しくじり先生シリーズ 「縦桟駒付桟木」

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しくじり先生シリーズ 「縦桟駒付桟木」

みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

 

写真のデータを整理するといろいろと懐かしい写真を発見します。

自分の失敗談を紹介するTVがありますが、それを真似して、自分が失敗した開発のネタを反省を含めてご紹介いたします。

10年以上前に取り組んだ縦桟駒付桟木です。

縦桟駒1

赤丸に囲まれている黒い横棒が瓦を施工するときに使用する瓦桟木です。

瓦をこの桟木に引っ掛けて、瓦を並べます。

瓦桟木に短い茶色の棒がありますが、これが縦桟駒です。

縦桟駒3

この写真はS形瓦という最高級な瓦です。大きな山が特徴です。

赤丸の部分に縦桟駒があり、瓦の凹みと合うようになっています。

縦桟瓦という考え方で、施工の難しい山形の瓦を簡単に並べることができると開発されました。また、瓦がずれないために風にも強いと言われています。

通常、横方向に瓦桟木を留め付けた後、縦方向に長い縦桟を留め付けます。

縦桟駒2

縦桟駒付桟木は瓦桟木に縦桟駒をあらかじめ工場でつけてある商品です。

屋根で縦桟を施工する手間を省略できるというものです。

縦桟の長さも必要な部分だけとなり、省資源にもなります。

縦桟駒5

S形瓦だけでなく、J形瓦にも対応できます。

縦桟瓦に付いて販売できれば、大量に売れるのではと思いました。

縦桟駒4

この白い駒が量産タイプです。

しかし、実際には、試験施工程度で終わってしまいました。

 

次のページです。

なぜなら、縦桟瓦自体が防災瓦競争に敗れてしまったからです。

防災瓦の主流は瓦同士が連結するタイプとなり、縦桟瓦は縮小しました。

ビデオテープのベータ方式と同じで、反主流のために失敗した事例です。

短期的な需要ではなく、大きな流れを見て開発することが大事だとあらためて感じました。

今では、連結タイプの防災瓦がほぼ100%になっています。

OLDな瓦業界でも10年でこんなにも変化していると再確認しました。  (#⌒∇⌒#)ゞ

 

 

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