図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根への質問にわかりやすくお答えしています。
「屋根の形状は切妻と寄棟のどちらがいいの?」とお施主さまから質問をいただきました。
Q:寄棟屋根ってなに?(屋根の形状) ~Q072~
A:陸棟(りくむね)の両端に四つの隅棟(すみむね)がある形状の屋根のこと。10年前には、多く建てられた屋根形状。けらば部がなくなり、屋根面4面とも軒先部となるので、小屋裏換気の吸気孔はバランスよく配置できる。最近は太陽光パネル設置を考えると不利となるので、数が減少しているようだ。
化粧スレート屋根の寄棟屋根。
陸棟が短くなるので、小屋裏換気の排気孔が設置できる場所は限定される。
また、劣化した屋根の傾向としては、寄棟屋根の北側屋根面が多くなっています。
屋根面の冬季における陽当たり時間が異なることが原因です。
陽の当たる東・南・西面から北面に湿気が移動するからです。
太陽光パネル設置を考えると寄棟は設置できない三角形部分が発生します。
屋根面を有効に活用できないので、最近の住宅において寄棟は敬遠されています。
新築時では、太陽光パネルを設置しなくても、将来設置する可能性があると考えると賢明な選択です。
敷地による制限などで止む得ない場合を除いては、小屋裏換気、太陽光設置、雨仕舞などを考えると積極的にお勧めできない屋根形状と言えます。
細かい話ですが、屋根の工事費用も切妻屋根に比べて、数%の割増となります。
図解 屋根に関するQ&Aでは、よく聞かれる屋根の質問にお答えしています。
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