アスファルトルーフィング940(非透湿系)
アスファルトルーフィングとは、屋根に使用される部材です。
屋根の下地となる野地板(野地合板)(下の写真の茶色の木製板)の上に敷かれている防水シート(緑色)のことです。
この屋根に使う防水シートをルーフィングと呼びます。
屋根からの雨漏りを防ぐ重要なものです。
ルーフィングの上に瓦・金属・スレートなどの屋根材を葺きます。
アスファルトルーフィングの構造は下の図のイメージです。
基材の原紙にアスファルトを含浸させたものです。
様々な設計施工基準や仕様書において、アスファルトルーフィング940と同等以上と記載されています。
つまり、屋根で使用するルーフィングの最低基準と言えます。
(お施主さまが何も言わないとこのルーフィングになります。)
◎メリット
①初期費用が安価となります。
⇒もっとも安価なルーフィングです!
②止水性を重視した設計となっています。
⇒比較試験では、透湿ルーフィングより止水性が優れていると報告されています。
▼デメリット
①ルーフィングが破れやすくなっています。
ルーフィングを昔は、防水紙と呼んでいました。
紙とは、上図のように、基材がアスファルト含浸原紙でできていたからです。
紙だから、簡単に手で破れ、ちょっと心配です。
②耐久性に劣ると報告されています。(15年程度)
(アスファルトルーフィング940を剥がしたら、屋根材留め付け釘孔からの漏水痕あり:築20年以上)
③透湿抵抗が高く、湿気を排湿できません。
⇒野地合板が結露により、劣化する事例が報告されています。
④アスファルトルーフィングの重量は、1.2㎏/㎡となっています。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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