目次
簡単な雨漏りの点検なら自分でも可能です
雨漏りは建物の外側から雨水が室内へ浸入する現象です。
雨漏りの原因となる浸入口は建物の外側であるため、弊社も雨漏り調査を行うとき、まずは目視による点検を行います。
定期的に簡単な目視点検を自分で行うことで、雨漏りの早期発見につながることもあります。
本記事では、次の章から以下の5つの部位に分類して、それぞれのチェックポイントを紹介します。
- 屋根
- 外壁
- 窓やサッシ
- ベランダ
- 室内
屋根の雨漏りのチェックポイント
屋根の雨漏りのチェックポイントを紹介します。
ただし、屋根の雨漏り点検は、屋根に登ると転落のリスクがあるため、地上からスマホや双眼鏡などを使って行うようにしましょう。
- 屋根材のズレや脱落はないか
- 屋根材のヒビ割れや欠けはないか
- 板金の浮きやサビはないか
- 雨樋にゴミや落ち葉が詰まっていないか
- 屋根に草が生えていないか
- 瓦屋根の漆喰(しっくい)がはがれていないか
- 板金を留める釘は浮いていないか
地上から屋根の写真を撮り、拡大したりすると分かりやすいです。
1年に1回以上見ておくと、異常があったときに気付きやすいです。
外壁の雨漏りのチェックポイント
外壁の雨漏りのチェックポイントを紹介します。
外壁の2階部分や高い部分は無理をせず、屋根の点検と同様に地上から確認するようにしてください。
- 外壁にヒビ・剥がれ・浮きはないか
- 外壁のコーキング材にヒビ割れ・はがれはないか
- 外壁に部分的な雨染みが発生していないか
- 外壁の塗装が剥がれていないか
- 外壁が変色していないか
- 外壁から粉が出ていないか
とくに、コーキング材の劣化が目安となりますが、直射日光のあたりやすさで劣化具合が異なっています。
一般的建物では、南面がもっとも劣化しているので南面を確認しましょう。
窓やサッシの雨漏りのチェックポイント
窓枠やサッシの雨漏りのチェックポイントを紹介します。
- 窓枠やサッシ周辺の外壁にヒビ割れはないか
- 窓枠やサッシまわりのコーキング材がはがれ・ヒビ割れしていないか
- 雨戸が壊れていないか
- 引き違い部分に隙間ができていないか
- 窓ガラスと窓枠の間のパッキンが劣化していないか
窓などの開口部では開口部の角から外壁にヒビ割れが発生しやすい・外壁と同様に南面のサッシまわりのコーキング材が劣化してやすいので点検しましょう。
ベランダの雨漏りのチェックポイント
ベランダの雨漏りのチェックポイントを紹介します。
- ベランダの防水層に割れ・はがれはないか
- ベランダの排水口は詰まっていないか
- 手すり笠木は老朽化していないか
- ベランダ下の軒天に雨染みがないか
- 雨の日の翌日に雨水が貯まっていないか
ベランダの排水口は台風などの前には、ゴミが詰まっていないか確認しておきましょう。
また、ベランダ下の軒天に雨染みが発生しているとベランダまわりのどこからか雨水が浸入しています。
この症状は室内へ雨漏りする前兆ですので、確認しておきましょう。
室内の雨漏りのチェックポイント
室内の雨漏りのチェックポイントを紹介します。
- クロスが剥がれていないか
- 水がポタポタ落ちる音がしないか
- クロスに黒カビやシミができていないか
- 天井にある照明器具に水が貯まっていないか
- カビの臭いがしないか
- 屋根裏、床下にカビや腐食はないか
建物の外側で気になる箇所が発生してきた場合、大雨・台風時にはその場所に近い室内の天井・内壁をしっかりと確認しておきましょう。
室内の雨漏り症状について気になる方はこちらの記事で詳しく解説しています。
雨漏りの兆候があった場合は雨漏りの調査をプロに頼もう
自分で雨漏りの点検を行い雨漏りの兆候があった場合は、雨漏り調査を専門業者に依頼してみましょう。
雨漏りの有無を含めて、調査してもらうことで安心できます。
雨漏りしている場合、その原因を特定することは難しく、雨漏りの浸入口が1か所ではないこともありますので専門業者に原因調査してもらい、早急に雨漏り修理することがオススメです。
雨漏りが自然と直ることはなく、放置していると雨漏りがドンドン進行してしまうリスクがあるからです。
また、弊社では目視調査だけでは、原因箇所を特定できないのでそれ以外の調査も併用して行います。
- 散水調査
- 赤外線サーモグラフィ調査
- ドローン撮影調査
雨漏り調査の内容について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
雨漏り調査ってなにをするの?費用は?5つの方法をプロが徹底解説!
雨漏りを放置するとどうなるの?
雨漏りを放置していると確実に家の寿命を縮めてしまいます。
頻繁に発生する雨漏りの水分によって、建物には以下のダメージが加わります。
- 住宅の木材に雨が染み込み、腐っていく
- 金属部分が錆びて、もろくなる
- 湿気によって、カビやシロアリが発生する
- 漏電による火災の発生
建物の構造体である木材、鉄骨、鉄筋はどれも水によって劣化します。
とくに、木材は2週間以上濡れていると腐朽菌が増加してしまいますし、シロアリの被害を発生させる要因ともなります。
腐朽菌・シロアリの繁殖は木材の強度を低下させ、建物の耐震性を低下させるので、結果、建物の資産価値が減少してしまいます。
鉄骨・鉄筋は長い期間の水分で腐食が進行しますが、建物の強度を低下させてしまうことは同様です。
雨漏りを放置するリスクについて詳しくはこちらの記事で解説しています。
雨漏りを放置すると家の寿命が減ります【屋根屋が危険性を解説】
雨漏りに備えて応急処置グッズを準備しておこう
建物の外観を点検していても、雨漏りはある日突然やってくるため、雨漏りに備えて対策グッズを揃えておくといざという時に役立ちます。
雨漏り調査や雨漏り修理と同様に雨漏りが発生した場合は、被害が拡大しないように早期に応急処置を行うことが重要です。
応急処置グッズは以下のものがあります。
- バケツ
- 雑巾
- 吸水シート
- ブルーシート
- 防水テープ
- コーキング材
- 補修スプレー
バケツ、雑巾、吸水シート、ブルーシートは天井などから雨漏りが滴下して、床などで飛び散らないようにさせ、室内被害が拡大しないよう使用するグッズです。
一方で、防水テープ、コーキング材、補修スプレーは次回の雨で雨漏りしないように建物の外で使用するグッズです。
これらのグッズの使い方に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
ホームセンターで購入可能な7つの雨漏り対策グッズを屋根屋が解説!
【まとめ】さっそく雨漏りの点検を自分でやってみよう
雨漏りの浸入口となる屋根・外壁・窓やサッシ・ベランダに関しては、さっそく自分で雨漏り点検をやってみましょう。
オススメはそれぞれの写真をスマホで撮影して確認することです。
すぐには点検しても問題点がわからないかもしれませんが、定期的に行うことでそれ以前との違いに気付くこともあります。
そのため、点検写真は毎回、保存しておくことをオススメします。
室内を点検して、天井や内壁に雨染みやクロスの異常などを見つけた場合は、調査能力の高い雨漏り修理業者に雨漏りの有無を含めて調査依頼しましょう。
浸入口の場所によっては、DIYで雨漏りの応急処置をすることも可能です。
しかし、その後も雨漏りが止まらない場合は、放置せずに専門業者に依頼することをオススメします。
早期に雨漏り修理した方が建物にダメージがなく、結果、補修費用が安価となる場合が多いです。
また、くれぐれも屋根に登っての点検は命がけとなりますのでやめておきましょう。
雨漏りに関してお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
神清からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
私たちは、日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えしたいと考えております。今後のご参考にさせて頂きますのでご協力よろしくお願いいたします。