瓦とスレート、どっちが丈夫?
図解 屋根に関するQ&A
よく聞かれる屋根への質問にわかりやすくお答えしています。
「瓦とスレート(化粧スレート屋根)って、どっちがいいの?どっちが丈夫なの?」とお施主さまから質問をいただきました。
Q:瓦とスレート、どっちが丈夫? ~Q052~
A:価格は少しスレートの方がやすい。重量もスレートの方が軽い。しかし、耐久性は瓦はあるが、スレートはない。紫外線劣化の促進試験結果では、瓦は変化なし。一方、スレートは紫外線劣化による著しい退色を示した。踏み強度においても、瓦は丈夫ですが、スレートは踏み割れが多く発生している。圧倒的に瓦が丈夫である。
圧倒的に、瓦が丈夫!
釉薬瓦(ゆうやくかわら)の試験サンプルです。
左:新品/右:30年相当の促進試験後・・・変化は全くありません。
化粧スレートの紫外線劣化
一方、化粧スレートの試験は次の結果です。
左:新品/右:30年相当の促進試験後・・・著しい退色です。
表面に凹凸があるので凹み部分には少し黒味が残っていますが、凸部分は色が飛んでいます。
実際の屋根では、このような劣化が10年程度で発生しています。
表面の塗料部分が消滅することで、いくつかの悪影響が出ます。
×吸水率が高くなる
×汚れが付着する
×コケが生育する
化粧スレート屋根にコケが発生!
実際、劣化した化粧スレート屋根はこんな感じです。
塗料の黒色がなくなり、コケの黒色が目立ちます。
黄色のコケが発生する場合は、もっと悲惨な屋根となります。
いぶし瓦の試験サンプルです。
左:新品/右:30年相当の促進試験後・・・変化は全くありません。
いぶし瓦は実暴露は、経年で若干変化しています。
紫外線促進試験はある条件での比較というイメージですね。
屋根はもっ過酷な環境なんですね・・・
瓦とスレートであれば、価格・軽さ以外の性能で考えれば、丈夫な瓦をお勧めいたします。
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