目次
雨漏り修理にかかる費用の相場を解説
この章では、雨漏り修理にかかる費用の相場について解説します。
今回紹介する雨漏り修理の費用は以下の4つの場合です。
1.屋根の雨漏りを修理する場合
屋根の雨漏りを部分修理する場合は3万~50万円だとされています。
2.天井の雨漏りを修理する場合
天井の雨漏りを部分修理する場合は5万~15万円だとされています。
3.ベランダ・バルコニーの雨漏りを修理する場合
ベランダ・バルコニーの雨漏りを修理する場合は5万~30万円だとされています。
4.外壁の雨漏りを修理する場合
外壁の雨漏りを部分修理する場合は5万~50万円だとされています。
次の章からそれぞれの場合における雨漏り修理費用の相場について解説していきます。
雨漏り修理費用の相場①:屋根を修理する場合
屋根からの雨漏りは、水を受ける場所なので、普通の雨でも浸入しやすく、早めの修理が必要です。
以下、屋根材別の修理費用の相場を示します。
屋根の雨漏り修理 | 費用相場 |
---|---|
スレート屋根の場合 | |
部分修理 | 3~40万円 |
カバー工法 | 50~万円 |
葺き替え | 100~万円 |
瓦屋根の場合 | |
部分修理 | 3~50万円 |
しっくい補修 | 20~40万円 |
棟の葺き直し | 30~50万円 |
葺き替え | 120~万円 |
金属屋根の場合 | |
部分修理 | 3~40万円 |
カバー工法 | 50~万円 |
葺き替え | 100~万円 |
また、弊社が行った雨漏り修理と費用を参考までに紹介します。
事例①スレート屋根・ケラバ(屋根の端)からの雨漏り修理:15万円
雨漏り原因:スレート屋根・ケラバ(屋根の端)の水切り(水を流す溝)に土ぼこりが詰まってオーバーフローしました。
改修後:腐朽した野地板・防水シート・水切りを交換して、スレート屋根を復旧しました。
事例②瓦屋根・棟部(屋根の頂点)からの雨漏り修理:40万円
雨漏り原因:素人業者による誤った補修によって、瓦の中に入った雨が排水できなくなったことが主原因でした。
補修後:棟部の瓦を撤去して、瓦下に防水シートを追加して、冠瓦1本伏せ工法(耐震・耐風・軽量)で復旧しました。
事例③金属屋根・全面をカバー工法によって雨漏り修理:200万円
雨漏り原因:谷部・壁との境など、初期施工のミスとシール材の経年劣化で全体から雨水が浸入していました。
補修後:古い金属屋根の上に屋根下地を作り、その上に新規ガルバリウム鋼板屋根でカバー工法しました。
雨漏り修理費用の相場②:天井を修理する場合
天井は、洋室の場合、石膏ボードにクロスが一般的な仕様です。
わずかな雨漏りでは、クロスを交換するだけで済みます。
しかし、クロスがはがれてくるほど、雨漏りが頻繁になりますと、石膏ボード自体まで交換が必要です。
和室の場合は、無垢板の天井材が使用されていることが多く、同じような木目で補修できないこともあります。
以下、天井材別の修理費用の相場を示します。
天井材別の雨漏り修理 | 費用相場 |
---|---|
壁紙クロス | 5~8万円 |
石膏ボード | 5~8万円 |
天井下地材 | 5~15万円 |
無垢板材 | 5~万円 |
雨漏りを止めずに天井のクロスを張替えると、雨漏りが再発した時にクロスが汚れてしまいます。
結果として、天井のクロスを再び張り直さなければなりません。
弊社が行った雨漏り修理と費用を参考までに紹介します。
事例①天井のクロスのはがれを修理:5万円
雨漏り原因:上の階からの雨漏りで、玄関天井上のクロスがはがれていました。
補修後:石膏ボードの段差をパテで埋めて、クロスを張り替えしました。
雨漏り修理費用の相場③:ベランダ・バルコニーの場合
ベランダ・バルコニーは、ほぼ水平面となっているので、雨漏りが多く発生する場所となっています。
足場がなくても雨漏り補修ができる場合が多いので、他部位のメンテナンスは考えず、早めに補修することをおススメします。
以下、ベランダ・バルコニーの雨漏り修理費用の相場を示します。
バルコニー・ベランダからの雨漏り修理 | 費用相場 |
---|---|
防水工事 | 20~30万円 |
排水ドレン交換 | 5~8万円 |
笠木交換 | 10~30万円 |
シーリング工事 | 5~10万円 |
床下地補修工事 | 10~30万円 |
また、弊社が行った雨漏り修理と費用を参考までに紹介します。
事例①バルコニー・笠木(かさぎ)からの雨漏り修理:15万円
雨漏り原因:バルコニー・笠木と外壁との接点において、防水シートの劣化・ピンホールから雨水が浸入していました。
補修後:笠木と外壁の接点部分を防水テープでピンホール対策して、防水シート・笠木・手すりを復旧しました。
事例②バルコニーの内壁・防水層交換した雨漏り修理:80万円
雨漏り原因:バルコニー・笠木と内壁との接点から雨水が浸入し、内壁の下地や柱が腐朽ていました。
補修後:構造の木材や内壁の下地を交換し、笠木と内壁の接点部分をシーリングして、床の防水層を新規で設置しました。
下地が腐朽するまで、雨漏りをほかっておくと、補修範囲が広がり、費用も100万円を超える高額になってしまいます。
雨漏り修理費用の相場④:外壁を修理する場合
外壁からの雨漏りは、サッシまわりから室内へ漏水する場合が多く、屋根よりも発生しやすい場所となっています。
以下、外壁の雨漏り修理費用の相場を示します。
外壁からの雨漏り修理 | 費用相場 |
---|---|
外壁の部分張り替え | 30~50万円 |
シーリング工事 | 5~20万円 |
ひび割れ補修 | 5~30万円 |
壁下地部分補修 | 10~50万円 |
また、弊社が行った雨漏り修理と費用を参考までに紹介します。
事例①外壁・サッシまわりのシーリング打替えによる雨漏り修理:25万円
雨漏り原因:固定された飾り窓・外壁目地のシーリングが劣化して、雨漏りが発生していました。
補修後:固定窓のすべてのシーリングを打替えおよび外壁目地のシーリングを打替えしました。
事例②外壁・サイディング交換によるの雨漏り修理:120万円
雨漏り原因:防水シートの施工が悪く、サイディングとサッシの間から雨水が浸入していました。
補修後:防水シートと下地木材を交換し、サッシと防水シートの間の施工を正しく行い、外壁サイディングを張り替えました。
火災保険で雨漏り修理の費用を削減できる?
この章では、火災保険で雨漏り修理の費用を削減できるかついて解説します。
「雨漏りは火災保険によって、0円で修理できる」という話を聞きます。
しかし、当たり前ですが、必ず火災保険で修理できるわけではありません。
火災保険の適用条件としては、自然災害の中で風災(台風・強風など)によって、建物に被害が発生した場合、その被害を現状復旧するための保険金が支払われます。
つまり、火災保険で修理できる雨漏りは、強風によって建物に被害が発生したことが原因の雨漏りということになります。
逆に、経年劣化が原因の雨漏りは火災保険は適用されません。
この仕組みを理解した上で、少しでも保険適用の可能性がありそうな雨漏りが発生した場合、火災保険会社に連絡を取り、手続きを進めましょう。
また、雨漏り修理業者に、火災保険の申請をする旨を伝えてください。
業者からの修理見積と被害写真を火災保険会社の書類と併せて、郵送して手続きが完了となります。
後日、保険会社の鑑定人が調査に来て、保険金の査定が行われます。
弊社の実績では、雨漏り修理における火災保険の適用割合は2割程度です。
悪徳業者の口車にのせられて、保険金をあてにして、先に工事の契約を結んでしまうことがないように、ご注意ください。
雨漏りの原因調査はするべき?
雨漏りの原因調査は必ず行いましょう。
調査をせずに、「業者の勘でシーリング補修して様子をみる」は無料でもやめておいた方がいいです。
私の経験から、直らなくて困っている雨漏りの多くは、このシーリング補修がされています。
無料と思われるの適当なシーリングによって、雨漏り原因の追究がむずかしくなります。
雨漏りの原因調査によって、原因を特定してから補修されることをおススメします。
雨漏りの原因調査の相場はいくら?
雨漏りの原因調査の主なものを4つご紹介します。
1.目視調査・・・費用相場 0円
建物の外観を目視で調査します。ひび割れ・ピンホール・き裂など、外装材の表面の異常の有無を目で確認します。
2.散水調査・・・費用相場 10万~30万円
目視調査で発見した外装材の表面異常部分に、水を実際にかけて、建物内へ漏水するか、調査します。調査時間がかかり、危険作業もともなうので、費用が発生する場合が多いです。
3.赤外線サーモグラフィ調査・・・費用相場 10万~40万円
赤外線カメラで、建物の表面の熱画像を撮影して、表面の温度分布により、雨水による温度低下部分を探して、浸入口を推測します。熱画像の解析技量が必要で、調査者の個人技量で精度が変わります。
4.発光液調査・・・費用相場 5~20万円
雨漏りの浸入口となりそうな箇所に、色の異なる発光液を流し込み、漏水箇所に紫外線をあてて、どの色が流れてきたかを確認して、浸入口を探す調査です。
それぞれ、建物の仕様によって、向き不向きがありますので、お客様の希望に適した調査方法を採用しましょう。
費用だけじゃない雨漏り修理業者の選び方
この章では、費用を調べる以外の方法で優良な修理業者を選ぶ方法について紹介します。
怪しい事を言っていない業者
「工事は絶対成功します」などと工事が上手くいかない可能性を考慮せず断言している業者は悪徳業者である可能性が高いです。
成功すると断言していない業者を選ぶようにしましょう。
しっかり調査し原因を特定してくれる
優良な業者は修理をする前に原因特定をして修理のプランを練ってくれます。
加えて、建物の外見だけでなく、内側もしっかり調査してくれる業者を選びましょう。
施工前に説明を丁寧にしてくれる業者
優良な業者は施工前から見積もりを立て、更に再発を防ぐためにアフターフォローを徹底してくれます。
そのため、施工前の説明が丁寧な業者を選ぶようにしましょう。
雨漏り業者の選び方についてさらに知りたい方は、下記の記事を合わせてご覧ください。
まとめ
今回は雨漏りの修理費用について解説してきました。
最後に、場合別の修理費用について再度紹介します。
1.屋根を部分修理する場合(3万円~50万円)
2.天井を部分修理する場合(5万円~15万円)
3.バルコニー・ベランダを修理する場合(5万円~30万円)
4.外壁を部分修理する場合(5万円~50万円)
雨漏り修理の相場は雨漏りの原因や範囲、劣化具合によって大きく異なることが分かりました。
雨漏り修理費用を抑えるには、早く直すことが有効です。
「火災保険で0円修理」は確立は低いので、火災保険の支給額が確定してから、業者さんと契約してください。
雨漏り業者とのやり取りで、不安を感じた方はお気軽にご相談ください。
愛知県で、雨漏りでお困りの方は、神清(かみせい)へお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
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私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。