類を知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は「屋根塗装における下塗り塗料の役割について知りたい」「屋根を塗装で使う下塗り塗料の種類を知りたい」という方に向けて書かれています。

屋根塗装における下塗り塗料がどんな役割を果たしているのか知っていますか?
下塗り塗料は重要な役割を果たしており、屋根塗装において必要不可欠な存在です。

本記事では、下塗り塗料の3つの役割について解説していきます。下塗り塗料と言ってもいくつか種類がありますので、その種類について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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屋根塗装における下塗りの重要性

屋根塗装において、下塗り塗料はとても重要な役割を担っており必ず必要なものです。

下塗り塗料とは、塗装工事で最初に屋根に塗る塗料のことで、普通の塗料とは違い、乳白色や透明な色をしています。

築年数が経過した建物は、外壁に比べて屋根は劣化していることが多いので、特に下塗りが重要です。

下塗りを行っていないと、どんなに高機能の塗料を塗布しても、しばらくすると膨れ、はがれなどの不具合が生じてしまいます。

下塗り塗料の役割について、次の章から解説していきます。

 

屋根塗装における下塗り塗料の3つの役割

屋根塗装における下塗り塗料の3つの役割について紹介します。

  1. 接着力の向上
  2. 上塗り塗料の吸収防止
  3. 塗装機能の向上

 

これら3つの役割は塗装後のいい状態を長く保つために必要となります。

次の章から詳しく解説していくことを記載しておきましょう。

 

【下塗り塗料の役割】①接着力の向上

屋根材の表面に上塗り塗料を固定させる接着剤のような役割があります。

上塗り塗料には接着力がほとんどなく、下塗り塗料なしで上塗り塗料を直接塗布しても密着しないため、少し経つと、はがれてしまうリスクが高いです。

また、屋根材の表面状態にあった下塗り塗料を選択する必要があります。

 

【下塗り塗料の役割】②上塗り塗料の吸収防止

下塗り塗料には、屋根材のヒビ割れ部分などに上塗り塗料が吸収されてしまうことを防止する役割があります。

長期間、メンテナンスを行っていない屋根材にはヒビや欠損などがあります。

その荒れた部分では、上塗り塗料が吸収されやすくなります。

上塗り塗料が吸収されてしまうと、色やツヤのムラが発生します。

さらに、美観が悪くなるだけではなく、その部分の上塗り塗料が薄くなるため、その部分の耐久性が低下してしまい不具合が発生する可能性があります。

荒れた部分の塗料の吸い込みを止める役割を下塗り塗料がはたしています。

 

【下塗り塗料の役割】③塗装機能の向上

下塗り塗料には、下地表面を固める機能があります。

それ以外にも、防カビ機能、防サビ機能、遮熱機能などを付加したものもあります。

上塗り塗料と併せて、塗装機能を向上させる効果があります。

また下塗り塗料は下地の色を隠す作用があります。

濃い色から薄い色にする場合、塗装してみたら思っていた色と違うと言ったリスクを軽減します。

つまり、下塗り塗料には塗装の仕上がりをキレイにする効果もあります。

 

下塗り塗料の費用相場

下塗り塗料は、用途・機能によって安いものから高いものまで様々な種類があります。

一般的な費用相場は1㎡あたり600円~1,000円とお考えください。

屋根塗装の費用は下塗り塗料代や塗装費だけでなく、その他にも様々な工程があり、見積項目が業者によってバラバラとなっているので、相見積もりを行ってトータルの金額で判断することをオススメします。

 

屋根塗装の見積もりについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根塗装の見積もりでチェックすべき5つのポイントを屋根屋が解説

 

屋根塗装で使われる代表的な下塗り塗料の種類

代表的な下塗り塗料には3種類あるので紹介します。

  1. シーラー
  2. プライマー
  3. フィラー

 

それぞれについて簡単に解説します。

①シーラー

シーラーには、屋根材と上塗り塗料を接着する機能、屋根材の表面の細かいヒビ割れなどを補修する機能と上塗り塗料が屋根材に浸み込むこと防ぐ機能があります。

シーラーとは、「ふさぐ、密封する、覆い隠す」と言った意味となります。

屋根材の表面の傷みが激しい場合は、費用がかかりますがシーラーを2度塗りすることもあります。

②プライマー

プライマーはシーラーとほぼ同じ機能を備えておりますが、主に屋根材と密着して上塗り塗料を接着させる機能です。

プライマーとは、「最初に使用する」という意味です。

プライマーの中にはサビ止め効果が備えている塗料があるため、金属系の屋根材にはプライマーが使われることが多いです。

 

③フィラー

シーラーにパテ機能が備わった下塗り塗料です。

フィラーとは、「充填材・詰め物」と言った意味になります。

屋根材に凹凸やヒビが目立つ場合、表面をならすために比較的ドロドロした粉分を含んだフィラーを使用します。

 

それぞれに適した用途がありますので、塗装する屋根材にあった下塗り塗料を選択してください。

 

塗装で使われるその他の下塗り塗料

シーラーやプライマー・フィラー以外に塗装で使われるその他の下塗り塗料を紹介します。

●微弾性フィラー

シーラーとフィラーの両方の性質を持っています。

伸縮性がある材質のため、塗膜がヒビ割れに追従することを可能にします。

モルタル外壁などのヒビ割れが発生しやすい外壁に使用されます。

●バインダー

新築工事に使われる材料で、あまり傷んでいない吸い込みの少ない外壁に使用されます。

●サーフェイサー

シーラーなどの下塗り塗料と上塗り塗料の間で、下地の微調整や密着性の向上に使用される下塗り材です。

 

塗装前の屋根洗浄も重要です

下塗り塗料は密着性を高めてくれますが、汚れの激しい屋根材やコケ・カビの生えた屋根材には下塗り材だけでは不十分です。

塗装前に屋根の高圧洗浄を行って、しっかりと汚れやコケ・カビを落としておくことが重要です。

高圧洗浄の費用相場は200円~300円/㎡となります。

また、トタン屋根などは赤サビが発生しているので、ケレンしてサビを落とすことが重要となります。

屋根は外壁に比べて劣化が進行しているため、前処理・下地調整の重要度が増しています。

下地がよくない状態で、いくら耐久性のある高い塗料を塗っても持ちませんので注意してください。

 

【まとめ】屋根塗装において下塗り塗料は必ず必要です

屋根塗装において、下塗り塗料はとても重要な役割を担っており必ず必要です。

下塗りを行っていないと、どんなに高機能の塗料を塗布しても、しばらくすると膨れ、はがれなどの不具合が生じてしまいます。

屋根塗装における下塗り塗料の役割を3つ紹介しました。

下塗り塗料は、用途・機能によって安いものから高いものまで様々な種類があり、呼び方もシーラー、プライマー、フィラーと区別されています。

それぞれに適した用途がありますので、塗装する屋根材にあった下塗り塗料を選択してください。

 

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