目次
屋根塗装の費用
屋根塗装の費用相場を紹介します。
一般的な2階建てのスレート屋根の場合(塗り面積が60~80㎡程度)は、40~60万円程度(30坪前後の大きさの建物)が目安となります。
ただし、建物の大きさ、立地、形状や塗料の種類、屋根材の種類や劣化状態などによって変わってきますので正確な見積もりには現場調査が必要となります。
屋根塗装の費用相場について詳しくはこちらの記事で解説しています。
建物の大きさで異なる屋根塗装費用
屋根塗装の費用は、建物の大きさで異なります。
建物の大きさと屋根塗装費用(塗装代のみ/スレート屋根)の目安をまとめておきます。
※足場費用等は含まれていません。
建物の大きさが小さいと屋根塗装費用は割高となります。
120㎡を超えてくると割高感はなくなります。
どれがオススメ?屋根塗装に必要な塗料の費用相場
屋根塗装費用において、塗料の費用は全体の約30~40%を占めています。
塗料の費用は塗料メーカーや製品の種類によっても価格の変動があります。
塗料の種類によって価格や屋根における耐用年数が異なりますので紹介します。
上記表は一般的な住宅屋根の目安を紹介しています。
屋根塗装は外壁塗装と併せて行うことが一般的です。
屋根の塗料は外壁に比べて劣化が早く、高価な塗料を使用しても外壁よりも退色等が進行します。
しかし、屋根は外壁に比べて視線が遠く、退色してもあまり気にならない場合が多いです。
そのため、屋根塗装の塗料は比較的安価でコストパフォーマンスが高いシリコン塗料をオススメしています。
屋根塗装の費用を決める要素
屋根塗装の費用は、下記の3つの要素が強く影響しています。
- 屋根材
- 塗料の種類
- 屋根の面積
塗料の種類、屋根の面積については上記で紹介していますので、ここでは屋根材による費用の違いについて解説します。
屋根塗装の費用は屋根材の種類や状態によって変わります。
例えば、同じトタン・ガルバリウム鋼板屋根でも屋根材の商品種類によっては、凹凸があり、表面積が異なります。
フラットな横葺き・立平葺きに比べて、山谷のある折板屋根などでは表面積が約1.5倍となり、その分、屋根塗装費用も高くなります。
また、屋根材の商品種類によって、表面の劣化状態が異なることがあります。
スレート屋根では、ひび割れやコケ・藻などが多数発生している場合もあります。
表面劣化が進んでいるとその分前処理の手間がかかり、屋根塗装費用も高くなります。
屋根塗装の単価について詳しくはこちらの記事で解説しています。
劣化が激しい場合は屋根塗装ではなく修理工事が必要
セメント屋根材・スレート屋根の中には、屋根材自体の耐久性に問題があり、表面のはくりやはがれ、ひび割れなどが10年程度で多数発生してしまう商品もあります。
表面劣化が激しい場合は、塗装前の高圧洗浄で屋根材自体が飛散してしまったり、塗装しても表面のはくりやはがれがすぐに進行してしまったりして、屋根塗装費用をかけてもその効果が期待できません。
このような種類の屋根材は塗装メンテナンスではなく、葺き替えやカバー工法などの屋根メンテナンスを行いましょう。
また、セメント屋根材、スレート屋根、金属屋根は30年を経過すると防水シートの劣化が心配となり、屋根として寿命です。
屋根塗装しても防水シートが劣化してしまうと雨漏りするリスクが高いので、30年を経過した屋根はその時雨漏りしていなくても、塗装メンテナンスではなく、葺き替えやカバー工法などの屋根メンテナンスを行うことが推奨されています。
屋根塗装が意味ないケースについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
屋根塗装が意味ない3つのケースとは?メリットとデメリットも解説
屋根塗装には様々な費用が必要です
屋根塗装には塗装費用以外に高圧洗浄費や養生費・諸経費などのような工事費が必要です。
また、屋根面の塗装以外にも併せて行うことが一般的である屋根の付帯物の塗装もあります。
それらの費用をまとめて紹介します。
※上記は住宅屋根における費用目安です。
屋根の付帯物としては、軒の出部分にある軒天、雨樋、破風板を塗装することが一般的です。
縁切り費とは、屋根材同士の隙間がふさがれないように入った塗料を切る作業の費用のことです。(縁切りをしないと塗装したために雨漏りする可能性が高いので必須とお考えください。)
意外と負担の大きい足場費用
一般的な屋根塗装では、必ず足場が必要で、全体の25~30%を占めています。
足場設置に必要な費用の相場は、「足場設置に必要な費用=足場架面積 × ㎡単価」で求められます。
また、足場にはいくつかの種類がありますので、足場の種類ごとの㎡単価の一覧表を紹介します。
例えば、屋根塗装する建物の足場架面積が180㎡で、クサビ(ビケ)足場を設置するとしますと足場費用は以下となります。
180㎡ × 1,000円/㎡ = 180,000円
必ず飛散防止ネットが必要ですので、単価に入っているか確認しておきましょう。
屋根塗装の足場代について詳しくはこちらの記事で解説しています。
外壁塗装を一緒に行うと足場費用の節約になる
屋根塗装も外壁塗装も足場が必要であるため、あわせて塗装工事を行うことで足場代の節約になります。
また、塗装工事の内容でも、屋根と外壁をあわせて行うことで作業効率が上がることがあります。
高圧洗浄や養生などは一度で済むため、その分、全体的な費用は安くなる傾向です。
見積書は塗り面積で算出されているのかを確認しよう
屋根塗装を依頼する前に作成してもらう見積書の記載方法が、「一式」で記載されている場合は注意が必要です。
塗装する屋根面積が極端に狭い場合を除けば、屋根塗装の見積書は塗り面積(㎡数)と単価が記載されているのが一般的です。
「一式」は最小ロット以下の工事において使用されることがほとんどです。
普通の住宅の屋根塗装で「一式」表記されている場合は、単価を比較されたくない業者の可能性が高いです。
相場よりも高い可能性があるので、必ず別の業者にも相見積もりをしておきましょう。
相見積もりは金額の比較だけではなく工事内容の比較もできるのでオススメです。
自分のイメージに近い工事内容を提案してくれる業者を選びましょう。
【まとめ】屋根塗装の費用感を掴んでおこう
屋根塗装の費用相場として、一般的な2階建てのスレート屋根の場合(塗り面積が60~80㎡程度)は、40~60万円程度(30坪前後の大きさの建物)が目安となることを紹介しました。
建物の大きさ、立地、形状や塗料の種類、屋根材の種類や劣化状態などによって費用が変わることもそれぞれについて解説しました。
屋根塗装しても防水シートが劣化してしまうと雨漏りするリスクが高いので、30年を経過した屋根はその時雨漏りしていなくても、塗装メンテナンスではなく、葺き替えやカバー工法などの屋根メンテナンスを行うことをオススメします。
屋根塗装は相見積もりをして、自分のイメージにあう業者を選びましょう。
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