茅葺き(かやぶき)屋根はなぜ雨漏りしないの?

みなさま。こんにちは。

屋根から人の笑顔を作りたい!!!

神清(かみせい)のDr.神谷です。

「世界遺産の白川郷の屋根はなに?」と子供に聞かれました。

「茅葺き(かやぶき)屋根だよ。」と答えはしたものの、それ以上詳しい話はできませんでした。

茅葺き屋根とその雨漏りしない理由をご紹介します!

 

茅葺き屋根ってなに?

茅葺き屋根は下の写真の屋根です。

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A:草屋根の1種類。茅(=ススキ)を材料にして葺く家屋の屋根の構造。茅葺き屋根は世界各地でもっとも原始的な屋根とされ、日本では縄文時代にはあったと考えられている。茅葺き屋根は高耐久で30年以上もつ屋根である。

ススキを束ねた屋根

基本的に雨漏りを防止するために急勾配の屋根とし、通気性、断熱性に優れ”呼吸”する屋根と言われる。

近隣で火災が生じた場合に容易に類焼してしまう・台風などの強風で飛ばされるなどの短所をもつ。

農村部では材料のススキの入手が容易であり、農閑期に共同作業で材料の入手と屋根の補修を行うことができるため、山間部の農村に数多く残っていた。

戦中の茅場の荒廃により、戦後、茅場が減少したために、腐りやすい麦わらを用いた麦藁ぶきなどが行われたが、耐久性が悪く、葺き替えサイクル(10年程度)が短くなり、結果的にコストアップとなり、茅葺き屋根は衰退した。

飛騨高山の白川郷や伊勢神宮正宮・別宮などの社寺建築では古式にのっとり茅葺き屋根を維持している。

費用は6万円/㎡と高価な話もある。

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縄文時代の蜆塚古墳の復元集落。

なぜ雨漏りしないの?

今までの雨漏りしない説

・茅が厚く葺かれているので、下まで浸み込むのに時間がかかるから。

・雨で濡れた茅が膨張して隙間を塞ぐから。

・中のいろりの煙で茅に付いたススが雨をはじくから。

などいろいろな説を聞きますが、真実が知りたいですよね!

防水が専門の石川先生(東海大学名誉教授)が書かれた「Q&A雨仕舞のはなし」という本の中に詳しい理論的な解説がありました。

茅葺き屋根が雨漏りしない理由

・茅という材質によるものではない。

・棒状の材料を束(たば)にしたものによる導水効果(どうすいこうか)によって、表層だけ水が流れる。

・ガラス管の束を少しずつ隙間を空けたモデルによって、茅葺きと同じ効果が再現でき、雨漏りしない。

隙間が少しずつ開いている棒状の束が、下方への浸透を防いでいるとは、面白いですね!

そのため、経年で茅の形状が崩れ、隙間が埋まっていくと導水効果がなくなり、長雨が続くと雨漏りするようになるそうです!

 

まとめ:茅葺き屋根は防水ではなく、まさに、雨仕舞ですね!

茅葺き屋根が雨漏りを防いでいるのは、防水ではなく、まさに、雨仕舞ですね。

防水とはとにかく、隙間を塞ぐことで雨漏りを防いでいます。

雨仕舞は隙間を利用して、雨漏りを防いでいます。

この考え方は、実際の雨漏りの補修現場でも起きそうな話ですね。

茅の隙間による導水効果で雨漏りを防いでいるのに、雨仕舞(あまじまい)の素人が隙間が開いているから雨漏りしたと勘違いして、隙間を防ごうと処置するとかえって、雨漏りがはげしくなるってことがたまにありますから。

簡単に説明したので、わからないところもあるかもです。お気軽にお問い合わせください。

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Dr.神谷
神清のまとめ役。
学者肌で数々の「産学官」の連携研究事業を行い、業界内でも数少ない技術派です。その知恵で若いスタッフを指導しています。

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