素焼きの瓦ってなに?
図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根への質問にわかりやすくお答えしています。
「素焼き色ってどんな感じですか?」とお施主さまからご質問をいただきました。
Q:素焼きの瓦ってなに? ~Q036 ~
A:粘土をそのまま焼いた時に発色する朱色になった瓦。三州瓦の原料である三河粘土を焼くと粘土に入っている鉄分が酸化して朱色となる。瓦の産地によっては、鉄分が少なく朱色にならない産地もある。
粘土を焼いたそのままの色の瓦。
上写真の屋根で、朱色は素焼き、白黄色は釉薬(ゆうやく)により発色しています。
素焼き瓦だけではこのように朱色(オレンジ~赤色)に発色します。
瓦全体が同じ色となります。
釉薬瓦の裏面の色が素焼き色とも言えます。
場所によっては、北面の屋根にコケが生えやすいとも言われています。
素焼き瓦は屋根材体系では、上の図で赤点線で囲まれた場所に位置します。
分類としては、窯業系ー粘土瓦ー無釉系ー無釉瓦ー素焼瓦となります。
無釉系にはその他にいぶし瓦があります。
いぶし瓦は燻化(くんか)焼成、無釉瓦は酸化焼成という焼成時の酸素濃度の違いによるものです。
練込(ねりこみ)瓦は粘土の中に、タルク(黄色)、マンガン(茶)などの原料を入れて着色する瓦です。
窯変(ようへん)瓦は焼成時に酸素濃度を減らすことにより、還元雰囲気で焼成したときに発色した瓦です。
地中海などにある白い壁、オレンジ色の屋根が象徴的な南欧風をイメージした素焼き系の混ぜ葺の屋根は人気があります。
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