透湿ルーフィングがJIS化 屋根も壁と同様に透湿性でワンランク上の安心を
こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
今日は透湿ルーフィングのJIS規格制定発表会が開催されました。
そもそも透湿ルーフィングってなに?って方はこちらをご覧ください。
大企業の方が多く、東京の外苑前のお洒落なビルで行われました。
13社という多くの建築業界新聞・雑誌等の方が出席されてました。
透湿ルーフィング協会会長であるセーレン杉田様から挨拶がありました。
その後、透湿ルーフィング協会顧問の土屋名誉教授からJISA6111改正の経緯の説明がありました。
もともと、壁用の透湿防水シートについて、JISA6111規格が制定されていました。
今回は、それを改定する中に、透湿ルーフィングを屋根用透湿防水シートとして追加されました。
現在、サイディング・モルタルなどの壁の通気工法には、ほとんど全て透湿防水シートが施工されています。
今後の長寿命住宅/高気密・高断熱住宅を考えると当然、屋根も透湿防水シートが必要だよねとの流れからJIS化に繋がったと言えます。
屋根も壁も透湿防水シートと通気構法で呼吸する住宅へ
屋根も壁も透湿防水シートと通気構造で呼吸する外皮となります。
日本国内では、透湿ルーフィングは2000年から販売が始まりました。
18年の実績をもとにアスファルトルーフィングよりも高機能な高級ルーフィングとして、今後、日本の屋根を守る最先端の商品となるそうです。
ネガティブキャンペーンにより透湿ルーフィングは「雨漏りしやすい」と広まっていますが、そんなことはありません。
国土交通省の国土技術政策総合研究所(国総研)において、何度も送風散水試験を行いましたが、雨水浸入はありませんでした。
さらに、実際に私の自宅も透湿ルーフィングですが、(築10年)まったく問題ありません。
他にも数多くの物件を施工しましたが、雨漏りはありません。
(防水シートだから当たり前ですよね。)
長期優良住宅の屋根にピッタリ!
また、今回JISの試験の中に、耐久性を明確に打ち出しています。
なんと、50年相当の耐久性試験を行っています。
長期優良住宅(75~100年)の屋根にはピッタリですね。
屋根断熱仕様の屋根にもピッタリ!!
もう1つお勧めの住宅は屋根断熱仕様の屋根です。
これはまさに、壁と同じ構造が屋根の構造となっているので、何も考えずに壁と同様に透湿性のある透湿ルーフィングとする方が安全サイドと言えます。
屋根断熱仕様は小屋裏がないため、点検口もありませんので、新築時の安全側仕様が重要となります。
予算がない建物や30年住宅では今まで通りでいいと思います。
しかし、高級住宅や長期優良住宅では、ワンランク上の安心・透湿ルーフィングもご検討されてはいかがでしょうか?
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