カラーベスト「アーバニー」踏み割れが目立ちました。

Dr.神谷
Dr.神谷
  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    創業150年三州瓦の老舗で、生産・販売・工事を行っています。
    建築業界誌「日経ホームビルダー」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

スレート屋根の踏み割れで困っている人。

「アーバニー」のメンテナンスを検討している人。

この記事で伝えたいこと

スレート屋根の高級品として、販売されていた「アーバニー」という商品があります。

高級品ですが、踏み割れが多く発生します。

アスベスト入りですし、メンテナンスを検討している人は塗装ではなく、葺き替えorカバー工法をご検討ください。

オススメは葺き替えですので、簡単にご紹介します。

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スレート屋根の高級品「アーバニー」

スレート屋根の高級品として、「アーバニー」という商品がありました。

カラーベスト600シリーズと言って、通常品「コロニアル」910mmの2/3の大きさで、幅606mmとなっていました。

アスベスト含有時代の商品で今は廃盤となっています。

上の写真が「アーバニー」です。

デザイン性に優れていて、よく売れた商品です。

通常品よりも約1mm厚く、スリットも大きく入っているため、小割感があります。

天然スレートを貼り合わせたイメージもあり、大判に比べて付加価値を感じます。

しかし、今では、太陽光も載せることができないクレーム商品です。

 

「アーバニー」の踏み割れ

「アーバニー」のクレームは踏み割れです。

踏み割れを少なくするために、スレートの幅を606mmと通常品の2/3にしているにもかかわらず、残念ながら踏み割れが発生しています。

真横に入るものが目立ちます。

アスベスト含有しているので、完全に割れて落下するまでにはいたっていません。

野地板のたわみ量に「アーバニー」の強度が耐えられずに、割れてしまっています。

それ以外にも、斜めの割れもあります。

くぎの打ち方による踏み割れの可能性もあります。

 

「アーバニー」のメンテナンスは?

「アーバニー」のメンテナンスは葺き替えをオススメします。

理由は以下の3つです。

①塗装すると雨漏りするリスクが高い。

②廃盤品で、部分補修ができない。

③アスベストが入っているので、処分費が年々高くなっている。

以下、もう少し解説します。

塗装すると雨漏りリスクが高い。

スレート屋根で雨漏りする場合、塗装時の縁切り不足の可能性が高いです。

とくに、「アーバニー」はスリットが深いため、縁切り不足の場合、雨漏り量が増加します。

小割感で表面がずれているので、縁切りのエラーも発生しやすくなっているからです。

廃盤品で、部分補修ができない。

廃盤品で、台風などで飛散した場合、部分補修ができません。

部分補修できないものにメンテナンス費を使うのは、もったいない気がします。

メンテナンスする=10年以上は持たしたいと思われるので、塗装費用が無駄になる可能性があります。

アスベストが入っているので、処分費が年々高くなっている。

アスベスト入りのスレートの処分費は年々高くなっています。

たとえば、カバー工法で「アーバニー」を隠したとすると、今回のメンテナンスでは、費用を若干抑えることにつながったとしても、次回のメンテナンスが困ります。

次は、分別する必要があるため、めくり代が割高となります。

臭い物に蓋をするのは、やめておきましょう!

 

まとめ:「アーバニー」は踏み割れしているので、葺き替えましょう。

「アーバニー」のメンテナンスを検討しているなら、葺き替えましょう。

30年近く経過しているので、スレート屋根の寿命とも言えます。

塗装のメンテナンスは雨漏りリスクが高いので、やめておきましょう!

 

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