屋根材比較(瓦vs金属屋根) 実大住宅での温熱環境測定結果です!
こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
屋根材比較(瓦vs金属屋根)に関して、実大住宅での温熱環境測定が行われました。 (安城)
住宅リフォーム時、耐震?・減震?とのセールストークで、粘土瓦から金属屋根への葺き替えを奨められます。(実際には、費用対効果が悪いので、あまり行われていないですよ~!)
また、訪問リフォーム販売等により、屋根だけ軽量化営業が行われています。(一般では、あまり行われていないので、だまされないでくださいね~!)
一方で、築20年以上過ぎた既存住宅では、断熱性能が高くありません。
では、耐震性にわずかしか効果がない軽量化屋根替えを行った場合、温熱環境にどのように影響があるか、断熱性能の低い実棟での比較結果をご紹介いたします。
赤丸(金属屋根・ガルバリウム鋼板・立平葺)と青丸(三州瓦・J形陶器瓦)の建物で比較しました。
同じ工務店さんが建てた、隣接しているほぼ同じ大きさ・同じ屋根の向きの実大住宅で、1F・2F・ロフトの温度・湿度を比較しました。
上のグラフで赤:金属屋根、青:瓦屋根となっています。
瓦屋根vs金属屋根の温度比較
①ロフトの最高温度は金属屋根住宅において、50℃近くに達しています。熱中症の危険性が特大です。
瓦屋根は(−6℃)となっています。
②2F部屋の最高温度も、金属屋根住宅では40℃を超えています。熱中症の危険性が大です。
瓦屋根は(−2.3℃)となっています。
★耐震減震屋根リフォームについて★
①屋根軽量化リフォームだけでは、耐震性はほとんど確保できないため、費用対効果は非常に悪い。
②金属屋根にすることで、最高温度が6℃上昇して、日々の快適性が大きく損なわれる。
熱中症のリスクが大幅に高まる。
③減震屋根リフォームの前に、地盤・基礎・柱・壁などの耐力や各部位の劣化状況を確認する住宅診断・耐震診断が必要である。
一方、既存住宅における瓦屋根のメンテナンス・点検は、是非とも専門業者で行ってください。
日本瓦の棟部は旧工法のままとなっている住宅が数多くありますので、何かの折には、耐震性の高いガイドライン工法へのメンテナンス実施をお願いいたします。 (#⌒∇⌒#)ゞ
神清からのお願い
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