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雨漏り調査/サイディングから浸入! メンテナンスは必須です!
みなさま。こんにちは~。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
サイディングからの雨漏り調査事例を簡単にご紹介します!
築11年の木造住宅 壁は窯業系サイディング
築11年の木造住宅で、壁は窯業系サイディングです。
1階のサッシ上からの室内への雨漏りでした。
その上部はルーフバルコニーとなっていました。
ルーフバルコニーの床はFRP防水でしたが、問題ありませんでした。
一見、ルーフバルコニーには著しい劣化がありませんでした。
そこで、赤外線サーモグラフィで、ルーフバルコニーの内側の熱画像を撮影しました。
すると、白丸に囲まれた部分は、水分による温度低下を示していました。
そこの部分を目視観察しますと、サイディングのシーリングに亀裂が入り、劣化していました。
ここから雨水が浸入していました。
浸入した雨水の量が多くなったときに、1階のサッシ上部から室内へ雨漏りする事例でした。
新築時、知らされていない重要な話
新築時、メンテナンスに関しては、詳しく知らされていません。
「これが家の様々な説明書ですので、読んどいてください。」ぐらいだと思います。
さらに、説明書の中は、ほとんどが室内の設備についてで、屋根・外壁・床下などについては記載もないかもしれません。
そこで、サイディングメーカーさんのカタログを見てみますと、
サイディングメーカーさんのメンテナンス計画では、10年程度(7年〜10年)で、シーリングの打ち替えが必要となっています。
さらに、「サイディング表面の塗装や、接合部のシーリングは、永久的なものではありません。」と明記されています。
とくに、10年を経過した雨漏りはお施主さまの費用となりますので、 新築時からメンテナンス費を積立してほしいのです。
シーリングの劣化としては、やせ・剥離・亀裂などが発生します。
シーリングの劣化原因は、日々の家の動きによる伸縮と温度変化や紫外線等によるものです。
シーリングの劣化により、雨水や湿気がサイディング内に流入して、雨漏り・結露・カビ・凍害などが発生するリスクが高まります。
「適切なメンテナンスがされずに放置されると、サイディングのみならず建物全体の劣化を早めることにつながりますので、定期的な点検と早めのメンテナンスが必要となります」と記載されています。
また、サイディング本体の塗り替え時期も、10年程度となっています。
足場も必要となりますので、結局、本体の塗り替えとシーリングの打ち替えの両方ともメンテナンスすることになります。
この物件の他の部分でも、このようにシーリングにパックリと亀裂が入っていました。
この物件では、雨水浸入が室内への雨漏りとして現れたために、早めのメンテナンスが行われました。
室内側に現れず知らない間に、壁内の柱・土台などの木材が腐朽劣化しますと構造耐力へ影響を与え、もっと大きな問題となってしまいます。
それを防ぐためにも、定期点検・メンテナンスは必須とお考えください。
サイディングは高耐久商品もありますよ~!
ちなみに、サイディングの場合、高耐久の商品ラインナップもあります。
高耐久仕様について詳しくは、こちらをご覧ください!
まとめ:サイディングの雨漏り調査からメンテナンス計画を知ることが重要だと感じました!
住宅購入時は、その仕様と予算(イニシャルコスト)の調整でとても大変です。
しかし、住まい手は住宅の購入が目的ではなく、住宅で長らく安心に生活していくことが目的です。
その日々の生活と切り離すことができない住宅のメンテナンス計画及びその費用(ライフサイクルコスト)についても、購入前に確認することが大切です。
それぞれ仕様に対し、イニシャルコストとライフサイクルコストの2つを比較しながら、どの仕様にするかご検討されることをお奨めいたします。
神清からのお願い
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