リトルワールド・・世界の屋根を見る 日本~台湾編
リトルワールドには世界の伝統的な建物が展示してあります。
各地域によって、伝統的な屋根の造り方も異なっていました。
特徴をご紹介いたします。
①沖縄県石垣島の家
屋根は沖縄赤瓦と漆喰の仕上げとなっています。
赤瓦はアースカラー色で、日射反射率が40%以上あり、遮熱効果があります!
しっくいの白色は日射反射率70%以上あり、効果が高いです。
日差しの強く、暑い沖縄では、暑さ対策に適した屋根となっています。
また、もう1つは台風対策です。
瓦の隙間をしっくいで埋めることで、強風にも強く、雨漏りもしにくくなっています!
ゴウヤのみどりのカーテンも遮熱対策ですね。
軒の出が大きく、壁・建具への雨掛かりを防ぎ、日差しを遮る効果があります。
屋根には、守り神のシーザーが載っていました。
建物の中を見てみますと、
室内は南面に縁側があり、畳み、障子という昔の和風の間取りでした。
沖縄のもっと昔の建物もありました。
沖縄本島の祭場で、屋根は琉球竹で作られています。
屋根が地面近くまでスッポリと覆っています。
②鹿児島県沖永良部島の高倉
稲束を入れる高床式の穀物庫です。
大切な食糧が洪水で流されないように高床となっています。
柱の上部に巻かれているブリキはねずみ返しです。
屋根と柱の構造になっています。
屋根は茅葺き屋根で、大雨にも耐えうる構造です。
③北海道アイヌの家
北海道の先住民族であるアイヌが19世紀末まで暮らしていたものです。
屋根や壁には、ノガヤという植物を使用しています。
壁がしっかりあり、温暖地域との屋根だけとは違っています。
炉があり、寒さ対策を考えてあります。
炉の煙によって燻されたノガヤは雨や雪に対して強くなります。
こうして燻された耐久性の増した家屋は、数世代にわたって使用されることもあったそうです。
④台湾・農家
台湾・農家の家です。
一族で住んでいる建物です。
屋根は沖縄と同じように赤瓦と漆喰の仕上がりです。
壁はレンガ造となっています。
中華鍋もある厨房となります。
屋根は木の母屋、垂木の上に、焼物の平板みたいなものが見えます。
沖縄とは、屋根表面は赤瓦・しっくいでよく似ていますが、その下地構造が異なっています。
①〜③の日本では、茅葺きなど植物を使っていますが、台湾では陶板となっていました。
他の地域の屋根もまた、紹介します!
屋根に関して、お悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
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