みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(かみせい)のDr.神谷です。
大地震があると日本瓦の棟が崩れています。
なぜ、棟が崩れるの?
①旧工法の棟部は建物と連結していないから。
旧工法(大回し工法)では棟瓦・のし瓦と建物躯体が連結されていないため、耐震性が劣ります。
②棟際のカットした瓦が建物と連結していないから。
もう1つの原因として、旧工法では棟際のカットした瓦も建物躯体と緊結されていません。
そのため、棟際のカットした瓦がずれて、棟が崩れるということも起きていました。
上の写真は東日本大震災で実際に被害があった旧工法の棟です。
赤丸の棟際のカットした瓦がずれて、棟のしっくい、土が崩れています。
現在は耐震性の高いガイドライン工法です!
瓦は地震に弱いの?・・・いえいえ、現在は大丈夫です。
現在はガイドライン工法という耐震工法で施工され、棟際のカットした瓦も孔を開け、建物躯体と緊結させています。
ただ、高温で焼成した瓦に孔を開けるので、作業工数がかかってしまいます。
もっと簡単にできないかと考えました。
あらかじめ、隠し孔が開いている隅瓦
そのため、あらかじめ隠し穴がついている隅瓦を製作しまいた。
赤丸の部分が隠し穴となっています。
通常はそのまま使用すれば、貫通孔にはならない桟瓦として使用できます。
しかし、棟際の瓦として使用する時には、この隠し穴を金づちでたたけば、孔が貫通して釘孔として使用できます。
ドリルで孔を開ける必要がなく、簡単にカットした瓦を建物に留めることができます。
隅瓦を実際に施工してみました。
実際に使用した事例です。
この現場では、隅瓦を棟際だけに使用しました。
冠1枚毎に銅線で建物と緊結しているガイドライン工法です。
その棟際の隅瓦はビスで建物に留め付けています。(赤丸部分)
表面にビスが見えますが、かえって、確実に緊結していることがわかります。
反対側の隅瓦も同様にビス留めできます。
また、大棟の棟際のカット瓦にも使用することができます。
見える所にビスで留めることを気にされる方もいらっしゃいますが、確実に留めていることが見える安心感だと思えばいいのでは?と言われる方もいらっしゃいます。
さらに、ビスの代わりに銅線で緊結して、シーリングで塞ぐこともできます。
成形時に併せて、隠し穴も成形できるため、ほとんどコストアップにはなりません。
ちょっとした工夫ですが、瓦屋根の安全・安心に繋がればいいですね~。
瓦屋根が安全・安心となるちょっとマニアな情報を今後も発信していきます!
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