目次
相談内容:訪問業者に瓦屋根の接着剤施工してもらった。これはラバーロックなのか?
相談者:若い訪問業者から、「瓦屋根の耐震補強した方がいい。」と言われて、接着剤施工したもらった人。
相談方法:電話
問合せ:瓦に接着剤を塗ってもらったが、これはラバーロックというものと同じか?このままにしておいても大丈夫なのか?
相談の詳細
・突然若い業者が訪問してきて、「瓦屋根を耐震補強した方がいい。瓦同士を接着剤で固定する。10万円かかる。」と言われた。(工務店と言っていた。)
・築40年程度で、今まで雨漏りや瓦のズレはなかった。
・10万円ならいいかと依頼した。瓦の山部分だけに接着剤を付けて連結させたようだ。
・ネットでラバーロックがよくないと見て、この接着工法はラバーロックだったのか?知りたい。このままで大丈夫なのか?
・瓦の全周に接着剤を塗ってはいなかった。高い所だけを塗っていた。
・「1~2年前に瓦の留め付けの法律が変わった」と言っていたが、本当なのか?
私の意見:ラバーロックと同じです。山部だけならそのままでも大丈夫です。ズレ防止にはなりますが、耐震補強までの効果はありません。
・瓦同士をコーキング・シーリング・接着する方式は呼び名は違っても、ラバーロックと同じだとお考えください。瓦のズレ防止の効果はあります。
ラバーロックについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
瓦屋根の補修 ラバーロック工法はお勧めできないですよ!
・ただし、築40年前の瓦施工の屋根に接着剤で連結させても、耐震・耐風補強までの効果は期待できません。
・瓦の耐震補強と言って、高額な料金を請求する悪質な業者がいます。ただ、10万円ですと悪徳業者とまでは言い切れないです。
・瓦の全周をコーキングされた場合は、かえって、雨漏りする可能性があるので、コーキングを切った方がいいですが、山部だけならそれが原因で雨漏りする可能性は低いです。
・瓦屋根の耐震・耐風補強を検討されているなら、瓦工事業者に依頼すると既存瓦屋根の留め付けがどのようになっているか診断してくれて、どのように補強したらいいか見積をしてくれますので、依頼してください。
・新築の瓦屋根においては、1年前から全部の瓦をくぎ・ビスなどで留め付けて、耐震・耐風仕様とすることが義務化され、実際に行われています。
・既存の瓦屋根は、改修の義務化はされていません。地域によっては、耐震・耐風仕様に改修するための補助金を用意しているところもあります。
瓦屋根の耐風診断・改修工事について詳しくはこちらの記事で解説しています。
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瓦屋根の補助金について詳しくはこちらの記事で解説しています。
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・まだ不安があるようでしたら、工務店さんではなく、地元の瓦工事業者さんを探して、屋根を点検してもらうことをオススメします。
屋根・雨漏りの関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
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