屋根塗装の単価が知りたい!費用が変わる3つの要素を徹底解説

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    ※建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆。

本記事はこんな人にお勧めします。

  • 屋根塗装の基本単価を知りたい
  • 屋根塗装の費用が変わる要素を知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は、「屋根塗装の基本単価を知りたい」「屋根塗装の費用が変わる要素を知りたい」という方に向けて書かれています。

屋根塗装の基本単価はあまり知られていません。しかし、屋根塗装を検討している方は屋根塗装の単価や単価が決まる要素を知っておくことが、適切な金額での契約につながります。

本記事では、屋根塗装の費用相場と基本単価を解説していきます。費用が変わる要素についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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屋根塗装の費用相場

屋根塗装の費用相場の目安を紹介します。

一般的な2階建てのスレート屋根の場合(塗り面積が60~80㎡程度)は、40~60万円程度(30坪前後の大きさの建物)です。

屋根塗装では、塗料の種類や建物の立地、大きさや形状以外にも屋根材の種類や劣化状態によって費用は変わってきますので、目安としてください。

 

屋根塗装の費用相場について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根の塗装の費用相場はどれくらい?3つの内訳も詳しく解説

 

屋根塗装の基本単価

屋根塗装の基本単価として、塗料代は標準的なシリコン塗料の費用相場で2,000~3,000円/㎡となります。

それ以外にも塗装前の高圧洗浄費や養生費、足場費用などと塗装後に行う縁切り費などが必要となります。

屋根塗装の基本単価が変わるのは、屋根材の種類や状態、塗料の種類に加えて、屋根の面積などがあります。

 

屋根塗装の単価や費用に影響する3つの要素

屋根塗装の単価や費用に影響する主な3つの要素を紹介します。

  1. 屋根材
  2. 塗料の種類
  3. 屋根の面積

 

次の章からそれぞれについて詳しく解説していきます。

 

【屋根塗装の単価や費用に影響する要素】①塗料の種類

屋根塗装の塗料の種類によって単価が異なります。

  1. ウレタン塗料
  2. シリコン塗料
  3. フッ素塗料
  4. 無機塗料

 

 

①ウレタン塗料

 

ウレタン樹脂を主成分とした塗料で、耐久性が高くなっています。

屋根塗装としては、もっとも安価な塗料となります。

費用相場は1,800~2,800円/㎡程度です。

 

 

②シリコン塗料

 

シリコン樹脂を主成分とした塗料で、ウレタンよりも耐久性が高く汚れにくく、比較的安価なため、屋根塗装や外壁塗装で人気があります。

耐水性・耐紫外線性もあり、色あせしにくい特徴があります。

費用相場は2,000~3,000円/㎡程度です。

 

 

③フッ素塗料

 

フッ素樹脂を主成分とした塗料で、シリコンよりも太陽光や紫外線に強い高耐久塗料となります。

費用相場は3,000~4,000円/㎡程度です。

 

 

④無機塗料

 

セラミックやケイ素といった無機物を配合した塗料です。

無機物は紫外線による劣化が起こりにくく、退色しにくい特徴があり、その無機物を主成分とした塗料で、フッ素よりもさらに耐久性が高くなります。

しかし、無機物が入っているのでひび割れは発生しやすくなります。

費用相場は4,500~5,500円/㎡程度です。

かなり高額となり、屋根塗装として考えるとカバー工法などの別のメンテナンスとの比較対象となるため、一般的には使用が少ないと思われます。

 

【屋根塗装の単価や費用に影響する要素】②屋根材

屋根塗装の単価は屋根材の種類や状態によって変わります。

 スレートトタン・ガルバリウム鋼板セメント屋根材
ウレタン塗料1,800~2,500円/㎡2,000~2,700円/㎡2,100~2,800円/㎡
シリコン塗料2,000~2,700円/㎡2,000~2,700円/㎡2,300~3,000円/㎡
フッ素塗料3,000~3,700円/㎡3,000~3,700円/㎡3,300~4,000円/㎡
無機塗料4,500~5,200円/㎡4,500~5,200円/㎡4,800~5,500円/㎡

 

屋根材の種類によっては、凹凸がありますので表面積が異なります。

同じガルバリウム鋼板製屋根材でもフラットな横葺きに比べて、山の大きい折板屋根などでは表面積が1.5倍程度となり、その分、単価も高くなります。

また、屋根材は種類によって、表面の劣化状態が異なります。

スレートの中でも屋根材の商品によって、ひび割れやコケ・藻、はがれなどの発生の有無が異なります。

表面が劣化している状態ですとその分手間がかかり、費用が上がる傾向となります。

 

【屋根塗装の単価や費用に影響する要素】③屋根の面積

屋根塗装の費用は、屋根の面積や形・勾配(傾き)によって変わります。

屋根の面積がある一定より狭い場合は、最低限の人件費や塗料のロット量、処分費がかかってくるため、屋根塗装の単価が変わってきます。

屋根形状が複雑な場合、屋根面の数が多い場合はその分養生費用や処分費用がかかるので割高となります。

また、屋根の勾配(傾き)が急な場合は、人が普通に屋根を歩くことができないので、作業手間が余分にかかり、さらに屋根面にも足場が必要となり、費用は大幅に高くなります。

 

塗料や屋根材ごとの屋根塗装費用について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根塗装の費用相場は?塗料や屋根材ごとの費用を徹底解説

 

屋根塗装に必要なその他の単価

屋根塗装に必要なその他の単価について一覧表にまとめました。

内容単価
棟板金塗装1,000~1,500円/m
軒天塗装800~1,500円/㎡
破風塗装800~1,500円/m
雨樋塗装800~1,500円/m
足場950~1,200円/㎡
飛散防止ネット100~250円/㎡
高圧洗浄150~400円/㎡
養生費250~400円/㎡
縁切り費500円/㎡

 

屋根塗装にあわせて行う屋根付帯物の塗装としては、棟板金塗装、軒天塗装、破風塗装、雨樋塗装などがあります。

足場が必要となる部分の塗装を屋根塗装にあわせて行うことが多いです。

飛散防止ネットとは、足場に設置するネットのことです。

塗料や高圧洗浄水が周辺に飛散することを防ぐのに役立つため、必ず設置するものです。

養生費は塗料で汚れは困る部分に養生シート・マスキングテープを設置する費用です。

縁切り費は塗装後に雨漏りしないように、屋根材と屋根材の間の塗料をカットして排水できるようにする費用です。

見積もりに縁切り費用が付いていない場合は、縁切りを行うのか?必ず確認しておきましょう。

屋根塗装して雨漏りするようになるのは、必ず避けるようにしましょう。

 

屋根塗装をしないとどうなる?

屋根塗装をしないと屋根材の種類によっては不具合が発生してしまいます。

●トタン・ガルバリウム鋼板屋根

トタン・ガルバリウム鋼板屋根は塗装しないと退色が起こり、やがて、めっき層の浸食が早まって、サビが発生します。

鋼板表面から裏面まで浸食が進行すると鋼板にあなが開き、雨漏りリスクが高まります。

 

●スレート・セメント屋根材

スレートやセメント材屋根は塗装しないと退色が起こり、やがて、コケや藻、カビなどが発生します。

屋根材の種類によっては、はくりなどが発生する場合もあります。

 

屋根材の種類を問わず、屋根材が退色すると美観が損なわれ、建物全体が劣化している印象となり、建物の資産価値を下げることになります。

 

劣化が激しい場合の屋根塗装は意味がない?

屋根の劣化が激しい場合は、屋根塗装を行っても意味がない可能性があります。

セメント屋根材、スレート屋根の中には、耐久性に問題があり、表面のはくりやはがれ、ヒビ割れなどが発生して、10年程度で劣化が大きく進行してしまう商品もあります。

この場合は、劣化している屋根材を塗装しても屋根材の機能は回復されません。

屋根塗装メンテナンスではなく、葺き替えやカバー工法などの別の屋根メンテナンスが必要です。

また、スレート・セメント屋根、トタン・ガルバリウム鋼板屋根は屋根としての寿命が30年と言われています。

30年を経過した屋根では、屋根材の下の防水シートの劣化が心配となり、異なる屋根メンテナンスが必要です。

この場合も屋根塗装ではなく、屋根葺き替えやカバー工法を行う必要があります。

 

屋根塗装が意味ないケースについて詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋根塗装が意味ない3つのケースとは?メリットとデメリットも解説

 

【まとめ】屋根塗装の費用相場はつかんでおこう

屋根塗装の費用相場の目安として、一般的な2階建てのスレート屋根の場合(塗り面積が60~80㎡程度)は、40~60万円程度(30坪前後の大きさの建物)です。

屋根塗装の基本単価が変わるのは、屋根材の種類や状態、塗料の種類に加えて、屋根の面積などの要因があり、その詳細について紹介しました。

塗装商品であるスレート・セメント屋根、トタン・ガルバリウム鋼板屋根は塗装メンテナンスを行うことで、劣化による不具合を防ぐことができます。

しかし、30年以上経過した屋根は寿命ですので、葺き替えやカバー工法などの別の屋根メンテナンスが必要です。

 

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