みなさま。こんにちは。
屋根から人の笑顔を作りたい!!!
神清(カミセイ)のDr.神谷です。
お客様から「しっくい」に関するご相談をよくいただきます。
しかも相談内容はだいたい似たようなもので、2通りあります。
①訪問リフォーム業者から「瓦屋根のしっくいが劣化している」と指摘され不安なので点検してほしい。
②壁の塗装リフォームを行ったら、終わりがけに「屋根を点検したら、しっくいがはがれている。足場をもうすぐ外すので、すぐにしっくい工事をやるか、判断してほしい」と塗装屋さんから決断を迫られ悩んでいる。
もし、「しっくい」を検索した理由が、上の2つにあてはまる方は、その対処方法をご紹介しますので、ご参考にしてください。
目次
訪問リフォーム業者が行う悪徳商法はこれです!
悪徳訪問リフォーム業者は不安をあおるプロです!
「訪問リフォーム業者が突然、
『お宅の屋根のしっくい部分が劣化している。このままだと雨漏りして、大変なことになるので、すぐに直した方がいい』
と言ってきた。
しっくいが劣化するとこのように雨漏りするという動画まで見せて不安をあおってきた。
その業者は信用ならないので、本当にしっくいが劣化しているのか?点検して欲しい。問題があれば、補修して欲しい。」
とご相談いただきました。
屋根点検してみると、「しっくい」はほとんど問題ありません。
訪問リフォーム業者は屋根には上っていなかったので、この状態で赤丸部分の「しっくい」が劣化していると指摘したことになります。
よく屋根を見ている瓦屋でもこのアングルで、「しっくい」の劣化を判断することはむずかしいです。
お客様からいろいろとお話を聞かせてもらい、その後、屋根点検を行いました。
あらためてご説明しますが、「しっくい」とは、棟部(瓦屋根の頂部)の赤丸部分に使用される防水材料で、写真の白い部分のものです。
よく見るとこんな感じで、瓦と瓦の隙間に入っています。
この屋根では、部分的に「しっくい」が黒っぽくなっていました。
おそらく、訪問リフォーム業者はこれを遠目に見て劣化していると言ってきたのでしょう。
確かに、このように黒っぽくなっているのは、雨が少し入りこんでいる可能性があり、数年~10年後にはしっくいがはがれたり、雨漏りすることも。
しかし、今すぐにしっくい工事する必要はありません!
この状態で雨漏りすると不安をあおる業者は、完全に「悪徳」です!!
「しっくい」から雨漏りするビデオまで制作して不安をあおる手口は、だましのプロで恐ろしいですね!
この手口は「点検商法」と呼ばれ、横行しているので注意してください!
現在、このような悪徳訪問リフォーム業者のやり口を「点検商法」と呼び、(独)国民生活センターでは注意喚起をしています。
高齢者が狙われていて、屋根の上が見えないことをいいことに、写真や動画を撮影して、とにかく、不安をあおって、契約まで持ち込む商法です。
一般の方は、その写真や動画を見ても、本当に劣化しているのか?判断はつきません。
とくに、訪問リフォーム業者の点検は断って、屋根に上らせないようにすることが重要です!
屋根の「点検商法」の注意点について詳しくは、こちらをご覧ください!
塗装屋さんが行う、「ついでにしっくい工事」商法は不要な場合が多い。
塗装屋さんが行う「ついでにしっくい工事」とは?
壁の塗装リフォームを行ったお客様からの相談内容です。
「壁の塗装が問題なく終わり、もう少しで足場を外すタイミングで、
『屋根をついでに点検したら、しっくいがはがれています。今なら足場があるので、足場代分、安価にしっくい工事ができます。すぐに見積しますので、明日までにやるか返事してください。』
と塗装屋さんに言われたけど必要ですか?」
お客様も判断に困って、相談されるのですが、私も困ります。
時間があれば、写真を送ってもらったり、現場を確認すれば判断できるのですが、電話では想像だけになってしまいます。
お客様が他社に相談する時間を与えない商法と言えます。
屋根の点検は足場が設置されたタイミングで行うことができるので、その時に「しっくい工事」の提案すれば、お客様は検討する時間もあり、親切なことだと思います。
しかし、塗装屋さんに営業マニュアルがあるのか、どの相談者も足場を外すタイミングで提案されているようです。
塗装屋は屋根のプロではないので誤診が多く、不要な「しっくい工事」提案が多いです!
塗装屋さんは瓦屋根のプロではないので、誤診が多いです。
しっくいに少しでも変色やはがれがあれば、指摘して「しっくい工事」をすすめます。
相談を受け、屋根点検してもほとんど不要不急な場合が多いです。
また、しっくいの重ね塗りをして、かえって雨漏りを助長することもあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
不安を減らすために瓦屋根の「しっくい」を知っておきましょう!
瓦屋根の「しっくい」の役割を知っていると、業者が指摘した雨漏りに対する不安は薄らぎます。
「しっくい」の役割とは?
上の写真は瓦屋根の棟部を解体したときのものです。
黒矢印の部分に「しっくい」が使用されています。
「しっくい」は白色で、厚みは約10㎜です。
その内側には、茶色の葺き土が20cm以上入っています。
「しっくい」の役割は2つ、
①瓦を施工するために使用されている葺き土を雨から守る。
②見た目が白くなり、きれい。
つまり、「しっくい」は見た目がきれいな防水材なのです。
では、その「しっくい」がはがれるとすぐに雨漏りするかというとそうではありません!
「しっくい」の内側には葺き土が10㎝以上あり、数年では雨漏りするまで浸食されません。
つまり、「しっくい」がはがれもすぐに問題が起きることはないのです・・・
これを知ることが対処方法になります!
これを知っているだけで、業者が瓦屋根の「しっくい」について、不安をあおってきたら、「悪徳」「無知」だと判断できると思います!
「しっくいのはがれ=雨漏り」を強調する業者はやめておきましょう!
「しっくい」で疑問を感じたら、瓦屋に相談しましょう!
「しっくい」を指摘されて、不安・疑問を感じたら、瓦屋根の専門家、瓦屋に相談しましょう!
瓦屋でしたら、そのしっくい工事が必要かどうか、屋根点検できます。
しっくい工事以外にもその瓦屋根にとって、必要な改修を提案できます!
もしも、不安でしたら、お気軽にお問い合わせください!
愛知県の方は、弊社が屋根点検しますよ。
神清からのお願い
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