安全・安心な平板瓦の屋根施工をご紹介いたします!
こんにちは~。
屋根・雨漏りの調査員、神谷昭範です。
流し桟工法(通気構法)仕様の三州瓦・平板瓦(F形)を施工しました。
流し桟工法は日本瓦では、施工事例を見かけます。
平板瓦ではあまり見たことがないため、ご紹介いたします。
換気棟の設置(小屋裏劣化防止)
小屋裏の高湿化・結露を防ぎ、躯体の劣化を防止するために換気棟を設置します。
ちょうど、換気棟を設置するために、棟の頂部を開口しているところです。(赤丸)
耐震棟とするために必要な棟補強金物(青丸)は流し桟木の上に設置します。
流し桟木は高さ9㎜×幅45㎜で、垂木ピッチに施工しています。
赤丸のアンダーコンポ換気棟を設置しました。
安価で、換気能力も高い仕様となっています。
青丸は流し桟木の上に設置した棟補強金物です。
流し桟工法(通気構法)の下地部分
流し桟工法は流し桟木の上に瓦桟木を施工します。
野地合板の上に黒い下葺き材(防水紙・ルーフィング)があります。
その上に青⇒の流し桟木が棟・軒方向に設置されています。(垂木ピッチ)
さらに、赤⇒の瓦桟木が流し桟木と垂直の方向に設置されます。(瓦のピッチ)
瓦桟木は流し桟木の高さ分だけ、黒い下葺き材から浮いた状態となっています。
この空間によって、①雨水の排水 ②通気 ③換気 ④ホールレス構法 が可能となります。
流し桟木と流し桟木の間の水が流れる部分には、釘孔等はありません。
横から見た写真です。
流し桟木の上に瓦桟木(赤⇒)が平板瓦のピッチで留め付けられています。
瓦桟木は流し桟木との交点で野地合板・垂木に留め付けられています。
地上から見ると流し桟木、瓦桟木が格子状になっていることがわかります。
平板瓦の施工
瓦桟木に平板瓦を留め付けます。
平板瓦を留めるビスの長さは57㎜です。
瓦桟木からはすこし飛び出ますが、下葺き材までは届かない長さです。
桟瓦は全数留め付けです。
端部のカットした瓦にも孔を開けて、瓦を留め付けます。
桟瓦を瓦桟木のみに全数留め付けます。
棟は棟補強金物に芯材となる垂木を留め付け、その垂木に冠瓦をパッキン付ビスで留め付けます。
棟部はガイドライン工法に従って施工します。
安全・安心な平板瓦の屋根
流し桟工法で、長期に渡って耐久性のある仕様となります。
日本瓦だけではなく、平板瓦でも流し桟工法は施工可能です。
平板の防災瓦でも、施工中・施工後も全く気になるところはありませんでした。
さらに、ガイドライン工法で、耐震性の高い仕様となります。
この両方を取り入れた安全・安心な平板瓦の屋根施工が完了しました! \(^o^)/
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